河童 公演情報 河童」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
21-36件 / 36件中
  • 満足度★★★★

    失業率
    河童の世界を知ることで人間社会の成り立ち方が分かりました。

    ネタバレBOX

    世の中が煩わしくなって自殺しようとした青年が、同じく自殺しようとしていた河童を追い掛け、穴に落っこち地下の河童の国に行ってきた話。

    当日パンフレットによると、芥川龍之介の「河童」をモチーフにしながら、メッタメタに書き換えたとのことでした。

    河童の国は合理的でした。余計なことを考えなくても済みます。65歳以上は殺されるため年金問題や老人医療費問題はありません。働く意志の無い者も殺されるので失業率はゼロです。そして、殺された河童は食料に回されるためみんな大喜びです。そして、そういうことを理解した上で、生まれてくる赤ちゃんは、自分の意志で生まれるか生まれないかを決めることができるようになっていました。

    こんな風に割り切ってしまえば楽ですが、プリオンの問題があったり、働き蟻の二割が働かないように、好機や非常事態が発生した場合のバッファが無ければ種として存続できないことから、世の中には自分とは考えの異なる邪魔で鬱陶しい人間が存在して、自分の思うように行かない、簡単に結論の出せない社会になっているのでしょう。

    大人は働かざるもの食うべからず、子供は勉強。保護者以外からの施しは受けない河童たちですが、ラストで河童の少年は人間の青年から肉まんを受け取りました。ちょっと人間風の考えを取り入れたことで、将来河童の自殺志願者になるのでしょうか。

    その前に、河童たちは世の中の激変に対応できず、もう既に滅んでいるのかもしれませんね。
  • うーん
    好き嫌いがはっきり分かれる作品だと思います。
    ダンスや歌はなかなか楽しかったのですが、なんだか疲れてしまいました。ご贔屓の役者さんが出ていたら、休憩時間のダンスにも参加したかも知れません。

  • 満足度★★★

    緑色な世界
    原作未読。音楽劇とあり楽曲は聴き易く、照明も和風の妖しさで気を惹く。20人近くの配役にそれぞれ意味合いがあるので、それがある為か、やや長く感じられた。
    人間と河童界、中盤の道徳観の異文化交流のような展開から、自分で理解するのに多少わけわからん状況になってしまったが、終盤でようやく話が理解できた感じ。
    夢か現か幻か、まるでファンタジー。尻子玉抜かされた気分。
    休憩時もイベントあり、約135分。

  • 満足度★★★

    河童の世界
    河童の世界の倫理、合理的な考えが異常な事に思える。人間の正常が展開が進むにつれ、壊れる。
    深い思想を学んだ。

  • 満足度★★★★

    肉まんをつまみに黄桜を一杯
    芥川龍之介『河童』って、カッパーランドの滞在記だったのね。俺も世田谷の病院に戻ったら、『河童』と筒井康隆『将軍が目醒めた時』とBO GUMBOS『魚ごっこ』をマッシュアップしたいと思います。

  • 満足度★★★★

    けっこう楽しめた♪
    けど、なっがいな~・・・・。 って思ったデス=13時→10分休憩→16時半近く

    眠気は出なかったが、もうちっとサクッと作れなかったかなぁとか感じました。

    ネタバレBOX

    出だしで言ってる通り、統合失調症の男の戯言であるし。

    まぁ大人の御伽噺とか思ってるのが正解なんでしょう。

    見つけた河童を追って穴の中=河童の国=「パ国」で体験する河童たちの世界を人間である主人公が、いろいろ突っ込み入れながら巡ってゆく物語。最後は人間界に帰還?=はなから病室にいて河童の世界は男の妄想だったらしいと表現。 (ほらルイス・キャロルのお話のようです(^^)

    開演前の時間つぶしは無かったです

    主宰挨拶での物語りスタートです病院にいる男が話す物語を聞いて下さいと話が展開し、男が中心になって話が進んでいきます。

    河童の「パ国」には80年前にも人間が入り込んだそうだ=芥川龍之介のようです
  • 満足度★★★★★

    良かった
    評価が分かれているようですが,私は好きです。高く評価します。もともと河童は好きな作品,これが身近な社会で表現されていたように思えます。観てよかったなぁ。ただ,休憩と盆踊り,はしゃいではしまいましたが,やはり全体のバランスが崩れるような気が。最後まで一気に突っ走って欲しかったです。

  • 河童
    確かになぁ、ほぉ、そういう疑問も考え方もあるんだなぁ。
    という感じで観ていました。
    頭がごちゃごちゃして混乱するような、自分が何を考えて観るべき作品なのかさえ分からなくなる時がありましたが、それはそれで見終わったあと楽しかったと感じました!

  • 満足度★★★

    河童
    初DULL-COLORED POP『音楽劇・河童』
    振付人セレクトがニクイ!伊藤今人(ゲキバカ/梅棒)長谷川寧(冨士山アネット)堀川 炎(世田谷シルク)中林 舞
    面白かったけど、音楽劇じゃないのがみてみたい!

  • 満足度★★★

    楽しめましたけど、ちょっと疲れました
    芥川作品をダルカラ風に換骨奪胎。深遠なテーマとエンターテインメントがごちゃまぜになって、頭の切り替えが大変でしたね。楽しめましたけど、ちょっと疲れる舞台でした。休憩時間を挟んでの前半と後半のバランスがよくなく、あれだったら休憩なしに一気にやってもよかったのでは。

  • 満足度★★★★★

    河童の国へようこそ。
    思い切って言ってしまいますが、今までに吉祥寺シアターで観た演劇の中では最高にドキドキした舞台。最後から最後まで楽しんでしまいました。仄暗い河の底の河童の世界で繰り広げられる、正にダルカラードでポップな物語。最大限にキャッチーながら芸術としての妥協は許さない、エンターテイメントとアートのギリギリのバランス感覚を舞台で炸裂させる谷さんの手腕に唸らされました。この大舞台の主演を担うのは、若干22歳の一色洋平くん。彼の序盤の語りからグッと引きつけられて、目の前の舞台の光景がどれも河童の異質感・・・両生類(ですよね?)のヌメリ感-しかしそれは決して不快ではない-に満たされた美しい舞台でした。凄い、素晴らしい、楽しい、他、全ての賛辞をこの舞台に捧げます。リピートどころか毎日通いたいくらいの楽しさでした。

    ネタバレBOX

    ダルカラの3人の女優さんが可愛くて可愛くて・・・特に、りなちゃんの少年の声、えりっくのアイドルステージ(38mmなぐりーずのときより何百倍も魅力が引き出されてる!)、そして百花さんの河童としての身体能力・・・なんて素敵な女優さん達なのでしょう(TT)

    音楽の岡田太郎さんのベースやギターの生演奏が観られて俄然体温が上がりました!笑 あああああカッコいいカッコいい・・・ライブ観に行きたいです・・・

    ナカヤマミチコさんはやはり怪物的な立場で(苦笑) イケメン相手に長々と騎乗位・・・なんだかだんだん綺麗に見えてきて、物語の進行とともに、自分が河童と人間のどちらであるか、感性を疑うようになってしまいました。。

    そしてお楽しみは、休憩時間の舞台上での盆踊り笑
    2時間10分だったら休憩いらないのに、と思ったけれどこの時間を設けるためだったのですね*
    観客が舞台に上がれることなんて滅多にないので、踊れもしないのに舞台に駆け上がりました笑 役者さんに教えてもらいながら一緒に踊って、河童の世界に同化しました。すごくすごく楽しい思い出になりました、ありがとうございました*
  • 満足度★★★★

    かぱバス
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。140分(休憩込)。原作未読。

    ネタバレBOX

    谷賢一が、精神疾患のA氏(一色洋平)の話を聞き取ったという前説で開演。事業に失敗し親友を失ったAが温泉地で精神疾患の河童(三津谷亮)に会い、河童の世界へ落ちる。人間と逆の理論感を持つ河童世界に戸惑いつつも人間と河童の間で揺れるA。そして自殺した精神疾患の河童が降霊され言葉を交わす。親友と重なった光景に人間世界へ戻ると決意するAだったが、人間世界で統合失調症と診断されてしまう…。

    (腹を痛めるのはメスなんだから)メスがオスを強姦することが自然で、悲劇は喜劇で、コントは悲劇で、アイドルの落ちぶれ具合が好物で、65歳以上の年寄りは殺され、国会は台本があって、新生児に出生意思を決断させてって、河童の世界観がユニーク。Aが評したように合理的。そして素直。
    人間社会への皮肉という趣向でもあるんだろうけど、そこから人間ってどんな生き物なんだという気持ちも湧いてくる。非合理的で感情的で死を恐れて、んで生を苦しく思ってって。結果、Aは河童の世界より人間世界を選び苦しむワケだけど、結局人間に生まれてそこで生きていくことが道理なんだなと腑に落ちた。
    降霊した河童に「人間として生まれたいか河童として生まれたいか」とのAの問いに、人間として生きていくとAが応えたところに、人間が人間たる理由がある気がする。

    歌とダンスで河童世界のユーモラスな空気が上手く作れてたと思う。歌は聞き取れなかったけど。
  • 満足度★★

    谷さんの作品としては落第点
    話として面白いとか、演出がどーとかではなく、完成度が低い。と、言うか何をもって良しとしているのかが分からない。わからないけど面白いモノもあるのだけれど、これは演出家すら何を面白いモノとしてお客に提示していたのかわかっていないのではないだろうか?その作品を演出家がコントロール出来ていない感じが自分には合わなかった。

    ネタバレBOX

    色々な振り付け師を使っていて楽しませようとはしているのだろうが、それが逆に演出家の手の届かない世界を作ってしまったのではないだろうか、今回の選択は残念。
  • 満足度

    未完成
    前半はぐいぐいと引き込まれたが、
    後半から置いてきぼりをくらった。
    脚本が未完成だったのではないか…。
    休憩はいらないと思った。

  • 満足度★★★★

    歌ありダンスあり、
    盆踊りみたいなのまである割には、不思議と高踏的かつものすごく演劇的で、微塵もエンターテイメントだなんて思わせない、不思議なテイストでした。文学的と言ってしまえばそれまでだけど、人間社会の不条理さを突くとともに河童世界の矛盾も突いていて、芥川龍之介の世界を演劇化したらこうなるんだ、とするりと納得してしまう。河童たちの騒ぐ声(ピャーとか、ク~とか)が妙にリアルで可愛くて不気味だったなぁ。高い天井と奥行きを持つ吉祥寺シアターを若い熱気と影絵でうまく使いこなしていて、すごく楽しめました。面白かったです!

    ネタバレBOX

    音楽担当がアマヤドリやクロムモリブデンの楽曲提供の方ですか。納得しました。何だか通じるものがありますね。
  • 満足度★★

    芝居が難しい。
    これは難しい。
    何が言いたいのかいまいち伝わらず
    少しイライラする。
    役者も演出も悪く無い…無いのだが…

    次回に期待します。

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