満足度★★★★
のぞき見をしたような感じ
冒頭、セットの有刺鉄線を張り巡らせた柵があがって始まり、最後それが閉じることによって閉ざされた空間を覗き見ているよな感覚になりました。
そして、あらすじのスパイはだれ?という単純な問題でなく、人間の本質が描かれているのだなぁと思いました。
主役のセフトンやそれにかかわる同じ部屋の人々の変化が面白かったです。
端の席で拝見したので、見逃しているところが多々ありそうで複数回観れなかったのが心残りです。
満足度★★★★★
客演陣との違和感もなく、全て秀逸
内容は、以前、鈴木裕美さんの演出舞台を観ていたので、知っていました。
だから、スパイが誰か、最初から知っているのですが、それでも、展開に、終始目が離せないインパクトのある舞台でした。
主役のセフトンを演じた土田さんは、初見の俳優さんでしたが、一目で、その魅力に取りつかれました。小劇場で、こんなに華がある俳優さんを観るのは、久しぶりでした。
鈴木演出の舞台とは、スパイが誰かがわかる場面の設定がちょっと違うように記憶していますが、今回の舞台の方が、舞台ならではの緊迫感があり、演劇の醍醐味を感じさせて頂けました。
青年座初見の友人が、すっかり、劇団の虜になって、帰って行ったのが、創立以来応援していた父の娘として、大変嬉しい出来事でした。
期待に応えて下さった青年座に感謝!
満足度★★★★★
見応えがありました。
まず、会場に入って舞台上のセットに「おおー」となりました。もう、すでに世界が出来上がっている!なので、冒頭からすんなり物語に入り込む事ができました。
登場人物は、比較的青年座の方と客演さんがコンビっぽくなっていまして、それぞれの登場人物がしっかりと舞台上で生きていて、とても感情移入してしまいました。
アメリカ人捕虜に紛れているドイツのスパイは誰か?という展開もハラハラしたし、スパイの正体がわかってからの、いつ、どうやって暴露されるのか・・・という展開にもものすごくワクワクさせられました。
特にセフトンがスパイの正体を知る場面の、マッチの火の演出にグッときました!
3回観劇したのですが、スパイの正体がわかってるからこそ楽しめる部分もあり、更に各登場人物が個性的で、それぞれ個別に注目しながらもっと観たかったなあーと思いましたー!
素晴らしい作品をありがとうございました!
あ、あの、普段まずやらない役柄なのに、塩崎さんダンバーのお坊ちゃま感がすごかったです!
満足度★★★★★
充実した観劇空間
捕虜という単語から受ける残虐なシーンはなく、多くの不自由と少しの楽しみ、仲間内のスパイを探り合う諍いを、洗練された美術とクールな音楽で繰り広げていました。
実力派の役者揃いな上、片時も飽きさせぬ展開。
最後の決断に「仲間」の定義を考えると共に、これは戦争の話なのだと見せつけられた。
満足度★★★★★
戦争が堕とした闇
元々 戦争を題材にした舞台は余り好まなく、役者さん目当てで 予備知識も入れないままの観劇。 所が その素晴らしい舞台美術を始め 細部まで拘り抜いた照明や音響… そして何より出演者 1人として 居なくては 成り立たないと思える程の存在感。 久々に瞬きする間も惜しい舞台に出逢えた。これだから 観劇は止められない。 ただ 彼方此方に観たい方が居て 2回位では足りそうも無い。贅沢な悩み(笑)
満足度★★★★★
大満足!
役者さん全員が素晴らしく、美術も音響も演出がとてもきめ細かくて最後までのめり込んで観てしまいました。
演劇をやっている人、勉強している人達に見て欲しい舞台でした。
満足度★★★★★
2回目です
初回と違い、2回目だと関係性が分かっているのでより楽しめました。
このときこの人はこんな表情をしていたんだ等の発見もあり。
観ないと損します!とお勧めできる演目です。
沢山の方に目撃して欲しい!主役のセフトンが不器用過ぎて可愛い。そして、エロ格好いい!
同じ収容所仲間もそれぞれ共感出来たり、漢気溢れてたり、人間味溢れてたりと。誰かにか感情移入できます。
集中して楽しめる舞台です!
満足度★★★★★
いい観劇の時間でした
塩崎さんが出演されるという事で急遽観劇の予定を入れたので内容について予め情報を頭に入れる事無しに劇場に行きましたが、2時間オーバーの上演時間があっという間でいい観劇の時間でした。 やはり収容所ものとなると人間模様が軸な訳ですが、シンプルなストーリーだけど観客を惹きつける感がすごかったのは演者の皆さんの力量という事でしょうか。 できればもう一度観たいところですが今日の一回の観劇のみなのが残念です。
満足度★★★★★
何度も見たくなる!
一切の前情報のないままに、贔屓の役者さんが出演されているので見に行きましたが、これかなんともおもしろかった。
途中からは自分が、その場にいるかのような感覚でドキドキしました。
脚本、演出も素晴らしく、その上あの俳優陣!
実力派ぞろいで素晴らしかったです。
フリーパスにしてよかったー!
満足度★★★★★
人間模様が…
とにかく役者さんそれぞれが素晴らしいです!
登場人物みんなの心理を掴もうとすると1回の観劇ではたりません。
色々な目線、様々な角度から楽しみたいと思わせてくれる作品でした。
苦しい状況でも楽しみを見出す逞しさは観ていてウキウキしました!
しかし、1度疑うとそうだと思い込んでしまう人間心理、、、
そして信じてた人に裏切られた時のやるせなさからくる今までとは180度違う気持ちの変化、、、
人間のいいところも嫌なところも表現されていて心が痛かったです。
舞台装置も本当にステキ!
繋ぎで作ったグラマラス女性が壁に写っていたり、窓の霜や外の雪、見逃せないところがいっぱいありました!
「それから…」が気になる作品でした!
満足度★★★★★
切なくて重厚なストーリー
戦争ものですから、基本的に重い話かなと思って
観に行きました。客席も、お客様も年上の方々が多くて
落ち着いた雰囲気です。
幕の代わりに鉄条網があって、どんなふうに動くのだろうと
思っていたら客席方向に向かって跳ね上がるんですこれが。
斬新ですねぇ。一気に収容所内に収容されちゃいました。
自分たちの行動が筒抜けなのはスパイがいるから?
と皆が気づいたあたりから緊迫感が出てきて
ピリピリ。本当にドキドキしました。
セフトン役の土田卓(まさる)さんが、本当にカッコイイ。
そしてプライス役の豊田茂さん上手いんですよ。
塩崎こうせいさんが出るシーンは、普段の彼に回ってくる役とは
また別の系統の役柄でした。でもオーラ全開で。
俳優役の中野さんは、本当にキュート。カラーがクルクル変わる。
もちろん全キャストさんが魅力的。
観終った後の切なさ。泣きそうでした。
秀逸。
近いなら、毎日でも観たいのにと思った次第です。
ワンコインバーが500円で連日開催されてます。
終演後、俳優さん達と飲みながらお話できるんだとか。
とにかくおすすめなので、たくさんの方に観ていただきたい。
満足度★★★★★
ラストまで惹きつけられました。
まず舞台美術が素晴らしかったです。劇場に入ってすぐに舞台への期待が高まりました。そして開演。アレがこうなって「おおっ!!」となります。
収容所の中、戦時下の緊迫感や、そんな中にも微笑ましく感じる男たち遊び心。誰がドイツ軍に通じているのか探り合う心理戦。。。目の前で展開するドラマに、前のめりな気持ち(実際に前のめりになると後ろの方の邪魔になるので気持ちだけ^^;)のまま、ラストまで惹きつけられた舞台でした。
満足度★★★★★
濃密な時間
お目当の役者さんを観にいったのですが、出演者、照明、舞台セット、全てが素敵で2時間を超える作品にも関わらず終始のめりこんでの観劇。意外とサスペンスが好きなんだと気づかせてくれました。
満足度★★★★★
気持ちの変化!
この作品の映画も芝居も観ていなかったので、とても興味深く観られました。
スパイが誰かに注目されますが、スパイは容易に推測されます。
前半は収容所の捕虜とは思えないくらい明るかった捕虜たちが、あることを境に自分たちの立場を深く認識し顔つきや言動が変わって行き、
個人主義のアメリカ人らしくない仲間を思いやる意識が見られます、これも軍隊ならではか。
ラストシーン前の機銃掃射の演出は臨場感にあふれてました。
照明、美術セットの窓の向こうに降る雪が印象的でした。
観ごたえある流石青年座の芝居でした。
満足度★★★★★
始まる前から
客席についたときからわくわくして、いざ始まったらどんどんストーリーに引き込まれていきます。
内容を知らなかったので、一体どんなラストになるの?セフトン少しは皆から好感持たれるようになるかな?と心配しつつ見守ってました。
台詞のないときも表情や視線のやり取りなど見逃さないように集中してたんですが、それでも後になってからあの時あの人はどんな顔してたっけ?と気になる箇所が出てきて。
1回観ると、また観に行きたくなる作品です。
満足度★★★★★
心理戦
第十七捕虜収容所
STALAG 17
2015/09/29(火)~2015/10/04(日)
10月1日(木) ~10月3日 (土)夜公演終演後に、
ワンコインバー開催
青年座劇場
東京 富ヶ谷
代々木八幡駅/代々木公園駅
2015/09/30(水) 14:00の回 観劇
…心理戦…
舞台装置、音響、照明、どれも凝っていて、見応え有り。
役者陣も、
自由を奪われた極限状態の中の、
人間関係の不安定さを、細かく表現していた。
時代設定は、戦時下のドイツ。
アメリカ人の捕虜収容所内。
相容れない価値観を持った者達の、葛藤。
信じていたものに、裏切られ、究極の選択に苦悩する。
男性のみのキャストで、
コメディ的要素も多く、飽きさせず、
青年座キャスト、
別劇団所属の外部キャスト、
混合による配役。
いずれも実力派俳優揃いで、
公演時間 2時間15分の最後まで、
惹きつけられる。
……………
トランクウィル
2015/10/02/金 04:15 記する。
満足度★★★★★
レベルが高い!!
とにかく一番の感想は出演者全員のレベルが高く、安心して観ていられる作品だという事です!!
さすが老舗劇団さんです。本来プロの公演はこうであるべき!客演の皆様も個性豊かで素晴らしく感動しました。
2時間15分を感じさせないハラハラドキドキの展開!
スパイは誰か!気付いてからのジワジワも堪りません!!
満足度★★★★★
惹き付けられずにはいられない!
このキャスティングを見たときは驚いた!老舗に新勢力、どんな出来上がりになるかと思えば、キャリアが個性を上手くまとめたといったところだろうか?雑然と男臭さの匂うセット、檻が上るその演出から引き込まれた。スパイは誰か?客席全体がその謎を追い、息が詰まるような緊張感が場を埋めていく。誰がスパイかわかれば、その言葉の巧みさに“このやろう”と思い、ラストには溜飲が下がった。印象的なのは疑わしい一人を深夜袋叩きにするシーン!映画に比べ、かなりソフトだったようだが、あえてえげつなさを前に出さない、そして、見えそうで見えない男達の表情、いい演出だったと思う。そしてセフトンたちがどうなったか?舞台が終わっても観客の想像をは続く。惹き付けられずにはいられない、見応えのある舞台だった。