満足度★★★★
衣装に頼らない潔さ
征服のようでそれぞれに個性をだして、衣装なんて表現のほんの一部だと言わんばかりで、衣装に凝るより遥かに好感が持てる。展開の速さに最初はミニカーが?フェラーリが?・・・と戸惑ってはいたが面白いほど途中から状況が読めてきた。縁側でおじいちゃんがまどろんで・・・からは創造を絶する内容でしたね。私はグッド、でした。
満足度★★★★
リアル感、増す
2月に公演した「まどろみ戦士」パート1を、追加公演という形で上演したわけだが、さすがに本公演「まどろみ戦士~最後の旅立ち~」興行中の再演という型破りに、2月のときに比べるとスピード感やテンションは落ちた気がした。
が、本当にそうなのか? 役者が疲れていただけか?
いや、そうでなかったのだろう。よく見ると演出に手が加わっていたようだ。
スピードやテンションは、演技する内部へ向けられ、むしろ内的テンションの圧力は前回より高まっていた。
これによってファンタジックなシーンでも、前回はスピィーディーに展開されたのが今回は若干(全体的には早いので若干)落ち着きを見せていたが、各キャラクターの会話など心情の絡み合いは非常に濃くなっている。
また、リアルにその場にいたらこうだろうなという、無理やりな高揚感を押しつけない潔さがあった。
テンポの良さをはずさず、かつリアルであるというのは、最後は演出のバランス感覚だろうが、今回の成功でこの劇団の可能性はさらに広がったのではないだろうか。
なんにせよこの作品は、主人公の妻が主人公を呼ぶ一言にかぎる。その素直で、無防備で、切ない響きには、普遍の感動がある。
満足度★★★
第一作目
このまどろみ戦士は今、公演中の『最後の旅立ち』の初期、つまり、第一作なのだ!
最後の旅立ちが第六話だから、この物語はネバーエンディングストーリーごとく12話まで続くことになる訳だけれど、もしかしたら・・12話どころでなくて、1000話くらい続くかもしれないのだ!ったら、なのなのだっ!(^0^)
セットは何もない。ただの箱が二つ。
衣装もTシャツにパンツという夢もちぼうもないごくごく普通の「おくさーん、今日はお買い物?」的なお衣装なわけで、勝手に壮大なエンディングストーリーかと思い込んでいたワタクシは、まいどの事ながら、
ぐはっ!(吐血!)と、もう血が足りなくなりましたっ!
っつーて白旗揚げようとハンカチを出そうとしたところ、物語はあれよあれよという風にテンポもありスピード感もあり、なんですか、花やしきのジェットコースターも真っ青の展開になってきたのでした。
これから先は今、公演中の『最後の旅立ち』のネタバレ的な要素も含むので、ネタバレBOXに。。