夏目漱石とねこ 公演情報 DULL-COLORED POP「夏目漱石とねこ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    明治のリアリティ
    事実に忠実に漱石が描かれているようで、気難しい性格ということもあり一見かなり地味な印象の舞台になった。しかし、全体的に暗いトーンと当時そのままの衣装が明治のリアリティを強く感じさせ、役者陣の抑揚を抑えた質の高い演技も光っていた。
    障子と襖を利用してセットを作り、組み換えて転換させ(室内と室外の逆転も)、さらに障子に映す影で演技を見せるなどの工夫は見事だった(過去に類似の技法を観たことがあるがここまでのものは無かった)。

    ネタバレBOX

    それにしてもやたらと猫が多い。しかも役者が操るのだから賑やかだ。その場面の全体の静かなトーンとのアンマッチが少し気になった。
    猫の賑やかさが漱石の「さみしさ」を余計に際立たせる、ということ?

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    2015/02/07 19:07

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