満足度★★★
ひょっとして、乱悔いか
劇団ホームページ、当日パンフで作者変更の知らせとお詫び。脚本が1ヶ月前になっても出来ていない。その状況で公演を中止せず敢行したと…。しかし、内容的には厳しいものになった。
アイデンティティも含め、自分のコピー(芝居では「印刷」と表現)を出現させ…というような物語だが、テーマの深堀やそうなる必然性が弱い。辛うじて骨組みだけ構成し、肉付はこれからといったところだ。
満足度★★★
観劇の感想です。
初日に行きました.
オープニングのダンスは、曲の感じもあっていて,面白かったです.
ただ、意味合いはアフタートークまでわかりませんでしたが...でも大丈夫です.十分効果的でした.
全体に役者さんが何人かをのぞいてまだ経験不足な感じはしましたが,小劇場らしいお話の展開で面白かったです。何でもありでいいと思います.観ながらいろんな疑問はわいてくるのですが、アフタートークでいろいろすっきりしました.残って聞いていて良かったです.
そう、アフタートークが大事でした!・・・
I am a who?
小劇場でしか、解明できない世の中がある。
「3Dプリンター」の市場化が すでに始まっている。肉体を立体スキャンし、コンピューターに取り込み、小さなフィギュアを造形する。その販売価格は一体数十万だという。
「ろくでなし子さん」のフィギュアなら購入客が殺到するだろう。
ところが、自分の肉体は洗面台に行くたび世話になる。
同サービスの利用者はリカちゃん人形と幸せな結婚生活でも送っているのだろうか。
『ひょっとして乱で舞ー』を観劇。大半の小劇場公演は「パフォーマンスが本編を邪魔」していた。踊りは基礎稽古の一部だが、小学生からヒップホップを自主的に学んだ若者や毎日スクールに通う生徒と比べ、「役者」が上など ありえるか。それは自己満足だ。
しかし、この常識を否定したのが『ひょっとして乱で舞ー』であった。「歩行動作」を機械的に表現するダンスは まことにスタイリッシュだ。必ずしも高い技術を要していないが、「科学文明と生命倫理」という本編のテーマを先駆けたのである。
「オープニング・パフォーマンス」または「アフター・パフォーマンス」ではなく、本編とリンクしていく「パフォーマンス」。見習う価値がある。
・
台詞を「新鮮」に聴く。これが できる役者陣だ。徹底した会話のリアリズムは仕草、目線、思考にり現れており、観客は まるでドトールにいる「他の」友人グループの話を聴かざるをえない状況に陥ったようだ。
※ネタバレ追記あり
満足度★★★★
ひょっとして
チャラい雰囲気のあるタイトルから、ひょっとしてハッピーなラブコメかと思いきや、不気味な近未来の話(つまり、私の直観ははずれた)。ちょっと背筋が凍った。
無題1207(14-255)
19:30の回(曇)。チラシ裏には「受付開始は開演の45分前」とありますが、時間になっても声がかかりませんでした(外ではお客さん数人待ち)、まだ準備しているのか、降りてくるだろうと思っているのか…覗いて訊くと「受付してます」…整理券あり、19:01開場(いつもの右へ)。
黒い舞台、柱を中心に5つの白いライン。19:30前説(開演が少し遅れる旨の説明、72〜82分)、19:35開演〜20:51終演、アフタートーク(アマヤドリ 広田さん)20:57〜21:24。
広田さんも苦笑していた公演タイトル(「ひょっとこ」は、2011/2の「ロクな死にかた」が初めて)。
作家交代、1ケ月で創り上げたそうですが、やはり煮込み方が足りない印象。
この時代での「その事象(ネタバレしないように)」の扱いについての説明やエピソードがないので、大したことではないのか、重大なことなのかがわからないし、用済みで「処分」されるシーンはないものの容易に想像できる。
そんな「社会」に至る歴史的な背景がないまま「そういうことになっています」という前提で話が進んでも…と思いました。ダンスの意味が終盤(2回目)になってもわからなかったのも同じ。
満足度★★★★★
不思議空間
会話の展開がなされ、時間をうまく使った演出で、
過去と現代を行き来する展開が非常に良かった。
また、一人一人の人間のこころの動きを重視してつくられており、
役の個性を享受することができた。
満足度★★★★
ひょっ、としました。
抽象的な舞台セットの中で自然な会話が交わされる不思議な空間のお芝居に感じました。タイトルやチラシのポップな雰囲気とは違って話の軸はシリアスに近いものでしたが、考えさせられる内容で面白かったです。