夏目漱石とねこ 公演情報 夏目漱石とねこ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
21-29件 / 29件中
  • 満足度★★★★

    静かな舞台
    静かで淡々としたペースで進み、決して静止しているような話ではないが、漱石先生の走馬灯を野良猫気分で縁側から眺めつつ、その文芸舞台を見ているような感じ。滋味深く照明遣いが派手さとは無縁だけど、印象的だった。
    ステージの広さを活かすような猫まっしぐらのシーンはないけど、もう少し狭めのステージの方が見やすかったかも。
    漱石先生、正岡子規さん、メス猫さんたちが印象に残った。
    約110分。

  • 満足度★★★★

    夏目漱石に
    人間的にも興味ができました。 舞台は最後まで暗いので少し目が疲れましが全体的には面白かったです。

  • 満足度★★★

    みてきた
    舞台が照明がダルカラードで眠くなった。ポップなところは見当たらない。

  • 満足度★★★★★

    「間」で描く幻想
    他のレビュアーの皆さんも仰っていますが、とても静かで俳優や裏方同士の「間」がすべてと言っても良い舞台だと思います。ただ、「面白い!!」と思えるようになるには、少しばかりの準備が必要だと思います。ネットで良いので夏目漱石の過去と交友関係について、多少の知識と想像力があれば、とても興味深く中毒性のある舞台だと思います。谷氏の作品の中では一番テキスト量が少ないかもしれませんが、一番演出力の見せ所な作品かもしれません。もう一度見てみたいですね。

  • 満足度★★★★

    静謐
    静謐な空気感。
    役者の存在感を色濃く感じました。

    心に突き刺さるセリフが所々にちりばめられている。
    前作の時も感じたが、見終わった後、全体の印象よりも、セリフを単体で思い出し、心地よい苦味を感じている。

  • 満足度★★★★

    明治のリアリティ
    事実に忠実に漱石が描かれているようで、気難しい性格ということもあり一見かなり地味な印象の舞台になった。しかし、全体的に暗いトーンと当時そのままの衣装が明治のリアリティを強く感じさせ、役者陣の抑揚を抑えた質の高い演技も光っていた。
    障子と襖を利用してセットを作り、組み換えて転換させ(室内と室外の逆転も)、さらに障子に映す影で演技を見せるなどの工夫は見事だった(過去に類似の技法を観たことがあるがここまでのものは無かった)。

    ネタバレBOX

    それにしてもやたらと猫が多い。しかも役者が操るのだから賑やかだ。その場面の全体の静かなトーンとのアンマッチが少し気になった。
    猫の賑やかさが漱石の「さみしさ」を余計に際立たせる、ということ?
  • 満足度★★★★

    吾輩は見た
    傍らにいた猫たちが見た人間・漱石。走馬灯ならぬ走ニャー灯。ライフ・イズ・疑心暗鬼。河童と一転して淡々とした舞台なので、若干の集中力は必要かもね。

  • 満足度★★★

    ねこ
    面白い。110分。

    ネタバレBOX

    死期迫る漱石(佐藤誓)がネコとともに過去の自分を見つめる…。

    神経衰弱でジャムばっか舐めて鏡子(木下祐子)に辛く当たって不満タラタラでって、「夏目漱石」ってラベルがなかったら単純に人格破綻者な漱石。幼くして塩原家へ養子に出されたきんのすけ(百花亜希)が、物を与えられても喜ばずにいるところからして、漱石の持ち続けた「居心地の悪さ」が伝わってくる。死ぬのは怖くないといった漱石は、自分の過去を見て、死は怖くないと思ったのかなと。

    淡々としてて地味で、ストーリー的な面白さには欠ける。偏屈で拒否的に孤独な漱石に同調はしにくいし。笑えるとこも少なめだったかな。ネコネコな感じは良かったけど。若林えりとか特に。
  • 満足度★★★★★

    しっとり、しんみり
    明治の雰囲気を感じました。

    ネタバレBOX

    猫の目から見た夏目漱石の話。

    明治時代は男はDVだらけだったのか、あるいはDVは連鎖するのかと思わせるような内容を含んでいました。歌舞伎で首を切るシーンが多かったり、「ヴェニスの商人」で唾を吐くシーンが多かったりと同じで、過去の因習とも言える事実を教えてもらったような気がしました。

    スタートからしばらくの、影絵のような演出は新鮮でした。猫たちが人形だったのも新鮮でした。みゃあみゃあ鳴いているときに笑ったお客さんがいたのには、ネコ語が分かる人がいるのかと少々驚きました。また、三代目が黒猫だったため全体に暗い舞台環境の中では良く見えなかったのは残念でした。

    松本潤と小栗旬を彷彿させる若手陣は人気が出ても不思議ではないと思いました。

    漱石が芥川龍之介に早く来るなよと、長生きしろよという趣旨のことを言っていたのがしんみりして印象的でした。

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