グッドモーニング、アイスパーソン 公演情報 天才劇団バカバッカ「グッドモーニング、アイスパーソン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    森田涼花さん、フォンチーさん出演。
    2014年の公演です。天才劇団バカバッカさんらしい、人種国籍ジェンダーなど、多様性とその問題を前面に出した脚本です。

    舞台は2020年、オリンピックに沸く東京、と。2021年の今から思うと、何というか、不思議なものですね。

    バカバッカさんによくあることですが、主人公が誰かは明確ではありません。いろんな人がフィーチャーされます。森田さんはメインのひとり。序盤で別所ユージさんとともに、澄んだ歌声を披露しました。もともと歌が得意ではないと思ってましたが、この当時の森田さんはとても上手になられています。その後の舞台「TARO URASHIMA」などでも歌を披露されてます。

    フォンチーさんは木村昴さんとコンビの役で、さすが貫禄のある演技でした。ベトナム人であることを示唆されますが、ストーリーにはあまり関係なかったです。

    森田さんとフォンチーさんの共演は、2012年の「おるんと高麗犬」以来2度目だったと思います。その後も期待しましたが、今に至るまでありません。

    2021年9月現在、フォンチーさんはテレビドラマで抜擢されて、大事な時期だと思いますが。舞台に戻られることも期待してます。

    森田涼花さんは声優に比重を移されてますが、やはり舞台で拝見したいものです。

    ネタバレBOX

    アイスパーソンのDNAを分析すると1%がクマムシ、と。クマムシは強靭な生命力でたびたび話題になる生き物です。ストーリーにうまく使ったと思いました。もちろん非現実的ですが。

    アイスパーソンたちは融解によって目覚めてから、はじめは猿のようだったが、そのうちに人間として記憶を取り戻す。何故か日本語を話す。実は過去の「バス失踪事件」の、日本に住む人たちだった。この辺り、少し混乱しました。2020年の設定でしたね、そう言えば。2014年にバスの事件があったと言うことでした。

    2人の未来人が日本語を話すのは、未来のコンピュータが、日本人が発明したもののため。それが森田さん演じる電子工学者の発明した量子コンピュータ。ここ、ちゃんとした理由で説明できているのが良かったです。

    鈴樹志保さんと木村飛鳥さんの、それぞれ家族に電話をかけるくだり、泣けました。違う過去に来てしまったので、戻るところが無い。結末はハッピーエンドだったので、きっと元に戻れたのでしょう、良かったです。

    木村昴さんとフォンチーさん演じるふたりには、子供が3人いた。これは見事と思いました。子供はひとりだと思い込んでいましたから。

    全体として、適度にギャグの入ったらストーリー。バカバッカさんの割に少ないとも言えますが、個人的には、ちょうど良かったです。

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    2021/09/19 23:52

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