ボス村松の兄弟船エピソード1・2・3 公演情報 ボス村松の兄弟船エピソード1・2・3」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★

    村松さん
    役者としての村松さんが好き。で、この芝居の感想は期待していたものと違った。

  • 満足度★★★★

    嫌いじゃない。
    1・2・3とあっちへこっちへ揺れた船でしたが乗り心地は嫌いではなかったです。

    2はあの味が好みかどうかで評価分かれるでしょうねー。
    自分は好きでした。

    3でまさかの社会派?なテイストも入ってきたりで2時間越えも長いとは感じずに楽しめました。

    ネタバレBOX

    まあ、垢抜けないとかチープとかいうご意見も確かに、なんですけどね。

    自分的には嫌いじゃない、というか好きなほうでした。
  • 満足度★★

    リーズナブルなのかチープなのか
    よくわからない、2000円の公演でした。

    ただクオリティとしては「あと1000円払うから」もっと高みを目指して欲しかったです

    ネタバレBOX

    やっぱりチープでしたかな。安かろう悪かろうが露呈してました。スタッフワークも演技も演出も
  • 満足度★★

    脚本は面白い。長いのも別にいい。が!
    何度か鋼鉄村松を拝見させて頂いていただいたが、段々とチケット料金が安くなり、芝居が荒くなってきていると感じて残念に思う。

    脚本は面白かった。役者も上手い。その他は良くないと思う。役者の油断しきった出捌けは見えるし、照明は役者に当たっていない(特に奥と手前の照明)。舞台美術に何の工夫もなく、お笑いライブみたいな背景。

    劇中、東電に「ちゃんとしてぇ」という台詞があったが、役者を魅力的に見せるためにもちゃんとしてほしい。

  • 満足度★★★

    良く出来た学芸会
    出演者は印象に残る方が多く、
    NPO法人さん、加藤ひろたかさん、廣岡篤さんが特に良かったと思いました。
    2時間を越える芝居が2000円で観られるのは中々無いことですが、途中から疲れて集中が切れてしまいました。

    ネタバレBOX

    小道具や、幕の張り方が雑なところがあり、チープな印象でした。
    あと、舞台奥に並んでいる照明の光がずっと顔に当たってまぶしかったです。でも舞台上はあまり明るくなくて出演者の顔がよく見えないのは残念でした。

    2幕目の一人芝居がもう少し短い方がいいと思いました。
    出演者の方は良かったのですが、言葉が多すぎて半分以上理解できませんでした。
    詩的な言い回しに感心するところもあった分、もう少し演出が整理されててほしいと思います。
  • 満足度★★★

    エピソードの追加による深み
    本公演は、エピソード1「兄弟船」にエピソード2と3という別々の話を加えている。うまく繋がるのか、という心配は杞憂であった。この繋がりにより、一層物語りに厚みと魅力を増したと思う。
    兄弟船...寄せては返す波のイメージ作りが面白い。その軽妙な進展とは裏腹にしっかりと主張が...その描き方が見事であった。

    ネタバレBOX

    「兄弟船」を現す海洋場面...それは荒波にはほど遠く、コミカルな動作(操舵、巻き網のイメージ)である。
    ストーリーは、漁師の兄弟(兄)の恋愛、訳あり女(女王アンジェリカ)、そしてエピソード1に回航(邂逅)する展開である。
    しかし、テンポは別々の3話から成り立っているため、高速道路をノンストップで疾走する感じではなく、公道を走り、時に信号機で停まるような中継場面を感じた。

    エピソード1での自然漁場、エピソード2の海の男と都会からの帰郷女、エピソード3、この女を巡る漁労長(エピソード1で女の見合い相手で、遭難死)がゴジラになって現れる。この東日本大震災を絡めた原発事故(ゴジラが象徴)をイメージさせ、自然漁業⇒自由恋愛と人為見合い⇒人為事故を繋(綱)ぎ、物語を紡いでいる。そこにしっかりと社会性を盛り込む手腕には感心した。
    全体の流れは楽しめたが、やはり場面転換の違和感は払拭出来なかったのが残念である。

    なお、この劇の特異性のため「ボス村松の兄弟船エピソード1・2・3」の説明パンフを配付するなど、観客への対応は丁寧で好感を持った。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    鋼鉄の行く末を占う1作...
    #1のみでも、楽しめたかも?#1はボスっぽい(=ボスの良さがふんだんに出た)パートでした。#2は後藤さんの魅力爆発!#3に行くと、ボスが理解されにくい部分が(ちょこっとシュールだったり、クロスオーバーしたり)、ついてけなくなるとこが...観る側視点で、シンプルになされば...と、毎度の感想かも?退団された?方々も、バブルさんも出ていて、案外毎度の鋼鉄っぽかったです。退団された方々、人気はありますので、何とか出てあげて欲しい!コメフェス頑張って下さい(あ、今度はバブルさん脚本ですね)。

  • 満足度★★★

    お客さんウケの悪い方・・・・なんだ
    なんとなく納得・・・・

    鳥羽一郎の往年の名曲「兄弟船」がホント妙に耳に残る(^^;)

    雑味が強く感じられて自分には合わなかったとは思ったが、
    それでもまったく眠気が起こらなかったので、
    パワーはスタープラチナ並かなぁ(^^;)とか思った2時間15分!

    ネタバレBOX

    値段を考えると星2つにはできないなぁと(^^)

    でも#2は一人芝居で、結構だめだねぇとか思えたんですよ・・・・。
    客受けしたのが役者の芝居ミスによるアドリブんとこってのも、
    なんだかなぁって思えたデスよ。

    兄弟船(昭和57年)

         作詞 星野哲郎
          作曲 船村徹
           唄 鳥羽一郎

    波の谷間に 命の花が
     ふたつ並んで 咲いている
      兄弟船は 親父のかたみ
       型は古いが しけにはつよい
        おれと兄貴はヨ 夢の揺り籠さ

    陸(おか)にあがって 酒のむときは
     いつもはりあう 恋仇
      けれども沖の 漁場に着けば
       やけに気の合う 兄弟鴎
        力合わせてヨ 網をまきあげる

    たったひとりの おふくろさんに
     楽な暮らしを させたくて
      兄弟船は 真冬の海へ
       雪のすだれを くぐって進む
        熱いこの血はヨ 親父ゆずりだぜ


    この歌詞には無いけど
    兄弟が岬に船を出すと海が時化るそうで・・・・
    兄弟は漁協に迷惑がられているという設定であります
  • 満足度★★★★

    ポテンシャル
    元々はパート1だけの作品だったのだが、この辺りの経緯はご存じの方も多かろうから略す。パート2、3を加えて序破急の構成を為した。元来、ボス村松氏は、知的な内容が書ける人であるにも拘わらず、内的な照れなどから、書いてこなかった部分がパート2に集約的に現れて、展開を膨らみのあるものにしている。終盤は、無論、結末に向かって収束してゆくので安定感のあるものになり、作品としても纏まった。ポテンシャルの高さを見せつけてくれる作品としてマークしておきたい。今後の作品への期待度もアップする作品である。(追記後送)

  • 満足度★★★★

    本当に
    その通りだと思いました。

    ネタバレBOX

    エピソード1だけだと、単に見合い相手の漁労長が死んで兄は幼馴染と結婚できたというだけのことのようでしたが、エピソード2の緩さを経てエピソード3になると漁労長がゴジラになったりして福島原発事故に対する批判が一気に吹き出しました。

    電源が水をかぶっちゃまずいでしょうって、素人が考えても分かるようなことができていなかった事実には本当に同意です。事故のショックで引きこもった研究者も表に出そうだし、気持ちを切り替え廃炉に向けて日本全体で総力を挙げて行こうと呼びかける社会派ドラマでした。
  • 満足度★★★★★

    ボスの脳髄から染み出た汁
    演劇のクオリティという面だけから見れば、少々アレかもしれないが、ひょっとしたら、結構凄い作品なのかもしれない。
    ボスさんの持つナイーヴさが、不器用に語られていたのではないか。
    観ながら考えるようなこういう作品は好きだし、ボス村松さんの不器用な話法も好きだ。

    しかし、一般的な、評判としては今一歩かも……。

    ネタバレBOX

    鋼鉄村松は、バンドで言えば、ツインボーカル的なやつで、演劇界のクリスタルキングと呼ばれているとかいないとか。
    つまり、作・演がボス村松さんとバブルムラマツさんの、2人いる変わった劇団である。

    それぞれが戯曲を書き、自らが演出する。
    そんなことをしているのにもかかわらず、1つの劇団としてきちんと成り立っている不思議な劇団なのだ。

    2人の作・演出家のテイストは似ているようで、異なっている。

    今回の作・演のボスさんが、うっかりなのかDVDを売らんがためなのかは知らないが、「最高傑作と言われている前作『ロケット・マン』(作・演:バブルムラマツさん)のDVD売ってます」と、終演後に叫んでいた。

    前作で、「少し負けているかも」という意識があるのかもしれない。
    それが、下手すると焦りにつながり、空回りになり得る可能性だってある。

    しかし、「空回り」こそが、ボスさんのいいところではないか。

    頭に浮かんだモノをいざ書こうとすると、手が追い付かない、ということを経験したことはないだろうか。
    まさに、ボスさんの作品を観ていると、それを感じる。

    ボスさんの頭の回転に作品が追い付いていかないのだ。
    しかし、頭がフル回転の極地に達したときに、もの凄いパワーが出てくることがある。

    そのときには、ボスさんの脳髄から染み出してきた、というか溢れ出す汁が舞台の上に飛び散るのだ。
    それはキレイなはずもなく、濁った汁なのかもしれないが、その中に「(ボスさんの)美(学)」が、常に潜んでいる。本人は「乙女心」と呼んでいるようだが。
    それを見つけられるかどうかが、ボスさんの作品を楽しめるかどうかではないだろうか。

    見つけ方はそれぞれであるし、見つかるモノも人それぞれだろう。

    今回の作品は、冒頭から垢抜けない演出である。
    展開やシーンの入れ替わりが早い割に、ドタバタしていて、スマートさは微塵もない。
    セットもバックに変な風に布が垂れ下がっていたりする。
    しかし、その話法の不器用さが、たまらなく面白くなってくる。
    もちろん、「素」の面白さとは違う次元のものである。

    こんな不器用さがボスさんの持ち味ではないだろうか。

    この作品は、当日パンフの2行目から4行目までに書いてあるとおりのストーリーだ。

    エピソード1は、岬を出るといつも時化に遭う兄弟の漁師と、演歌『兄弟船』の因縁話であり、ストーリーの展開とテンポを楽しむものである。
    しかし、エピソード2で、突然、観客を異次元に連れ去る。
    観客は少し混乱し、意味が飲み込めないまま、エピソード3へつなげていく。
    エピソード3がやってくることで、エピソード2の位置づけが明確になり、エピソード1との関係も明らかになってくる。
    ここで、ぐっと深みと広がりが出てくるのだ。
    しかし、「ここですよ」というアピールはない。

    先に書いたとおり、よく言えば実直すぎる、悪く言えば垢抜けない演出なので、1つひとつのエピソードがつながっていることは観客の多くは理解できるとは思うのだが、その先、つまり、3つのエピソードは、3つの連作短編ではなく、1つの作品であることがわかってくれば、頭がぐるりと回転するような感覚を覚える。

    1つの作品であることがわかったときに、鳥羽一郎の『兄弟船』の冒頭「♪波の谷間に命の花が、2つ並んで咲いている」が、ぐっと響いてくるのだ。
    必ず時化に遭う兄弟漁師の、2つの命が波間に咲いているエピソード1から、母なる海から、母から生まれてくる命の花につながってくるのだ。
    確かに強引ではあるし、不器用な語り口ではある。
    しかし、「♪波の谷間に命の花が、2つ並んで咲いている」が響くのだ。

    いつものことながら、ためらいなくするりと口をついて出てくる台詞が、結構いい。
    「後ろを振り返るオルフェウス」のような、必要ある? という台詞の膨らみには、思わず笑ってしまうのだが、その過剰さが好きなのだ。

    今回は、迷走とも思えるようなストーリー展開となる。
    毎回、そのジャンプ率(ストーリーが飛んでいく率)が高いボス作品ではあるが、今回はさらにそれを増してしまったようだ。
    つまり、ボスさんの頭の回転に作品が追い付いていかない感覚だ。

    しかも、今回は、主演男優ベス村松さんが抜け、鋼鉄村松の大切なバイプレーヤー、村松ママンスキーさんたちもいない公演であるので、その分の全体の動きがボスさんの気持ちにうまく付いていけたのかどうかは、辛いところではある。

    迷走してるようで、実はつながり意味を持ってくるのだ。
    その感覚がとても面白い。
    観ているほうも、頭をフル回転させなければならない。

    そして、自分なりに考える。
    その一瞬一瞬がボス村松作品の醍醐味ではないか。
    いや、もう1人の作・演のバブルムラマツ作品でもそこは同じなのだ。
    それが「鋼鉄村松」ではないか。
    過剰な情報から、コアにあるテーマ(のようなもの)を見つけ出す楽しさだ。

    ただ、エピソード2の「王女アンジェリカ」のエピソードは、ガラスの仮面を知っていてもいなくても、観客を迷路に置き去りにしてしまう。
    あとで回収するにしても、そのことがわかりにくいのは、回収していくためのヒントがないからではないか。
    エピソード2の後半で、やっとエピソード1の兄弟が絡んでくるのだが、「王女アンジェリカ」にはそれがない。
    一人芝居の面白さを壊さない程度に、エピソード1とのつながりを感じさせるような仕掛けはできないものか。
    例えば、黒子役の人がいるのだが、それを(衣装を黒子に変えた)兄弟に演じさせるとか。
    無理か。

    今回、急に3.11以降のフクシマが触れられていく。「完全にコントロール」とかタイムリーじゃないだけに古くさく、それはちょっと「なんだかなあ」と思っていたが、あくまでもわかりやすい例の1つであって、それを通して「未来」が語られていたのではないか。
    つまり、生まれてくる者の未来への不安の(今一番)わかりやすい形であろう(結構ヒヤヒヤなことを言っていたけど・笑)。
    そして、この作品では、頭の薄くなったオジサン(赤いスーツを着てたなあ)が、不器用ながら「大丈夫だよ」と、語りかけてくれるのだ。
    このナイーヴさがボス松村である。

    兄弟役の2人は、とてもよかった。特に弟役の加藤ひろたかさんは、ノビノビとした弟感がいい。すっと前に出る感じがいいのだ。
    岸本を演じたNPO法人さんも、リラックスしているような、自然さがあった。
    そして、キタジマを演じた後藤のどかさんは、結構な時間の一人芝居であったが、それを弛ませずによく見せたと思う。拍手だ。
    漁労長を演じた千頭和直輝さんは、ゴジラになってからの哀愁感がいい(ガリガリの身体のせいもあるが)。
    父を演じたバブルムラマツさんは、とにかく楽しそうだった。

    漁師たちの衣装は、もっと漁師アピールがあってもいいのでは。
    そして、ゴジラには尻尾と背びぐらいは欲しいところである。

    2時間超の作品だが、それは感じなかった。

    作品とは関係ないが、3人組の男性が、ずっとゴソゴソしたり喋っていたのには、怒りが湧いた。
    そこまで行って、「集中しろ!」と、頭をハタいてやりたかった。
  • 満足度★★★

    二回、三回と観るともっとハマるかも・・・
    “ボス村松”脚本・演出の作品は初観劇。
    確かに「カワイイ変てこなもの」という印象の舞台でした。

    「ハマると響きが深い」という片鱗も見え、ちょっとハマったかも・・・、
    二回、三回と観るともっとハマるのかもしれない・・・。

    ネタバレBOX

    エピソード2「キタジママグローの女王アンジェリカ」での、
    キタジマ役の“後藤のどか”の一人芝居。

    可愛くて、可笑しくて、
    演出だかアドリブだかの所もあり、
    いい味出していた。

    いちばんハマったかも~。。。

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