第十七捕虜収容所 公演情報 劇団青年座「第十七捕虜収容所」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    客演陣との違和感もなく、全て秀逸
    内容は、以前、鈴木裕美さんの演出舞台を観ていたので、知っていました。

    だから、スパイが誰か、最初から知っているのですが、それでも、展開に、終始目が離せないインパクトのある舞台でした。

    主役のセフトンを演じた土田さんは、初見の俳優さんでしたが、一目で、その魅力に取りつかれました。小劇場で、こんなに華がある俳優さんを観るのは、久しぶりでした。

    鈴木演出の舞台とは、スパイが誰かがわかる場面の設定がちょっと違うように記憶していますが、今回の舞台の方が、舞台ならではの緊迫感があり、演劇の醍醐味を感じさせて頂けました。

    青年座初見の友人が、すっかり、劇団の虜になって、帰って行ったのが、創立以来応援していた父の娘として、大変嬉しい出来事でした。

    期待に応えて下さった青年座に感謝!

    ネタバレBOX

    青年座の役者さんの力量は知っているので、客演陣との力量の差を心配していたのですが、全くの杞憂でした。

    誰が、客演かわからないくらい、全員の演技が噛み合って、素晴らしい演劇芸術を堪能させて頂けました。

    初見の演出、斎藤さんのお手並みも素晴らしく、阿部さんの舞台美術も、素敵でした。

    養成所時代から、存じ上げている嶋田さんの裸体には、ちょっと驚かされましたが、引き締まったお体に、役者根性を観て、感激しました。今更ながら、息子が入団できなかったわけが、納得できると言うか…。(笑い)

    いつもながら、豊田さんの真摯な演じ方には、感動します。

    観客に、誰がスパイなのか、わかる瞬間の演出が、沈黙の中で、表現されて、秀逸の極みでした。もし、失敗したら、全てが水の泡になるだろうに、勇気ある演出と、役者陣の力量に感嘆しました。

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    2015/10/05 03:28

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