ゴベリンドン 公演情報 ゴベリンドン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-20件 / 51件中
  • 満足度★★★★★

    同じ脚本なのに
    初日に観に行って以来の2回目。初日のなんとなくぎこちなく感じた動きが全くなく、あの豊洲の工場とはまた違った面白さが出てきた。同じ脚本なのに同じセリフを聞いているのに、観に行くたびにどんどん魅力が増していくようだ。初日から完成度の高い芝居を観せるのが、通常当たり前だと思うけど、このおぼんろという劇団の役者たちは、それがいいのか悪いのか、回を重ねるごとに新たな印象を持たせてくれる。今回は、特にゴベリンドンの動きが心に残った。一緒に行った友だちがすごい運動量だね、と言っていたが、うなずける。この先どうなるのか、少なくとももう1度は観に行きたい。初日に行った人たちに、もう1度観に行くことをおすすめします。

  • 満足度★★★★★

    愛はいつも残酷。それでも、愛しくてたまらない。
    世界に起きている物事のすべては、愛ゆえに。
    末原拓馬作品を感じるのであれば、おぼんろを観るが一番。
    されど、この劇団はナマモノである。
    普通に『観に来た』傍観者でいると、置いていかれてしまう。
    最初に入り込めるかどうかが、個人評価の分かれ目になるかも。
    今回の吉祥寺シアター。いつもとは違うシアターらしい。
    360度の見方が出来る。
    語り部達の心に寄り添って観る。
    普段、お芝居を観ないという方にも、観てみてほしい。
    お近くの方ならば、観る場所や視点を変えて見比べてみてほしい。
    毎回違う景色が見えてくる事にびっくりする。
    そして、ナマモノは、そこでしか食べられないものなのである。
    終わらない内、早めに劇場へ、是非!
    気になるならば、足を運びやすいイイネ公演から。
    ひとりで行っても、ひとりぼっちにはならない。
    さみしがりなあなたにも。男性の方にも。
    生のLiveは、イイモノです。

  • 満足度★★★★★

    初めて「参加」するタイプの舞台
    (まずこれは表に書いておこう)
    昨年のコメフェスでの主催の前説で「言葉で世界を紡ぎだす」、
    「語り部」としての上手さに惹かれるものを感じ、
    その上でのCoRichアワードでの人気ぶりにかなり気になっていた劇団でした。


    しかし、最近Twitterで回ってきた、
    本公演のCoRich「観たい!」に投稿された
    「かつてファンだったのに役者からとてもひどい対応を受けた」という内容。

    それを読んだ自分は
    「そういうスタンスの役者がいる劇団は嫌だし、
    自分もそういう目に合うのも嫌だから観劇やめておこう」
    と敬遠していました。

    しかし、ベテラン観劇者含む多くの方々の
    「『おぼんろ』を知らない事は演劇ファンとして損である」という感想。


    それを読んで、
    「(事実は知らないですが)ネットのマイナス投稿1つで
    自分にとって”何か新しいもの”に触れるかも
    知れない機会を捨てるのはもったいないな」と
    とりあえず1回は観劇してみる事にしました。


    吉祥寺シアターに着いて、
    「あ、ここは倉庫型劇場で、
    高さなどあまりに広い舞台スペースのせいで
    舞台と観客との距離感がありすぎ、
    全然役者の感情などが伝わってこなかった、
    ちょっと自分は苦手な劇場だったな・・・」と
    過去1度観劇していた事に気付きました。


    などのマイナス要因を胸に抱えていたのですが、


    1.「溢れるほどのホスピタリティ」
    開場時、まさか舞台開演前の一番集中したいであろう時間に
    主催が入り口で観客全員と握手し、
    場内では役者陣がそれぞれ
    「ゴベリンドンは初めてですか?ならこちらの席がいいですよ」と案内し、
    更には知り合いだけでなく知らない1人客に対しても笑顔を向けて、
    これから始まる物語の世界について楽しそうに語って歩く面々。

    聞いていたマイナス評価と全く逆の観客を大切にしようとする行為の数々、
    (元々このスタイルでやられているのかは知りませんが)
    この雰囲気自体がまず自分の観劇経験の中で初めて知る空気でした。
    (人見知りな自分でさえも、つい開演前から楽しくなってしまう、
    舞台自体へのワクワク感も増していく、
    そんな空気を実際舞台に立つ役者陣が率先して創りだすとは・・・)


    そして、

    2.「見事すぎる劇場空間の使い方」
    スペースが広すぎる、高すぎる、事を良い方向に活かし、
    全方位に観客席を配置し、また開演後も舞台上のみならず
    観客席の端から端までを動きまわり、

    まさに役者の息遣いが観客に伝わる、そんな近距離での
    「語り部」5人の夢の空間でした。
    (観客を「参加者」と呼ぶ、その理由をまさに体感しました。
    あれは「舞台を眺める」ではなく、
    一緒に「参加」している空間で起きる「出来事」そのものでした。)




    そして何よりも、
    主催が始めに語る「昔おばあちゃんから聞いたお伽話の世界」、
    そう、「お伽話」そのものでした。

    お芝居といえば役者がセリフと所作/表情や身体での表現などで
    演じるものが中心となりますが、

    おぼんろはその「語り部」として物語についての語りを使い、
    「参加者」側の想像力を試し、
    そして「参加者」の心象風景として物語の世界を描き出します。

    語られる物語自体についても、笑い、涙、驚き、謎解きなど
    色々な要素の詰まった、とても素晴らしいお伽話でした。

    本劇に「参加」出来た事が自分にとって幸せです。

    ネタバレBOX

    【思った事】
    表に書きまくったのであまりないのですが
    ・ 舞台空間の上部スペースまで上手い使い方をしていた。

    ・ 背もたれのない座席はちょっと途中背中が痛くなった。

    ・ 劇場全体を使った全方位演劇(観客席の自分の後ろでもお芝居が行われる)の為、
      様々な方向に首を動かしましたが、
      さすがに真後ろを観るのは苦しかった・・・
      (だけど、そのセリフ(語り)だけで、状況がつかめたので
      全然「話に置いていかれる」事はありませんでした。)

    ・ 序盤、ちょっとセリフが聞きづらい面がありました。
      発声なのかなんなのか???

    ・ 照明効果、音響効果とも使い方がとても上手かったです。

    ・ 物語本筋との関係を匂わせずに語られたいくつかの事象
      (鍛冶屋の話、蝶のさなぎの話、など)が
      終盤に向かうに従って重要なキーワードになっていく、
      展開のさせ方が非常に上手いと思いました。

    ・ 舞台開演に際して、主催が「想像力を働かせる為のレッスン」を
      観客に行っていましたが、
      ぜひ次観劇する時は、最初から最後まで目をつぶって、
      「語り部」達の語る内容だけで自分の脳内に物語を描いてみたい
      (朗読劇を聴く時はいつもそうやっているのですが)、
      そのくらい「台詞」ではなく「語り」が上手だと思いました。

    ・ 終演後、主催が自分達の最終目標として
      「シアターコクーンでの上演」をかがげていましたが、
      本物語を観た後だからこそ、
      自分も小劇場演劇の観客であり応援者だからこそ、
      「その夢を応援したい!」と思いました。

    ・ わずか5人で演じる舞台とは思えないほどの
      物語の広がりでした。
  • 満足度★★★★★

    まとめ

    最後の3公演に参加。
    回を重ねる毎にひとりひとりの思いが深くなっていくのを感じていた。そもそも語り部それぞれの表現力と身体能力については言わずもがなであるが、そのうえに、である。そして座る位置を変える度違った景色、違った表情が見て取れ、更に感慨深いものが生まれる。
    また客観的には、細部に至るまで、なんと練り上げられたストーリー展開であり、演出であるかと感嘆する。
    劇場の規模に対して、この脚本、この【おぼんろスタイル】でいいのか?の声もあったが、私はこれで正解だったと思う。何より【普遍性】という意味ではピカイチの物語。沢山の人にこの物語が届けられたことをとても嬉しく思う。しかし、もっと沢山の人達に伝えたかったとも思う。繰り返し与えて欲しい物語だ。
    ただもっと大きな会場になった場合、走り回るにも限界があり、隅々どこにいる人も漏らさず惹きつけておくためには更なる工夫が必要だろう。

    ネタバレBOX

    超主観的感想。
    土曜日マチネ。呪いに囚われたトシモリに語りかけるタクマ。「タクマとトシモリの8年虹色アゲハ、」そこから私の頭の中の【閉ざされた無限の脳内宇宙】に無数の蝶が飛び交い始めた。左脳のあたりにぽっかり浮かび上がったブラックホールのごとき空間に無数の蝶が見えた。終演後もずっと。
    ソワレ、その無限宇宙から一羽の蝶が劇場の空間に飛び出した。一羽だけ。きっとゴベリンドンが天国へ、娘のもとへ飛び立ったのだ。
    皆が皆、「怪我の責任の半分」を自覚する中、純真無垢なるタクマ。呪いを終結させるために生まれて来たんだね。
    千穐楽。
    回想シーン、母の葬儀から逃げ出したタクマを見つけたトシモリ。もうこの時点で蝶の群れが見えた。終盤は震えが止まらなくなった。泣きじゃくっていたわけではない。胸は熱くなっていたけれど冷静さは持ち合わせていた。だけど不思議なほどに震えが止まらなくなった。
    いろんな角度から観てそれぞれの表情など把握した上で、全員の気持ちに同時に寄り添うことができた。体の中で五人分、いや、もっとだね(笑)の感情が渦巻いていたから肉体の許容範囲を超えて震えが止まらなくなったのかもしれない。その為疲労度が半端なかった。これまで観劇でこれほど疲れた経験はない。貴重な体験でした。
  • 満足度★★★★★

    同じお話なのに
    体調を崩している状態であったものの、その日にしか、観に行くことができず、無理を押して、参加いたしました。
    物語りの世界に集中できなかったため、初演と比べて如何というのもおこがましいと思いながら、感じたことを述べさせていただきます。

    初演は美しい、今回は綺麗。そんな印象を受けました。
    ゴベリンドンというお話の輝きはなお、そこにありつづけるのですが、物語りとしては、初演の方が強く心惹かれたなあ、と思います。
    語り部の皆さんもパワーアップしている、音響も、衣装も、演出も、美術も、スタッフさんもみーんな。
    それなのに、どうしてだろう?と考えたとき、想像の余地が狭まってしまったからかも知れない、と思いました。
    おぼんろさんはきっと、素舞台でも魅せられる劇団であると、私は信じています。だからこそ技巧の凝らされた、いろいろに、想像を奪われてしまったのかなー?と。
    劇場に入ったときのあのときめきは、変わりませんでしたが。

    次回公演は、ちゃんと体調を整えて臨めたらと思います。

  • 満足度★★★★★

    初演と比べるのはナンセンス
    初演を見た人はやはり、初演との違いを感じてしまうのかもしれないけど、あの廃工場と吉祥シアターではそもそもが違い過ぎる。
    廃工場の雰囲気が物語の創造性を何倍にも増やしていたアレはもうない。
    見る前からわかりきっている事なので、再演は再演としっかりと割り切って参加してきました。
    驚きの吉祥時シアターがそこにはありました。
    天井には大きな幕が張られ、まるでどこかのテーマパークに迷い込んだようなそんな気分に。四方八方のおぼんろ的な舞台づくりは今回も健在。
    開場時からおぼんろの語り部達が、参加者を迎えることによって、場内のテンションがどんどん上がっている事が、伝わってきます。
    いつもの前説から始まり、物語がスタート。
    初演の時に何度も通い、聞いた最初の台詞から、鳥肌が立ちっぱなしでした。そして、後半では涙が止まりませんでした。

    場所は変わっても、物語の美しさが変わることはなかったです。

    おぼんろの5人から紡がれる物語は、
    あまりにも美しく、切なく、心苦しいほどに愛おしい。
    あの頃は無名だったおぼんろが、知名度を上げてきた今だからこそ、
    この物語をもう一度持ってきた。
    そして、この物語を少しでも多くの人たちに届けたい。
    そんなおぼんろの想いが伝わってくるような公演でした。
    演劇が好きな人にも、演劇には興味がない人にも、
    一つのエンターテイメントとして、ただ素直に
    この物語に触れたらいいのに、
    そうすれば、きっと素敵な時間が過ごせるんじゃないかなと思います。

  • 満足度★★★★★

    やっぱりモンスター劇団
    今公演2回目の観劇。
    完成度の高さが感じられる舞台だった。
    繊細で美しい照明の中、語り部たち一人ひとりが日々変化し進化している。
    例えばゴベリンドンが己の罪を語ったのちの苦痛に歪んだ姿と咆哮。
    17ステージ目にして声の枯れもなく、この物語の核となる“絵”を強烈に焼き付ける。
    おぼんろ、やっぱりモンスターだ。

    個々の場面のクオリティが深化&進化している。
    先に述べたゴベリンドンの苦痛と咆哮の場面、「俺は死ねないんだ」という叫びが
    観る者を息苦しくさせるほど迫ってくる。

    ゴベリンドンの襲撃に失敗して怖気づくザビーに対し、
    畳みかけるようにシグルムの葉を投げ落として彼女の欲を刺激するトシモリが
    ちらりと狂気の入り口を見せるところ。

    てるてる坊主のような死体がザビーの手によって
    無造作に深い穴へと落とされていく場面の妙にリアルな手触り。

    個々のシーンの濃度が増しているだけに、気になる部分がより浮上した感がある。
    走り回るタクマのバタバタという足音や、無垢で幼いキャラ設定、
    ちょっと台詞が流れてしまった弁士のシーンなど…。
    だが「ゴベリンドン」は、それらを補って余りある圧倒的な世界観を表出して見せる。
    この唯一無二の世界観は最強だと思う。
    この完結した世界観を前にすると、私の好みなどどうでもよくなってしまう。

    私は5人が作り出した世界に浸りたくて劇場へ向かう。
    あの5人が無我夢中で目指すものを見たくて客席に座る。
    ただのファンであることの幸せを感じながら、もう次を楽しみにしている。



  • 満足度★★★★★

    この物語はもっと語り継がれていけばいい。
    初演もですが、結局 再演も何度もリピートしてしましました。
    初演の工場はもう、どうしようもない。工場の雰囲気、段ボールから漏れる月明かり、大した設備もない中で人間の想像力をフルに使っての物語進行。
    あれはやはり伝説と言っても過言ではないです。

    再演では、持てる技術を駆使して視覚的にも聴覚的にもとても美しい世界を魅せてもらいました。初演とは全く違う演出。
    何よりも、物語の美しさは初演とは変わらない。
    変わったのは、公演ごとにロングランを繰り返すことによって、
    おぼんろの役者たちが
    以前よりも阿吽の呼吸で物語を紡いでいったように感じた事でしょうか。
    個々の個性をぶつけ合っていたモノが、しっかりと手を組みまとまり、一つ上のレベルに上がり、さらな勢いを持った。そんな感じ。
    おぼんろの5人で紡ぐ物語だからこそのモノももちろんあると思います。
    でも、
    この5人ではない誰かが、多くの人が、この物語を語り継いでいってくれたらいいのにと思ってやみません。

  • 満足度★★★★★

    何度も通いたくなりました
    友人に誘われ初めてのおぼんろ体験。
    縦横無尽に舞台全体をくまなく使い、全身全霊を込めて物語を生きている役者達と世界を共有した感じ。とても不思議。物語は切なくも美しくて、振り絞るような感情が伝わってきました。とても素晴らしかった!

  • 満足度★★★★★

    あらわれる・・・
    「おぼんろ」のお芝居って
    気付くと涙が溢れてて……
    止まらなくなってて……

    お芝居の帰り道、
    いつもいつも思うのです。
    “浄化されたぁー”って……

    心が綺麗になる感覚・・・

    『ゴベリンドン』吉祥寺シアター
    あと、3日!!!
    もう一度、必ず会いに行きます。

  • 満足度★★★★★

    森の中
    たった5人で紡ぐ世界は、果てしなく広がると思えた。
    吉祥寺シアターが、小さく感じた。
    って、やっぱり、この物語の威力の大きさは、並大抵ではないと確信しました。
    縦横無尽に走り回り神出鬼没とか、美術や客席の造りが、どうのという問題ではなく、想いが突き動かしていく展開に、引き込まれていく。
    振り返っても、場所によっては、見え辛い処があるのも事実だし、体の向きを変えて、キャストの動きを追うのも、おぼんろ作品の面白さや魅力だったりする。
    だが、今回はあえて、全てを追わなかったのだが、各キャラの想いは、しっかり響いてくる。たった5人なのに、紡ぎだす世界は偉大でした。

    ネタバレBOX

    弁士の件は、好きなんだけど、ミツバチのシーンは、やや長めに感じたなぁ~。
    沼の精というか、囁きのような歌声は、大好きなシーンです。
    あのような、神秘的な物語の世界観が拡がるシーンは、増やして欲しいなぁ~。

    照明は、シーンによっては、眩しかったし、やや派手目だけど、世界観に合っていて良かったです。
  • 満足度★★★★★

    良かったです
    おぼんろの舞台は初めてだったのですが、観れて本当に良かったです。最初は、コメディかな?と思ったのですが、すぐに、その幻想的で切ない物語にひきこまれていきました。主人公のタクマの純粋な兄弟愛とトシモリの弟の思う気持ち、ゴベリンドンの哀しい思いなど、いくつもの想い、気持ちが絡み合って、構成されていて、純粋に凄いなって思いました。この劇団の事が、もっと知りたくなりました。

  • 満足度★★★★★

    満足
    評判がよいので観劇。泣きました!初演はこれより凄かったらしいのでどんなものだったのか見てみたかった。何より脚本が素晴らしかったです!

  • 満足度★★★★★

    ところ変われば
    「ゴベリンドン」3回目。最終日には行けないのでこれが最後になる。なぜそんなに飽きもせず同じ芝居を観に行くのか、と思う人もいるかもしれない。芝居の内容が変わるわけではないけれど、行くたびに四方に作られた席の座る場所を変えると、前回とは違った「おぼんろ」が見られるからだ。それにしても、最初の前説や弁士の場面はもっと短くていいかなと思うけど、私は芝居の構成や話の内容よりも役者5人の演技が楽しみだ。。主役がいるようでいない。5人が5人とも個性たっぷりで演技力があり、5人で芝居を創り上げているため見応えがある。今回もたっぷり5人それぞれの芝居を楽しませてもらった。

  • 満足度★★★★★

    再びの衝撃
    去年は観に行けず前回観劇したビョードロから2年、久々のおぼんろさんの舞台でした。あの時の衝撃を鮮明に思い出しました。またこの世界に来ることができてよかったです!

  • 満足度★★★★★

    あぁ、これが。
    念願の「ゴベリンドン」に触れることができた。
    初演を見れなかった事を激しく後悔したのと同時に、
    再演だけでも見れた事にも安堵した。

    おぼんろの5人はいったい、どれほど、私たちに魅せつけてくれるのか。

    吉祥寺シアターという立派な劇場が、
    おぼんろ小屋と化していた。
    普段の吉祥寺シアターを知っている人には、
    場所を間違えたと思っても仕方がないくらいの劇場づくり。

    主宰の前説。5人の語り。
    ふんわりとした幸せな一面から始まる物語。
    急降下と急上昇で動き回る物語。

    前後左右上下と縦横無尽に駆け回る語り部たちの圧倒的な演技。

    参加者は身も心も振り回され、
    どんどん沼のそこに引きずり込まれていく。

    従来の観劇とは全く異なるスタイルに、
    これは演劇なのか?という疑問を毎度のこと拭えない。
    演劇を超える演劇。
    観劇ではなく「参加」は今回も見事に見参である。
    残り7日。せめてもう一回くらいはこの物語に触れに行きたい。

    演劇という物の固定概念を取っ払ってくれるおぼんろ。
    ぜひ、多くの人に触れてもらいたい。
    気になっている方は、吉祥寺シアターに行くべきだ。
    きっと新しい世界が広がるであろう。


  • 満足度★★★★★

    折り返しマチソワ
    一週間ぶり2回目となるマチネ。上手階段横のイス席。
    階上のシーンをのけぞって下から見上げるのも一興。上から降ってくる声に聞き入るもよし。
    今公演初の満席、バルコニーにも客が入っている、当然語り部のテンションも上がる。開演前から期待した通り、素晴らしい出来だった。初見時指摘した点も改善されていた。日々進化。ライブは生もの。まさにそういう劇団だ。
    赤い雨を沢山浴びた。この雨に打たれながら感じる言葉はまた格別。まさに物語の中にいる感じ。残念だったのは目潰し的なライトの逆光で語り部(メグミとトシモリ)の表情どころか姿までがかすんでしまったシーンがあったこと。それ以外は大満足でした。

    ソワレもまた満席。ぎゅうぎゅう詰めになる前に一度は体験しておきたい桟敷席。こちらはアトラクション的な楽しさを味わえる。飛んでくる汗もスプラッシュ!と思えば良い。感動より楽しいが多めだけれど、語り部の表情や息遣いを近くに感じられるのでやはりだんだんと引き込まれていく。特にゴベリンドンの動きがよく見える。遠目でも確認はできるのだが、獣の中に残された人間の心の葛藤、対比が更にリアルに感じられた。沼の歌の息遣いもしかり。これまで死角になっていたクライマックスでのメグミの表情もはっきり見え、最も普通な人物の存在感が浮かび上がった。

    大満足のマチソワだったが、きっとまだ化ける。余地はあるはず。また一週間後に期待しています。

  • 満足度★★★★★

    あの廃工場
    あの廃工場で見た風景が大きくなっていて、作品及び表現自体もかなり進化してるじゃありませんか。これが本物の芸術ってもんでしょう。

  • 満足度★★★★★

    あれよあれよと8回目
    同じ演目をここまで何回もリピートするのは初めてです。それにともない、観てきた!ももう一度書いてみようかと思います。

    行くたびに違う場所で観ているから行くたびに新しい発見がある。それだけではなく、日々ゴベリンドンは変化していっている。それが進化なのかブラッシュアップなのか偶然の産物なのかはさておき、行くたびにワクワクする。観劇ではなく、参加というスタイル。語り部の物語を慕い集う参加者が違うからこその変化なのかもしれない。

    長い公演も遂に折り返した。
    きょうの昼は初日を越える、自分が参加した中でも一番参加者の多い回だった。桟敷きには座布団を追加して、更にはバルコニーにも開演前から着座している。
    残りの公演もどうか、きょうのように沢山の参加者を迎えて行えるように願わずにはいられない。

    命懸けで物語を紡ぎますと言う語り部の言葉に嘘はない。だからこそ、その紡ぎ出す世界を一人でも多くの人に知って貰いたい。5人の語り部の話に、どうぞ耳を傾けて下さい。

    堅っ苦しいことを書いてますが、ただただ本音としては自分がドップリはまったゴベリンドンの世界を色んな人に見て欲しいなー、という一言に尽きます。あと約一週間、吉祥寺シアターで物語の世界に触れて下さい。

  • 満足度★★★★★

    おぼんろ初見!
    四方に囲まれた観客席(参加席)に、真ん中にステージさらに、ステージ周りにもサブステージを設けて、5人の出演者が忙しく駆け回るながら熱演する姿は、今までなかった演劇の常識を変える内容だっだし、ファンタジーな演劇だった、125分でした。

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