まどろみ戦士 公演情報 IQ5000「まどろみ戦士」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    第一作目
    このまどろみ戦士は今、公演中の『最後の旅立ち』の初期、つまり、第一作なのだ!
    最後の旅立ちが第六話だから、この物語はネバーエンディングストーリーごとく12話まで続くことになる訳だけれど、もしかしたら・・12話どころでなくて、1000話くらい続くかもしれないのだ!ったら、なのなのだっ!(^0^)

    セットは何もない。ただの箱が二つ。

    衣装もTシャツにパンツという夢もちぼうもないごくごく普通の「おくさーん、今日はお買い物?」的なお衣装なわけで、勝手に壮大なエンディングストーリーかと思い込んでいたワタクシは、まいどの事ながら、


    ぐはっ!(吐血!)と、もう血が足りなくなりましたっ!

    っつーて白旗揚げようとハンカチを出そうとしたところ、物語はあれよあれよという風にテンポもありスピード感もあり、なんですか、花やしきのジェットコースターも真っ青の展開になってきたのでした。

    これから先は今、公演中の『最後の旅立ち』のネタバレ的な要素も含むので、ネタバレBOXに。。


    ネタバレBOX

    ゆみこばあちゃんが手術をすることになった。
    おばあちゃんは不安で仕方がない。

    そこに『死に掛け団』がやってきて、おばあちゃんに「走って、笑って若さを取り戻して。祈ってみて。殴ってみて。苦しんでるみんなを応援してみて!」と励ますが、それでも塞いでいるおばあちゃん。

    すると、「好きな人のことを思ってみて。」と投げかけられて、おばあちゃんはおじいさんと行った黄色い菜の花畑を思い出す。


    一方、菱方家ではおじいちゃんが相変わらず、日向ぼっこしてまどろんでいる。
    そこに孫のかなみと直がやってきて、眠りこける。


    すると、そこはまどろみの世界だった。

    まどろみの世界は不思議の国のアリスのように、妄想の世界、つまり、非現実の世界だった。
    どうやら、そこはおじいちゃんの気持ちが具体化する世界らしい。。

    現在のおじいちゃんは目がかすみ、頭がぼーっとして耳もよく聞こえないが、まどろみの世界のおじいちゃんは若かった頃のじいちゃんなのだ。

    まどろみの世界でおじいちゃん、かなみ、直、ムシカ(犬)はホルスタイン猫の化け物や、大きな岸壁、暴走車と戦いながら、「ばあさんが助けを求めてる。」と言うじいちゃんの言葉を信じ、ばあちゃんの元へ辿り着くのである。

    戦いの中で、直やかなみは、「あなた達は両親の重荷になってるのよ、死ねば?!」と言われたりしながらも、強い思いと強い意志を持ちながら少しづつ大人になっていく。


    おじいちゃんが心の通路を通っておばあちゃんに逢いに行く場面、淡い黄色の照明と黄色い菜の花畑の中で手を取り合うというセリフが、その情景を連想させ、まるで、「風の谷のナウシカ」の名場面、黄金のじゅうたんが思い出されて、何とも美しい想像でした。

    たぶん・・・情景の想像ができるという事は、綿密なセリフや巧みな動き、照明で観客を安易に想像させられるということで、よく練られたストーリーに違いない。。



    『なんて素敵な大人なんだろう。』


    年老いた二人を見て、かなみは言うのである。。


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    2008/04/11 17:40

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  • おーじ>ワタクシ、案外、感化されやすいのかも?(・・)
    テンポの速い舞台を観ると、レビューも決まってテンポがいい。

    シリアスな舞台はレビューもシリアスになってまうです。

    老いてなお、夫婦が仲良しで花畑に立ってる図。
    なんとも羨ましい光景ではあります。

    2008/04/12 00:31

    相変わらず軽妙な表現が何ともいいですね・・。
    読んでて、思わず笑ってしまいました。

    何か考えさせられますね・・。
    老いは誰にでも訪れるものですから、まどろみの世界、素敵な風景が描ければいいですね。

    情景が容易に目に浮かぶということは、ストーリーとして、とてもよくできた作品なんでしょうね。

    2008/04/11 23:31

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