売春捜査官 公演情報 売春捜査官」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    結構良かったけど。
    「観てきた」の他の方の講評を見ると結構、厳しいことが書かれていましたが、実際に観てみると結構楽しめ、良かったと思います。木村伝兵衛役のまついゆかさんの演技が、主人公の多面性を見事に演じられていて、動きもキビキビと良かったと思いますし、熊田刑事役の南条さんもタチ役で男らしくて良かったです。つかこうへいさんの熱海殺人事件とは別物というご意見もありますが、これはEgHOSTさんの作品として良い舞台だと思いました。私は最後の娘への独白で泣けました。更にブラッシュアップしての再演を期待しています。

  • 満足度★★★★★

    泣ければもっと
    つか作品が大好きなんだろうな。
    その思い入れをフルスイングで見せてくれた熱い舞台だった。
    自分たちなりの脚色で今風?なライト感も加えたパワフルな展開。
    劇場の造りを活かした犯人の登場。客席も縦横無尽に舞台化する演出。
    面白い引き出しが次々と開けられる。
    後半、事件の回想における長台詞の応酬は、
    つか作品らしい心情の吐露の洪水で一気に飲まれる。
    まだ粗削りながらも面白い舞台でした。
    上演回数が少ないのはもったいない気がする。

    ネタバレBOX

    暴力と差別の体現から人間のいやらしさと本質をさらけ出す事から、
    人の優しさを感じさせる。
    これでもう一歩泣かせてくれたらもっと良かった。
    特に桂刑事と大山容疑者の絡みは凄味を感じさせた。
  • 満足度★★★

    つか芝居ではないところが
    木村伝兵衛役のまついゆかさんがどう見ても女の子!真っ赤なスーツの女の子が刑事部長ってどこのラノベよ!とか思いましたが、ご本人は北区AKT出身という。一見ライトでも、本質は変わっていない。悪くないよね。

  • 満足度★★★★

    継承するということ
     ちょっと変わったバージョンだったのは、脚本に結構付け足しがあったりするからである。

    ネタバレBOX

    つかこうへいが存命であれば喜んだであろう。芝居に同じものはない、という理由から長い間、上演台本の定稿というものを書かず、口建てで作品を作るタイプの作家であり、アテ書きでどんどんシナリオを変えてゆく作家であったから、このような上演態度こそ、つか作品の本質を継承していると言えよう。それだけに伝兵衛部長刑事の暴力や常識外れの行為の向こう側に、被差別者の苦悩や悔しさ・辛さとそれらを通して鞣されたような優しさが描けている点が良い。科白量が半端でない役もあるので、多少噛んだ所はあったが、役者陣も熱演であった。今回は、上演回数が少なかったが、再演する価値のある作品とみた。
  • 満足度★★★★

    若い熱演で…
    脚本の物語性に重きをなした公演であった。キャストは女性中心であるが、キャラクターはしっかり確立したように思った。しかし、この芝居にある時代、環境などの状況描写に深みがなく、表層的になっている。また心情描写が端的に表現されている場面がほとんど割愛されるなど、この芝居の持つ魅力... 社会性への切り込み、人間性の掘り下げが甘いかもしれない。
    全体を通して、先に記した点は勿体ないが、それでも若い女優陣が熱演し約2時間の芝居を観(魅)せてくれた。またEgHOSTらしい身体表現も見られ、物語に魅力付をしたようだ。

    ネタバレBOX

    梗概は、東京警視庁捜査1課きっての敏腕女性捜査官・木村伝兵衛部長刑事は、赴任してきた元恋人・熊田刑事、同性愛者の部下・鳥居刑事と共に、熱海で起きた平凡な殺人事件の捜査にあたる。やがて、事件の背後から浮かび上がる狂おしい程の愛情と劣情が、彼女の歪んだ青春の日々に決着を付けようと...奇天烈な捜査、取り調べが展開する。
    次の点が気になるところ。
    浜辺で殺害する場面がないため、心情に迫るという見せ場が...。また、そうせざるを得ない時代や環境の状況説明が不十分であり、観客が共感し泣けるシーンが観られなかったのが残念である。島の閉塞感、集団就職による見知らぬ土地での生活不安等。頼るは郷土先輩、そこに在日朝鮮人の存在を絡む物語であるが、その描きが上辺だけのように感じた。
    また警察の現場中枢にいる部長刑事が、男性中心で縦社会と言われる警察機構において、上司(警視総監という設定)に対しても反骨精神を持っているという、この人物の魅力が描ききれていない(通話による恫喝のような迫力不足)。
    しかし、まくしたてるような台詞、辛辣な言葉(差別用語に注意していたのが迫力不足の原因か?)、大きな身体表現は魅力的であった。脚本(テーマ)をなぞるだけでも大変であろうが、そこに観せる独自性を付加したところが素晴らしい。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★

    長台詞
    感情の高ぶりも手伝ってだとは思いますが、早口すぎると感じるところがありました。
    でも、あれだけの長台詞、大変ですよね。

  • 満足度

    全く泣けない!
    これまで観た中で一番現代風にアレンジしており若者が観てもサブくない沢山笑える「売春-」でした。
    練習不足と辻褄が合わず訳分からんことになっていた設定により、泣けない「熱海-」になっていた。
    泣けない熱海は熱海じゃない。

  • 満足度★★★★

    笑いのツボ
    前半は突然始まる歌と踊りに戸惑い、その動き(それほど面白いワケでは無い、と思う)に一部の観客から大爆笑が起き取り残された感覚に。

    後半になると純粋な台詞の応酬が始まって役者の力量が問われるように。

    威勢の良い台詞をまくし立てると滑舌が悪くなるまついゆかさんでしたが乙女心を切々と語る長台詞は非常に艶っぽくそこから最後まで切ない可愛らしさが消える事はありませんでした。

    前半の軽過ぎるノリが個人的には残念でしたが。

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