満足度★★★★★
会議は踊る、
されど進まず。からの、大団円、かと思いきや。3回拝見しましたが、北川さんの作演出が実に緻密で、登場人物それぞれの人間性やその関係によってもたらされる心の動き等々に上演時間中ずっと目を見張りっぱなしでした。同じ日本人とはいえその思想は多種多様。どの人物もその人生を思えば行動や発言に意義は唱えられず、どの言葉にも刺される感覚があって観ている自分もリアルに会議に参加している気分。あんなにも侃侃諤諤と(ときには喧喧囂囂と)日本人達がヤリ合った後、ロズマリー(not ローズマリー)の香るトリッパの鍋を真ん中に置いたまま、北川さんと小角さん演じるトメニア人(&2世)とが話し合い中の人物達の物真似をして笑い転げている姿が印象的でした。そんなものなのかも知れませんね笑