満足度★★★★★
惹き付けられずにはいられない!
このキャスティングを見たときは驚いた!老舗に新勢力、どんな出来上がりになるかと思えば、キャリアが個性を上手くまとめたといったところだろうか?雑然と男臭さの匂うセット、檻が上るその演出から引き込まれた。スパイは誰か?客席全体がその謎を追い、息が詰まるような緊張感が場を埋めていく。誰がスパイかわかれば、その言葉の巧みさに“このやろう”と思い、ラストには溜飲が下がった。印象的なのは疑わしい一人を深夜袋叩きにするシーン!映画に比べ、かなりソフトだったようだが、あえてえげつなさを前に出さない、そして、見えそうで見えない男達の表情、いい演出だったと思う。そしてセフトンたちがどうなったか?舞台が終わっても観客の想像をは続く。惹き付けられずにはいられない、見応えのある舞台だった。