満足度★★★★
密度の濃い内容
役者との距離が近いので、羽根井家の一員でないけれど、同じ空間にいる錯覚さえしました。表情やしぐさの一つ一つが鮮明で、心に訴えかけてくるようでした。客席との近さがすごくいいですね。最初から最後まで同じ空間を共有できた感じでした。そして、演技が自然な雰囲気を醸し出しながら、また、理解しやすく、話の振り方がいいですよね。75分が密度の濃い味わいのあるものでした。
満足度★★★★★
堪能しました
お見事!素晴らしい会話劇です。ホンも良いのですが,この狭い空間,役者さんの表情,しぐさ,口調,細かいところまで演技が見えます。そして,それに十分耐えうる演技。もう演技を堪能できました。大満足です。
満足度★★★★★
無題1544(15-232)
19:30の回(曇)。
18:50受付、開場。L字席、入口側4列、右壁側2列。右列奥のソファ前がお薦め。
「鳥は飛びながら夢をみる(2011/12@参宮橋)」以来なのでほとんど初めてに近い、19:21波の音、波打ち際らしい。19:26女性がひとり、ソファに座り、何かを見ている様子、19:29前説(75分)、19:32開演~20:49終演。
ストーリーは説明の通り、徐々に焙り出される「本性」、役者さんたちの張りつめた演技が見事で、終始緊張感を保ち続けたように感じました。
観た公演:八木麻さん「カナリヤ(2015/5@ここ)」、藤岡さん643ノゲッツー公演。
満足度★★★★
じんわり来る
どこか50年代アメリカ産サスペンス映画を彷彿させるシチュエーションを覗き見する味わい。観劇後、しばらくその情景がまだ糸を引く心地よさが在るのがこの劇団の特長。つくづくキャストの皆さんに一人でも多く一声かけて帰ればよかったと思える、そんないい座組でしたね。
*とても暑い日のマチネに足を運びましたが、わざわざこんな狭いトコにぐったりしに来るなんて、ここに居る人たちは本当に芝居が好きなんだなぁ、と。
満足度★★★★
濃密な会話劇
家庭という小世界の中での不安や疑念を巻き込んで展開する...そう水槽の中で蠢く人間模様が濃密に描かれる。ミステリー要素を含んだ極上の会話劇…自己または他者による評価を更に客観的に捉えた多面・多重構成のような芝居は、観応えがあった。粟立つような感覚は、本当に素晴らしかった。
また会話は、全員とが組み合わさる、いわばリーグ戦のようでそれぞれの関係性が明確になるような工夫がされており、見事な演出であった。
満足度★★★★
積み重ねた会話の先に見える真実・・・
何か久しぶりに王道な感じに思えた芝居でありました
50席に満たぬ劇場に70分強の上演時間、新宿駅からそこそこの距離・・・。
なんだけど料金とかも考えると・・・お薦めだなぁと思えた作品でした。
<開演時間も守ってたしね(^^)>
満足度★★★★★
無理が自然
水槽の中を行き交う関係性の綾を繊細に表現。水中で時間の感覚が怪しくなったよう。あらゆることを呑み込んで本能的に時を止めた母の、呆けたようでいて鋭い底の知れなさが怖い。夏の暑い日の鼻を衝く焦げたような一瞬、意識と無意識のすべてが奇跡的に噛み合ってしまったような煌めき、あってないような虚ろを思い描いて脳が少し痺れた。
満足度★★★★
堪能
今回を含めてこの8年、毎年、長女さやかの夫、一成の経営する海辺のレストランの夏季営業に合わせて、オープニングスタンバイを兼ねた家族旅行をしている一家が、今年も例年の行事になったこのレストランへ行く準備をする姿が描かれる。