彼女にとって無敵の世界 公演情報 彼女にとって無敵の世界」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-20件 / 21件中
  • 満足度★★★★

    腑に落ちない=面白くないでは無い
    「え~、まいどばかばかしいお笑いを一席」と言った感じで観劇前の注意事項から本編に入って行くのは、いつも通りなのですが、本編は少し勝手が違いましたかね。本編構造はネタバレに書きますが、タイトルにも書きましたが確かに腑に落ちない結末ではありますが、感想としては面白かったです。

    ネタバレBOX

    序盤から何か不穏な不安感が漂ってました。特にお父さんが語る合理的かつ現実的なおとぎ話に物語イン物語していくのが、非常にスムーズであるのでボーダーレスになっていくのが心地良い分、この物語の語り部である家族に漂う不安が増長していくように感じました。しかしながら、そんな話にも関わらずクダラナイ笑い(褒め言葉)を詰め込んでくるのは流石ですし、希望溢れる幸せな落とし前をつけるあたりも手練れだなあと感心させられました。
  • 満足度★★★★★

    (笑)まくり♪
    毎回 クスクス笑えるネタ満載の作品だけど、今回は ゲラゲラ 笑っちゃいました!!
    だれもが 悪ガキだった頃を思い出させてくれる ファンタジーな作品。
    あっちこっち飛んでいくけど、最後には ちゃんとメッセージも届けてくれた
    とってもとっても 面白い作品でした!!

  • 満足度★★★★

    彼女にとっては
    なかなかファンタジーでメルヘンでありながら、大人の幻想も交じり、舞台劇として、なかなか見ごたえありました。
    セリフの巧みさに、脱帽です・・・

  • 満足度★★★★

    好きです
    ファンタージーのようであるが、いくつかの文学挿話は寓話のように教訓が刻まれる。主人公・彼女に対する優しい物語...喪失の現実から覚醒した未来が見えるような力強い話であるが、その演出は軽妙である。描かれた絵(シーン)や言葉(せりふ)は、愛する父親の優しい手の温もりの中で、少女が逞しく成長していく様を観せる。その”シーン”や”せりふ”は快活な明るさ、優しさが吹き込まれる。

    この公演では繊細な、というより笑いの連続の中で徐々に明らかにされる真実。瞬時に明かされる驚きよりも、悲しい現実が少しずつ氷解するような表現をすることに優しさを感じる。同時に印象的でもある。

    この世には厳しい現実がいくつもあるが、それは必ずしも目に見えるものばかりではない。いや見えているが感じないこともある。あまりの大きな悲しみに向き合うことも出来ず、心の目を閉ざしている。この公演ではそのような話をファンタジー・コメディとして描いている。

  • 満足度★★★★

    いつもと変らずよかった。
    120分があっというまだったので。有意義な演劇体験だったかと。
    物語的には、わたくしめの頭ではわからないこともあったような、なかったような。わかったような気もするけれども、わからなかったとも言えるかも。でもそんなの大した問題じゃないです。
    ライブ感が充実した120分でした。
    細かいですが、前説的に出てきた女性が薄ら笑いしながら、注意事項なんかを説明してたのが、なぜかすごく面白くて印象的でした。
    これはすごく贅沢な希望かもしれないけど、ライオンパーマで泣いてみたいなあと。検討よろしくお願いいたします。

  • 満足度★★★★

    メロスゥ~♪
    ライオンパーマ独特の世界によるしっかりとしたファンタジー(と思う。)。奥深いんだかちょっかい出しているだけなんだか,よーわからんけど,とにかく面白い。2時間の芝居だけど,集中が途切れることなく,ライオンの世界に嵌っていました。この劇団の世界は,いっぺん嵌るとクセになって抜け出せないよね。良かったです。メロスゥ~♪,あのメロディが耳について離れません。

  • 満足度★★★★★

    ライオン・パーマ版 哲学的『ソフィーの世界』
    店員A「初入閣を 果たした高木 復興相ですが、地元 福井県での疑惑から『パンツ大臣』との呼び声も一部では あがっています」



    店員B「女性閣僚3人は 早くも辞任を要求する声明を だしました」



    店員A「ださねえよ!本人も、週刊新潮や週刊文春の記事は、『事実では ない』って全否定だし、いくらエモーションすぎるよ!」




    店員B「 『安心してください、ちゃんと、穿いてますよ、アタマに』」



    店員A「政治家として矜持くらいもっとけ!そして、『劇団ライオン・パーマ』は どこいった!」



    店員B「あぁ、そうか。『ライオン・パーマ』、初のファンタジー作品でしたけど、あれ、落語の三題噺だろ?『浦島◯◯』と『走れ◯◯』と『銀河◯◯◯◯◯』がハードボイルドに混ざり合い、短編集とも、長編とも、オムニバスとも 表せない、それこそ、 “ファンタジーの靄”だったよな」



    店員A「コメントに文句は ないけど、伏字の箇所 気をつけろよ」



    店員B「まぁ、私も、伏字の箇所に ついては不適切だとか、そういう認識は ありますが、なにせ、調査委員会が そう いうもんだから‥」




    店員A「おまえ、『吉田調書』か!」





    店員B「あと、『ライオン・パーマ』のジョークは好き です。演劇の熟成肉だと思います」


    ネタバレBOX

    店員A「わかる。銭湯を『男湯』『女湯』で分けるのでなく、それが『濃』『平』だったのは、シュールな笑い が溢れていましたね」



    店員B「『メロス』が『平』へ消えていく。その後、仲間が追うように入ろうとするんだけど、番頭が『あなたは 違う』って(笑) 演劇から したら 『感動の再会』が お約束であった。それは予定調和だともいえる。しかし、初歩的な オトボケが その予定調和を崩す。『コントの笑い』だぜ」



    店員A「当て書き でしょうね、おそらく」













  • 満足度★★★★

    アリス
    面白い。120分。

    ネタバレBOX

    父・君彦(樺沢崇)の現実的な御伽噺を聞かされるまこと(柳瀬晴日)は、話の登場人物になりたいと願い、アリスとして話に加わる。話の中で死んでいる良太(伊崎光祐)の最期を見守り、現実に戻るまことの前に、列車が止まり、君彦と永遠の別れを知る…。

    構成的には、一つの話の中でコントチックな場面が続きつながりという、ライオンパーマな感じだけど、ギャグ(ボケとツッコミ)も各シーンで冴えててキャラ設定などのバランスが良くて、満足の作品だった。父と亮太の重なりとか物語的な部分も見ごたえあったし。

    実は死んでる父の最期の語りをまことが受け止めるという成長的な部分は、もうちょい厚めに描いてもよいと思ったけど、こんくらいサラっとしたほうがよいのかも。
    中身のジョーク部分が良かったので、それを包み込む現実的なシリアス部分でキュっと鋭く締め上げてくるような感じはもうちょいあってもよいかな。

    開幕の亀を助けるとことか、アニキ対決とか、楽しかった。ストップウォッチネタはウケた。
  • 満足度★★★★

    楽しいひとときであった。
    ライオン・パームは,これで四回だ。最初は,王子で観た。このときたいへん印象的だった。その後,回を重ねてメンバーの顔もなじんでいる。この劇団の魅力は,ひとりひとりのキャラクターが強烈だということ。一度会ったら忘れないような濃い,なんらかの特徴があって,その寄せ集めだと思う。

    今回は,非常におもしろかった。例のごとく突然会場から亀が出て来た。カメが,いじめられていつのまにか,竜宮城に。いじめの現場をYouTubeにアップすることで,手を汚さず警察権力を意のままに動かす,そんなことが皮肉られていた。このあとなぜか,太宰文学の世界に突入する。

    走れメロスの世界観を,これでもかと思うくらい変形させていく。そこは,不思議のアリスがからむ。ただ,メロスをからかっているかと思うが,結構工夫されていておもしろかった。今回一番おもしろかったのは,歌上手なあやの演じる役が,頻繁に,女将さん役の女性と早変わりしたところだ。

    ほかにも,ピストルのことは,はじき。など,ハードボイルドというか,サスペンス劇場という世界は,言葉の使い方に特徴がある。そのあたりをコントにいて笑いを取っていた。王子での,『タンパン』あたりのことも懐かしく思い出した。楽しいひとときであった。

  • 満足度★★★★

    楽しめました
    本格的ファンタジー(?)なのでしょうけど、いつものライオン・パーマな作風でしたね。いつものように楽しめましたけど、ちょっとだけ切なかったかな。

  • 満足度★★★★

    涙が・・
    面白過ぎて笑いすぎて、涙が出てきました。そして、笑いだけではなく、じ~んとする涙も。ストーリーは理解不能な所もありましたが、ギャグが面白すぎて、分からない所は分からなくてもいいや!と思いました。ほんわりした、ゆる~い感じが心地よく、何だか心が温まる気がしました。役者さん達の演技も好きです。いい劇団だなぁと感じ、皆から愛される理由が分かる気がしました。とにかく面白すぎる舞台でした!

  • 満足度★★★★

    可愛い
    アリス

    ネタバレBOX

    遊園地に行く途中で正面衝突して、一方は子供を亡くし、もう一方は父親を亡くした家族の立ち直る様を、特に父親を亡くした娘が思い出を整理して立ち直っていく脳内を描いたファンタジー。

    脳内を描いて、とても可愛らしいアリスが出てくれば立派なファンタジーです。とぼけた笑いはいつも以上でした。噛んだ数はいつも以下だったと思います。

    腕力でなく、動画をアップすることで悪を懲らしめる現代のヒーロー論も面白かったです。

    子供が忘れられないおじいさん、おばあさんも切ないですね。
  • 満足度★★★★

    “ギャグ”の引力が強い
    “ライオンパーマ流ファンタジー”は、鋭い切れ味のギャグを伴って物語りが展開していった。

    前作「男は二度死ぬ・・・」に比べ、物語はわかりやすいと思ったが、
    やはり、“物語り”より“ギャグ”の引力が強いと感じてしまう。

    まあ、それだけギャグが面白いということなのだが、
    観劇後の充足感を得るには、相応の物語の訴求力が肝心なのは言うまでもないだろう。

    何れにしても、“ライオン・パーマ”はいい!

  • 満足度★★★

    私には難解でした/約120分
    おそらくはイニシエーションをテーマに据えた、ライオン・パーマ流の寓話劇。
    いつもながらのバカバカしいギャグに加え、意味深げなメタファー、リフレインなどが続出し、興味深く鑑賞したが、暗喩や反復に秘められた意味が何なのか、私にはその多くが理解できず、隔靴掻痒の感を最後まで拭えなかった。
    仮に脚本を精読しても、それらの意味をつかむことは私にはできなそう。
    それでも、作品が持つエンタメ劇としてのレイヤーは最後まで私を捉え続け、終幕まで退屈を感ずることなく観劇できました。

    ネタバレBOX

    少しは理解を深めたいので、まずは、あの銭湯の意味から考えてみたい。
  • 満足度★★★★★

    ファンタジーにちょっかい
    「ちょっかい」という表現がぴったり。
    筋のほうはやや観念的になっちゃってましたが、ライオンパーマ的な趣味の良い笑いが随所で投下される楽しいステージでした。
    途中で披露されるゲーム面白かった。

  • 満足度★★★★★

    こりゃぁ正真正銘ファンタジーです
    夢想の内面世界の描き方が愉快で、ハロウィンに相応しいお芝居でした。こりゃぁ正真正銘ファンタジーです。

  • 満足度★★★★

    迷宮の世界
    夢落ち的かなと思い気や結構切ない物語。笑何処では(特に、比嘉さんは反則です)本筋忘れそうになる(笑)

    ネタバレBOX

    瀬沼敦さん、芸名を捨てたようですね。やはり何か憚れる様な事があったのでしょうか(笑)
  • 満足度★★★★

    相変わらずギャグ爆弾の威力は凄い
    ランダムに投下される“声を出して笑わずにはいられない”強烈なギャグ爆弾の威力には毎度頭が下がる思いだ。
    前回公演あたりから、既存のスタイルを踏襲しつつも新しい試みに挑戦しており、もちろんチャーアズナブルの才能はまだまだ発展するのだろうが、ある意味、成熟期を迎えようとしているのかも知れない。
    役者陣も良い。瀬沼はある程度、劇団内でのキャラを確立しつつある。だからちょっとした仕草で笑いが取れる。準レギュラーの比嘉、久々参加の金箱も同じくだ。ゲスト?出演の岩田もいい味を出していたと思う。
    今回の公演もご多分に漏れず2時間と長丁場であるが、観ている者を飽きさせないパワーがある。劇場に足を運んで損のない、非日常の世界にどっぷり浸れる秀逸な芝居である。

    ネタバレBOX

    後半〜ラストにかけてが残念ながら、わかりにくい。
    ある程度の予想に沿った結末である。狙った表現方法であると思われるが、いまいち観客に伝わり辛かったのではないか?
    先述の通り、一発一発のギャグの威力は凄まじいものがあり、正直、芝居途中であるにも関わらず思い出し笑いをしてしまいそうになる程だ。
    それだけに、後半のわかり辛い展開が、前半〜中盤の勢いをボヤけさせてしまった様に感じた。
    個人的に毎度言っているが、石毛セブンはもっと彼の持つ独特の面白さ(間)を出せる筈だ。過去の芝居での彼の面白さを知っているだけに、もどさしさを感じ得ない。
    葵めぐみ、草野、牧野、前田は観ていて安心の安定感だ。あやの表現力は経験を積むたびに向上しているし、今回の真島はやや抑え気味だったが安心して観ていられる。ダイナマイトもいい味を出していた。
    いい忘れたが、今回は暗転も少なく、また展開も早く、音の使い方もよい。スタッフの努力も見て取れた。
    色々書いたが、全体的に見て、やはりライオンパーマは“面白い”。さらなる成長を期待せざるを得ない、良い劇団である。
  • 満足度★★★

    彼女にとって特別な世界・・・・
    正直作品内容はわかりにくかった・・・(-_-;)

    そこそこ面白い作りにしていて
    出だしなんぞは特に評価高く感じたのであるが・・・

    ファンタジーを捻り過ぎたんじゃなかろうか?と思えた2時間の作品っす

  • 満足度★★★

    盛りだくさん
    常に表面を軽い笑いが渦巻いていてクスッとさせる。
    だが底の方に考えさせる要素が仕込んであって
    最後にそれをスプーンでひと口、ほろ苦い味で〆る感じ。
    その構成はいいが、ちょっと解りにくいのがもったいない。
    もっとストレートに親心と、娘の成長譚であっても良かったような気がする。

    ネタバレBOX

    まこと(柳瀬春日)は眠りにつく前のひととき、今日も父親(樺沢崇)のお話を聴く。
    父の語る物語は、昔ばなしや名作をアレンジしたもので、どれも現実的だ。
    だから登場人物が死んでしまうことも多い。
    ついにまことは「自分が物語の中に入って主人公を助ける!」と言い出す。
    「世界で一番私を愛してくれるパパの創った世界なら、私にとって無敵の世界のはず」
    そう言ってまことは自らその物語の中へと入っていく。
    果たしてそこは、本当に無敵な世界なのか…?

    おバカな世界と思っていると、父親の含蓄ある台詞も出てきたりする。
    このお父さん、地味ながらなかなか台詞に味わいがあってよかった。
    ただせっかくの意図がエピソードに紛れて解りにくいのが残念。
    「浦島太郎」「銀河鉄道の夜」「走れメロス」「不思議の国のアリス」と
    音無家、 山田家の人々という、盛りだくさんな展開にテーマが埋もれがち。
    もっとストレートに“もう一つの世界”の価値観に触れたまことが成長し、
    戻って来て厳しい現実を受け入れる、という話でも十分面白いと思う。

    その理由は、出てくるキャラがバラエティ豊かで楽しいから。
    シャドウ(あや)や、アナザー(比嘉建子)など存在そのものが意味深なのも大好きだ。
    車掌(石毛セブン)の滑舌よく切れの良いジャッジは最高だった。
    アナザーとシャドウも台詞が聞き取りやすくて、台詞の面白さが伝わる。
    中には台詞が流れてしまってせっかく面白いことを言っているのに
    テレビのように字幕があればもっと笑いが取れるだろうな、
    と思う方もいてちょっと残念。
    また常に笑いがちりばめられてはいるが、どかんと笑ったところは少なかったかも。
    そのあたりのメリハリがあれば、もっと魅力的な舞台になると思う。




このページのQRコードです。

拡大