満足度★★★★★
白熱
なんて面白い芝居を作るんだろう。2時間,まったく長さを感じることなく,議論の行く末を見守っていました。舞台っていうか観客席の作り方は特殊,あんなに急で,若干高所恐怖症気味の自分はドキドキしながらも上の席に座っていましたが,全体を俯瞰出来て,舞台も字幕も見やすく,とっても芝居に集中できる客席です。芝居の内容も演技もホント素晴らしい。文句なしです。こういう芝居を観ると観劇冥利に尽きます。オススメです。興奮冷めやらぬ中,過去公演のDVDが安価で販売されていたんで,ついつい購入してしまいました。これも素晴らしい出来。この劇団の芝居ってハズレはなさそうですね。
満足度★★★★★
27日の追加公演もリピート
外国人居住者も多い街のイベントに関する商店街青年部理事会の会議…な物語、論理的に意見を述べるのが不得手な日本人らしく議論が迷走するところは北川版(あるいはカムヰ版)「12人の優しい日本人」なオモムキ。
とはいえ結論が二者択一の「12人…(男・日本人・大阪人)」や九者択一の「ナイゲン」などと違い「明確なゴール」がない会議なのが独特。
それにもかかわらず約120分を飽きさせずに引っ張り続けるのが巧みなところ。
時には身につまされ、時には笑わせられるやり取りの中にはヘイトスピーチの「元凶」的なものに関する考察(?)なども含まれており考えさせられたりも…。
また、人物の職業を的確に表した衣裳も◎。
恐ろしいほどにど真ん中の直球と言うか、言いたいことがこれでもかと言わんばかりにハッキリ前面に押し出されていて大変ワカり易く、なおかつとても面白かった。←題材にしても手法にしても好みだったから余計そう感じたのかも知れないが。
なお、翌27日マチネの追加公演を逆サイドから観たら、見える人物の表情が違うだけでなく、「会議中の書き込み」を目撃できたり、後の展開を知らないと気付かない伏線がワカったりもして、更に楽しめた。
対面客席などの公演でリピーター割引というサービスはありがたいなぁ。
【参考】三谷幸喜の逸話
ハッキリと自分の意見を述べるアメリカ人たちだからこそ「12人の怒れる男」が成立するのであって、奥ゆかしく議論が不得手な日本人だったらどうなるか?というのが「12人の優しい日本人」の執筆理由
満足度★★★★★
会議は踊る、
されど進まず。からの、大団円、かと思いきや。3回拝見しましたが、北川さんの作演出が実に緻密で、登場人物それぞれの人間性やその関係によってもたらされる心の動き等々に上演時間中ずっと目を見張りっぱなしでした。同じ日本人とはいえその思想は多種多様。どの人物もその人生を思えば行動や発言に意義は唱えられず、どの言葉にも刺される感覚があって観ている自分もリアルに会議に参加している気分。あんなにも侃侃諤諤と(ときには喧喧囂囂と)日本人達がヤリ合った後、ロズマリー(not ローズマリー)の香るトリッパの鍋を真ん中に置いたまま、北川さんと小角さん演じるトメニア人(&2世)とが話し合い中の人物達の物真似をして笑い転げている姿が印象的でした。そんなものなのかも知れませんね笑
満足度★★★★★
印象深い議会劇
今日、TVで「海外に進出するサービス業に立ちはだかる国民性・習慣の壁」というような内容の番組をやっていた。これを見ていて、2週間前に観たこの議会劇を思い出した。世界と町内という舞台の違いはあるが、異民族とうまく付き合っていくことの難しさという点では同じテーマだ。むしろ町内の方が生活の接点が多い分、切実な問題のようにも思う。これからもこの問題に触れる度に急傾斜の座席から見下ろすように観たこの印象深い議会劇を思い出すに違いない。
満足度★★★★★
見入ってしまいました
2時間見入ってしまいました。とにかくリアルに感じられる設定、ストーリー、覗き込むような客席のつくりといい、役者さん全員とにかくうまかった。見に行けて良かったです。
満足度★★★★★
杮落とし観劇です
紛糾する一幕会議劇でしたが、参加者の設定が細かく話しに矛盾無くとっても楽しめた約2時間に、作品の製作原点となった群馬県の大泉町リポート報告が終演後におまけで付きました。
超個人的な閑話休題→隣の席の茶髪のオネーサンが開演直後にいきなり自分の取っていたメモ上に両手広げて禁止(?)のゼスチャーしてきまして・・・。劇団関係者さん?=上演中はメモとか取るの禁止?それともまさか筆記具の走る小さな音が気になった?・・・わからない??少々混乱したまま観劇するハメになったです(メモはおそるおそる取ったデス=自分の首から上の物体の記憶力は、ままならないのでメモするようにいつもしているですよ。)。筆記具の音(鈴が付いてるわけでもないです)とかメモ禁止とかは開演前に言葉で言って欲しいなぁ。上演中にオネーサンの後頭部付近で飴の小袋破く音がしてても無反応だったから、やっぱりメモ禁止?終演後の報告会にも参加はされていたが、劇団さんがアンケート用に下敷きまで付けてくれていたのに記入はせず(あっしはちゃんと記入しましたが、上記の理由でいつもなら上演中も記入していたんだが今回は出来ずにアンケート記入は裏まで使えず残念でした=まぁミミズののたくったような字を解読しなくて良かったかな(^^)チラシなども全て置いて退出しましたねぇ・・・・。作中でも言っていた通りに周囲の空気を読んで波風立てない日本人気質なんで直接聞くことも出来なかった・・・ホントはグラスハートで蚤の心臓なだけです・・・(^_^;) う~む二度と会いたくない
満足度★★★★★
漂流議論か…
観客席は舞台(さながら議場)を対面から見下ろすような雛壇式である。
地元の活性化を目的としたフェスタ開催に向けて話し合う商店会(青年部)の様子を観覧するという感じである。その議論は一見漂流するがごとくまとまりがない。舞台には13名がおり、その性格・職業・立場の違いから意見の同調・対立を通してストーリーが進んで行く。「建前」「本音」と「理屈」「感情」という本能・表現を上手く描いていた。人間の喜怒哀楽が垣間見えて面白かった。
映画「12人の優しい日本人」(中原俊監督・三谷幸喜他脚本)を連想した。この映画は、アメリカ映画「12人の怒れる男」(シドニー・ルメット監督)のパロディーで、どちらも法廷に関係するが、本公演は別内容であるが、話の展開手法は同じであろう。
全体的には、実に見応えのある会話劇だった。
満足度★★★★★
カムヰヤッセン初観劇!!
カムヰヤッセンのお芝居、今回初めて観に
行きました!!
すごい楽しかったです。
皆さんのお芝居が本当に自然で、会議を
盗み見してるみたいな錯覚に。
しかも全員ちゃんとキャラクターがたっていて、
全く飽きない!!
それどころかどんどんストーリーに
吸い込まれて行って2時間があっと言う間。
気付いたら始まっていて、気付いたら終わって
いる感じのあの流れ。すごい(≧∇≦)
もう1回観たかった。これ、観なきゃ損しますよ!!
満足度★★★★★
面白かった
作品も、役者さんも、舞台も、演出も、バランス良く出来ていて、とても良かった!内容も普遍的であり、今の時代の旬な話題でもあり、いろんな視点で観られるから、誰にでも感情移入できるお芝居だと思う
満足度★★★★★
初日
『十二人の怒れる男』のような会議劇。わたしは会議を観るのが苦手だと、改めて実感しました。というのも、発言したくなってしまうのです。だんだん頭にきてしまうのです。イライラが募るのです。爆発しそうになるのです。それはある意味、作品がよくできているからこそ生まれる感情なのでしょう。だとすれば、とてもよい作品です。ただ、初日だったせいか、幾つかの場面で、台詞に予定調和を感じてしまうところがありました。それもきっと、回を重ねて馴染んでいったことでしょう。開場から開演までの流れが新鮮でした。それがエンディングにも生かされる演出で、楽しめました。次回作も楽しみです。■追■アマヤドリ所属の小角まやさんの存在が光っていました。
満足度★★★★★
カムヰヤッセン初見
客席が特殊で、客席3列ずつ手前・舞台奥あり演技スペースを挟む形。
傾斜の高い客席で見下ろす視点で大変見やすい。まるで防犯カメラからの視線での定点観測。
総勢13人の俳優が早々と会議室に集まって把握しきれないかなと不安になったが、議題の進行とともにその人自身と主張が見えてきてわかりやすく上手い構成。
会議参加者の商売もうまく噛み合っていて面白く、また出演者それぞれの職業や設定が役者とマッチしていて納得できた。
2時間みっちり対話だけの芝居なのに長く感じない。
良質な対話劇でした。
満足度★★★★
怒れる12+1名の会議劇
カムヰヤッセンさんの「未開の議場」千秋楽を観劇。舞台は休憩はあるが、観客は休憩できない。会議卓には、いい匂いの料理はあるのに、結局食ずしまいとなる。怒れる男女12+1名の法廷劇ならぬ、外国人さん問題を巡り、脱線しそうな議論を何とか決着に漕ぎ着ける楽しい群像会議劇でした。
満足度★★★★
見やすかったです(^-^)
客席の作りがまず良くて☆凄く見やすい急傾斜…でも、ちょっとコワカッタ?かもです。中央だけでなく左右にも、階段が、せめて開場中はもう少し増えてれば、女子としては嬉しかったかなー?なんて。
勝手にカタい劇団さんというイメージありましたが(なんでだろう…スミマセン)、初めて拝見させていただいた本作、とっても見やすかったです。
いわゆる会議モノ!一幕会話劇!ということで、13人の各役者さんそれぞれに見せ場があり、最初は全然解らなかったそれぞれの個性(職業含)も、いつの間にかスムーズに頭に入ってきてました。これは多分、作演の北川さんの上手さかな、と。流石、でございました。
制作さんにも好印象です(^人^)ありがとうございました。
満足度★★★★
初観劇
とても観やすい客席の作り方でした。まさに覗き見という言葉が正しいかと。会話中心のお芝居で、動きが少ない分役者の力量が図られるような舞台でした。東京大学出身のお固い劇団だと勝手ながらにおもっていましたが、ある意味計算し尽くされた会話たちには頭の良さが伺えました。制作さんの客に対する配慮も素敵でした。
満足度★★★★
みてきた
大劇場の後部座席のような急こう配で怖い、こんなに座席の前後狭いのに早々と通路側の座席埋まってしまったよ怖い、これで5以上の地震あったら誘導どころの話じゃなくパニックになること必定で怖い、ここまでが開演前のペシミストな僕。
内容はまじめな話だけどちゃんとエンターテインメントになってて面白かった。
大崎さんの奥さんの役作りがすごかった。今確認したらバリンズの人なんですね。
満足度★★★★
会議ものの王道
会議ものの王道的な構成。緊迫感のある議論と細かい笑い、全体を貫く差別というテーマがとてもバランスよく配置されている。重たくて扱いにくいテーマを力量の高い俳優陣が時に軽妙に捌くことで、スッと心に入ってくる。差別について誰しもが何かを考えるように出来ているのが巧い。