グッドモーニング、アイスパーソン 公演情報 グッドモーニング、アイスパーソン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-18件 / 18件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    森田涼花さん、フォンチーさん出演。
    2014年の公演です。天才劇団バカバッカさんらしい、人種国籍ジェンダーなど、多様性とその問題を前面に出した脚本です。

    舞台は2020年、オリンピックに沸く東京、と。2021年の今から思うと、何というか、不思議なものですね。

    バカバッカさんによくあることですが、主人公が誰かは明確ではありません。いろんな人がフィーチャーされます。森田さんはメインのひとり。序盤で別所ユージさんとともに、澄んだ歌声を披露しました。もともと歌が得意ではないと思ってましたが、この当時の森田さんはとても上手になられています。その後の舞台「TARO URASHIMA」などでも歌を披露されてます。

    フォンチーさんは木村昴さんとコンビの役で、さすが貫禄のある演技でした。ベトナム人であることを示唆されますが、ストーリーにはあまり関係なかったです。

    森田さんとフォンチーさんの共演は、2012年の「おるんと高麗犬」以来2度目だったと思います。その後も期待しましたが、今に至るまでありません。

    2021年9月現在、フォンチーさんはテレビドラマで抜擢されて、大事な時期だと思いますが。舞台に戻られることも期待してます。

    森田涼花さんは声優に比重を移されてますが、やはり舞台で拝見したいものです。

    ネタバレBOX

    アイスパーソンのDNAを分析すると1%がクマムシ、と。クマムシは強靭な生命力でたびたび話題になる生き物です。ストーリーにうまく使ったと思いました。もちろん非現実的ですが。

    アイスパーソンたちは融解によって目覚めてから、はじめは猿のようだったが、そのうちに人間として記憶を取り戻す。何故か日本語を話す。実は過去の「バス失踪事件」の、日本に住む人たちだった。この辺り、少し混乱しました。2020年の設定でしたね、そう言えば。2014年にバスの事件があったと言うことでした。

    2人の未来人が日本語を話すのは、未来のコンピュータが、日本人が発明したもののため。それが森田さん演じる電子工学者の発明した量子コンピュータ。ここ、ちゃんとした理由で説明できているのが良かったです。

    鈴樹志保さんと木村飛鳥さんの、それぞれ家族に電話をかけるくだり、泣けました。違う過去に来てしまったので、戻るところが無い。結末はハッピーエンドだったので、きっと元に戻れたのでしょう、良かったです。

    木村昴さんとフォンチーさん演じるふたりには、子供が3人いた。これは見事と思いました。子供はひとりだと思い込んでいましたから。

    全体として、適度にギャグの入ったらストーリー。バカバッカさんの割に少ないとも言えますが、個人的には、ちょうど良かったです。
  • 満足度★★★

    キャラが使いきれてないかな
    人との繋がりや交流の大切さを描きたかったのでいいのかな?面白かったが、矛盾が解消されてなかったり、いろいろ面白キャラいるのに活用できてなかったり、ちょっと残念な部分も感じたが、わかりやすい展開ではあったと思った。

  • 満足度★★★

    タイムスリップもの
    タイムスリップものはどこの舞台も面白くできていて、バカバッカのそれも負けず劣らずではある。だが、以前拝見したような、ばからしいお笑い要素がなく、面白くはあるものの、方向性がぶれたか?という印象がある。若干名前が出ている人が出ていたようだが、今一つな感じ。声優さんが良い芝居をするところはたくさんあるので、そのあたりはもう少し頑張ってほしい。

  • 満足度★★★★

    いかにもここらしい締め括り方
    若干とっちらかった感があるのは否めないが、2万年前の氷の中から見付かったのにもかかわらず、現代人と同じ骨格をもつというアイスパーソンの謎に始まり、「ルパンvs複製人間」やチャペックの「RUR」に通ずるSF感ある中間部を経て、「違い」のある者たちの相互理解について示唆するのはいかにもここらしい締め括り方。
    序盤で交わされる差別用語に関するくだりも皮肉たっぷりでニヤニヤ。
    あと、冒頭で微動だにしないアイスパーソンたちの「冷凍ぶり(?)」も見事。

  • 満足度★★★★

    ( ゜o゜)
    よかったんだけど、バカバッカにしては笑える要素が少なかったような。

  • 満足度★★★★

    社会性も垣間見えて
    文部科学省所管の研究施設におけるドタバタ劇。二万年前に氷結した人体の研究を進めるうちに、当のアイスパーソン(マン、ウーマン)が蘇生し…。
    公演は群像劇のような感じで、生活様式・文明発達への警鐘など、示唆に富む内容が展開され見応えがあった。
    (ネタバレBOX)

    ネタバレBOX

    発達した未来社会では127名しか存在しない。そこでは互いに干渉しないことから争いごとがなく平穏な日々が続いていた。未来ではロボットが生活手段(ハード面)や話相手(ソフト面)を担うという。しかし人類滅亡の危機に瀕した時、過去へタイムスリップ⇒氷結状態という選択へ。その間に秋葉原殺傷事件をモチーフした状況が挿入されるなど、ストーリーが破綻しそうになる(この件の状況説明が分り難かった)。
    言い尽くされた言葉だとは思うが、人は一人では生きられない。人間同士に生まれる感情(負の感情-誤解や嫉妬などを含め)など、何らかの関わりがないと…。研究員の悪意による実験でアイスパーソンの行動態様を観察するシーンは現代社会に対する警告(人種・性による差別)として捉えた。
    演出はポップ調であるが、その視点は鋭く冷徹のようである。見事な脚本・演出と、キャラクター豊かな登場人物を的確に演じた役者陣。とても素晴らしい公演でした。
    今後の公演にも期待しております。
  • 満足度★★★★★

    ストーリーが秀逸!
    先の読めない展開ばかりで、ドキドキワクワクしましたヽ(*^ω^*)ノ
    ギャグ路線かと思いきや、蓋を開けてみたら予想のななめ上を飛び越える深くて良いお話。かなり驚きました。そして感動しました。
    2とか3とか、続編が出来るのを密かに期待しております。
    バックトゥーザフューチャーみたいに!(笑)

  • 満足度★★★★★

    超おもしろい
    非常におもしろい内容で笑わせていただきました。

    タイムスリップもので
    感動シーンもあり、非常にもりだくさんの舞台であります。

    これかの活動も期待しております。

  • 満足度★★★

    面白くはあったのだが・・・・
    う~ん・・板橋し ゅうほう氏の漫画「妖術本舗」に出てきた双子の怪奇バスターズみたいな設定でしたが。なんか酒飲んでカラオケするだけのイメージが強くてチョット・・・とか思えたです。(上記の「妖術本舗」を舞台化した方が面白かった?のではとか思ったです=天才劇団さんの舞台アレンジで面白くしそうだし(^^)

    SF設定は楽しめるものであり、そこそこ突っ込みいれる要素も少なくてよかった分。前半の展開を遅くも感じた2時間20分。

    ネタバレBOX

    SNB(スーパーナチュラルビリーバーズ)という集団で超常現象を調べていた彼らは、その実、政府の機関であり。超常現象の否定を任務としていたのであった。 サドの所長が去り、職員一丸となって飲み会に明け暮れようとしていた矢先に、アイスパーソン立ちを不注意で解凍してしまい事態が思わぬ方向へ進んでしまいます。ちなみに細胞は凍らせると中の水分が膨張して細胞膜を壊してしまい生物は死に至ります・・。作中ではクマムシのDNAが組み込まれててとしてました。まぁいいんじゃないかな。 人類は大きな大戦のあと127名にまで減少し西暦2700年の7月に自死するDNA情報が刻まれてしまい、その情報の書き換えのために2014年のバス失踪事件の人間のデータを入手しようとしたが、抵抗されてタイムマシンの操作をしくじり2万年前の南極に裸で放り出されて凍ってしまったと。で手元にタイムマシンの操作は出来ないが、体内に埋め込まれた装置で救難信号を送り、未来に置いてきた子供たちによって迎えに来てもらって助かるが、オチは「バックトゥザフューチャー」みたくなるかなと終わるのでした。
  • 満足度★★

    うーん
    アイスパーソンを猿のように扱う実験とか、虐待シーンとかちょっとしたことで、
    引いてしまったせいかなかなか入り込めず、結局ストーリーの面白さもわからずじまいでした。
    タイトルや発想は面白いのですが。。。

  • 満足度★★★★

    面白かった!
    名前はよく目にしていたが,観劇は初めて。劇団名はなんかふざけており,普段はもっと遊びが多いと聞いてはいたが,今作はとても真っ当な芝居(飲みに行こうというシーンが多く,そこはちょっとおふざけ?でも,みんな多分,飲むのが好きなんだろうなぁ)。ホント多国籍だけど,うまくはまっている。これから半年程,バージョンアップのために劇団としての活動はないとのことだが,銀河劇場進出のためどう成長して戻ってくるのか,期待して見ていたい。

  • 満足度★★★★

    面白い
    けど真面目、過ぎとまでは言わないですが。

    ネタバレBOX

    2700年に滅ぶ人類を救おうと、2700年の人が2014年の人間を連れ帰ったものの、遺伝子移植操作では上手く行かず、拉致した人たちを元に戻そうとしたところ誤って2万年前の南極に行ってしまい、たまたま2020年に発見され蘇生し、研究所の人たちの協力を得て未来を解決する話。

    DNA複製で人類が生き延びているだけでは生物としての生きる意欲がなく、恋愛したり、未来人にとっての昔風の増殖方法を取ってみようという意識の変化がテロメアに変化を与えました。

    人類滅亡の危機は回避されたようですが、また新たな問題がというバック・トゥ・ザ・フューチャーのような終わり方でした。

    人種差別、いじめなどについての教訓めいたところが少し鼻に付きました。

    後に凄いコンピュータを発明する森田涼花さん、爽やかーでした。
  • 満足度★★★★

    面白かったです
    実は劇団名が好みでなくて、気になる劇団だけど見たことはなかったのですが、客演の森田涼花ちゃんに惹かれていきました。
    群像劇だからか、最初は話の方向が見えず。中盤、黒い影あたりで集中力が途切れましたが、後半はお話に引き込まれてました。
    お酒の場面、もっと短かったらいいのに…。でもこれまでの公演はもっとお遊びの場面が長かったらしいですね。今回が初見でよかったかも。あと所長の家族設定はなくても面白さには変わりない気がしました。
    コメディだけど好きな作品です。
    作者と演出が優しい方のように思えました。

  • 満足度★★★★

    尻上がりに見応えありました
    幕開き当初は、観客とタイミングがあい難く、お芝居が勝手に進行している傾向があったが、徐々に掴みがうまくいったようなお芝居でした。熱気が暖まったような感じを受けました。幕切れの30分前から展開が激しくなり、それにつれて面白みも倍加したように思えました。大所帯でキャラの重複も見受けられますが、そこを国際色豊かな配役が補っているように思います。目が離せない劇団です。次回作にも期待しています。

  • 満足度★★★★★

    必見
    劇団の心意気や優しさが最後まで滲む
    非常にシンプルなメッセージが心に突き刺さるヒューマンストーリー。

    本気で作り、正面から勝負を挑んだその潔さに拍手です。


    2015年の第二章開幕。
    今から心待ちにしています。

  • 満足度★★★★

    良いメッセージ
    序盤が頭に入りにくかったけれど、持ち味である人の絆を描いていてこの劇団をあらためて好きになった。「個」に関するめーっセージがよかった。一時期脚本とキャストの肥大化が目についていたが、落ち着いてきたようで一安心。

  • 満足度★★★★

    国際色の強い座組を生かした舞台
    こんなにお遊びの少ないバカバッカは初めて(笑)。おなじみのダンスシーンは少なめ、脱線エピソードに至っては無きに等しく、ちょっとさみしくもあったけれど、お陰で話の呑み込みの悪い私にも物語がちゃんと消化でき、終盤に突きつけられるメッセージも深く胸に刺さりました。

    ついでに言うなら、多国籍性の強い座組がここまで生かされたバカバッカを観るのも私にとっては今回が初めてでした。

    ネタバレBOX

    作品が突きつけるメッセージが強い説得力を帯びていたのは、国際色豊かなこの座組に負うところ大だったと言えるでしょう。

    ただ、総じて本作は笑いが少なめ。

    アイスパーソンの謎に取り組む科特隊的組織の面々が飲兵衛だらけという折角の設定はストーリーにも生かされていない上、あまり笑いを生んでもいない。

    かと言って、アイスパーソンのあるカップルが西暦2500年代の未来人だと分かっても、「異様にゴキブリを恐がる」という可笑しな特質が明かされるのみで、“未来人あるある”をさらに重ねてウケを取りにいくわけでもない。

    コメディ劇団を標榜する以上、笑いにはもっと貪欲であるべきでしょう。

    とはいえ、話の入り口と出口が遠い、飛躍と意外性に満ちたストーリーには大いに惹きつけられました。
  • 多国籍空想科学ハートフル劇_未来人が教えた「尊重文化」
    2005年、アニメ『ドラえもん』 の声優キャストが一斉交代した。「オレはジャイアーン♩ガキ大将〜♩」この唄で町内を戦慄させる剛田たけし君を引き継いだのは 5歳ほど年上の男子中学生だった。しかし、オリジナルの「白目が消えた」新生ジャイアンに、その「声」と 少年の「姿」が ぴったりだったと思う。木村 さん は声優業の傍ら、『天才劇団バカバッカ』を旗揚する。


    今、『ドラえもん』がブームだ。大手自動車メーカーによる実写版CM、3Dアニメーション映画の今夏公開、そして虎ノ門ヒルズの「公式キャラクター・モデル」ともなった。何でも『虎エモン』らしい。『虎』を冠するだけあり、前身イエローだ。日本全国の どら焼屋さん の経営は“ドラノミクス”依存が当分の間続く。_


    木村さんはドイツ人とのハーフだという。小さい頃から周囲の同級生と衝突することもあった。が、サッカー代表選手「オリバー・カーン」のテレビ映像に「ドイツの尊厳」を得た。インターナショナル・キャストが舞台の上で共演すれば、そこにあるのは「目の色」の特色、「違い」を歓迎していく「ダイナミズム」だ。ちょうど、木村さんがジャイアンの「白目」を超越していったように。



    追記あり

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