0号 -2014- 公演情報 0号 -2014-」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-20件 / 22件中
  • 満足度★★★

    これが王道・・・なのかな?
    皆さん、激賞されているところ大変恐縮だが私にはあまり響いてこなかった。
    この手の芝居を観すぎた為か、素直に受け止める感性が失われてしまったのか、とも思うが感じたところを書きたい。

    まず、“「キネマ」に青春を懸ける若者たち”とあるがどうも活気ある撮影所の雰囲気が感じられなかった。時代劇の花形スターやレビューショウの踊り子たちは正に王道であるが、撮影所を描くのに欠かせないのは「活動屋」であるスタッフたちではないだろうか。私の勝手な思い込みだが、撮影所のシーンが結構長かったので気になった。

    また物語の根幹をなすべき(今は幽霊となった)後藤と千代子の、いわば永遠の愛の描かれ方が少々杜撰だと感じた。彼らの結びつきの強さは数々のエピソードを積み上げた末のものでなければ首肯できるものでない。確かに逢瀬のシーンなどあるが「永遠の愛」に至るにはインパクトが弱い。

    全体的にいろんな要素を盛り込んだために散漫になってしまったという印象が強い。坂東鶴三郎と敵役の菊田のある種の友情(?)、鶴三郎の死後、子分筋の後藤やさぶの面倒を見る菊田と彼らの師弟愛(この関係は戦場での非業の死まで続く。)そして前述した後藤と千代子の愛。そこ華やかなレビューや殺陣が加わってくるのである。乱暴な言い方かもしれないが、どれも私には表面をなぞって体裁を整えたように感じられてしまった。

    逆に言えばこれだけの要素をよく2時間半にまとめたというところか。「ゲキバカ」鑑賞は2度目だが前回観た「スタンス」が非常によくできたエンターテイメントであっただけに残念である。

    付け加えていうと殺陣やタップは素晴らしかった。

  • 満足度★★★★★

    ゲキバカ最高!
    涙、笑い、殺陣、ダンスとてんこ盛りの内容でとても楽しめた。
    役者さん達の個性が役にハマっていて観ごたえありました。
    ストーリーの展開も実によかった!オススメです!

  • 満足度★★★★★

    涙腺が緩みました
    とても面白かったです。ストーリーは分かり易く想像が付いてしまうのですが、それが良さでもありました。殺陣・ダンス等も盛り沢山でレベルが高く、見入ってしまいました。笑いあり涙あり、そして役者さん達の熱演で、楽しい時間でした。途中から、泣いている観客も多く、それにつられ自分も堪えていた涙が出てきました。気になった事は、序盤で笑いを取る物真似ネタの部分が長く、もう少し短くてもいいかな?と思った所もありました(でも、本当に似ています)。全体としては、観客を楽しませる事に全力を尽くしている舞台で、とても素晴らしかったです!

  • 満足度★★★

    王道エンターテイメント
    話がわかりやすく、まさに王道エンターテイメントという感じでした。
    わかりやすいので、先は割りと読めてしまいますが、クオリティの高い殺陣やミュージカルを交えていたり、ギャグ部分とシリアス部分のメリハリがついていたため、最後まで飽きずに楽しむことが出来たと思います。(少し長いとは感じましたが…)

    ネタバレBOX

    ギャグ部分はアドリブと思われる部分が多くて、いまいち合わなかったため、あまり笑えなかったのが残念です。
    昨年の『フォアローゼス』を観せて頂いているのですが、本田圭佑ネタをまだやっているのか…と思ってしまいました。

    それから、他の方も書かれていましたが、後藤と千代子がお互いに一目惚れ?で、何故惹かれ合ってるのかがイマイチわからなかったので、死んでも約束を守ってお互いを待っている、ということに少しだけ違和感を感じでしまいました。
    後藤と千代子だけでなく、それぞれのカップルにイマイチ説得力が無かったような…そこまで描いてたら、もっと長くなってしまうので、仕方がないのかも知れませんが。

    やんす(石黒圭一郎さん)の存在が、物語を重くしすぎない、良い緩衝材のような存在で、お気に入りです。
  • 満足度★★★★

    最後まで、「本田圭佑」が抜けない


    映画スタジオは都心郊外に立地するものだ。

    大船(松竹)しかり、成城(東宝)しかり、調布(日活)しかり。
    既に解体され、「旧地名所化」した土地もあるが、フィルムの中の「空気」そのもの は100年先にいたる孫世代の記憶だろう。


    舞台『0号-2014』は 1938年から1944年までの「映画スタジオ」を、回想手段によって その激動期と「役者陣の汗」を描いている。
    全編を観劇すれば「戦争もの」という題材は明らかだ。しかし、前半は「役者陣の汗」のみであり、激動期が 「トラブル」のように彼らを襲っていく構図だ。
    こういうことだろう。例えば、ミュージシャンが演奏活動をするように、パティシエが新作タルトの調理しているかのごとく、そして劇団員が舞台の上で演じるように、その「毎日」を戦争が破壊してしまうシグナルである。


    ※追記あり

    ネタバレBOX

    映画撮影は「コマ撮り」だから3分間をカットなしで撮影することはしない。監督の動きも「リアリティ」に欠けている。

    ところが、『ゲキバカ』の「楽しさ第一主義」は 洗練されており、「そんなの、いいですわ」という気分にさせてくれる。
    「クレイジー劇団」ではない。
    演劇とエンターテイメントをこよなく愛する者たちの集まりだ。
  • 満足度★★★★

    面白かった
    特異な設定ありきの芝居が多い中、定番もので面白い。殺陣とミュージカルと盛りだくさんだがレベルが高く2時間半飽きさせない。アドリブや時事やりとりで笑いを誘えば最後は涙させる。これぞ王道エンタメ。大満足。

  • 満足度★★★★★

    王道エンターテイメントの神髄
    人気のゲキバカ、初観劇でしたが、芸劇でほぼ満席、客層もバラケテおり公演前から様々な人に受け入れられているのが分かりましたが、公演を観て納得致しました。
    「分かりやすいのに奥深い王道エンターテイメント」というフレーズに期待してましたが、まさにその通りでした。
    奥深い脚本、実力派の役者さん、ダンス、殺陣等どれをとっても期待以上でした。

    ネタバレBOX

    最初現代から始まるが、オープニング早々から、舞台から降りて観客に話しかける、ある意味タブーな出だし、そして物マネとすぐに観客の心を掴む。ここまでは演劇というよりコントに近い立ち上がり。そこから2人の老人に会い、昭和初期の回想シーンへと入っていくがこの入り方も見事。昭和初期の活気あふれる状況が描かれる。大スターや大監督、そして大スターに憧れる若者達、また撮影所近くの定食屋さんや新聞記者達と、実にみな生き生きと描かれている。それぞれが、夢を持つ姿に心が打たれるのだろう。だからこそ、その後の戦火に徐々に巻き込まれる様子が涙を誘うのだろう。実際に、赤紙が届いた後藤と菊田の会話シーンは秀逸で泣かされた。個人的には、望月少佐と幸田のシーンも好きです。
    千代子が後藤からの手紙を読むシーンも訛りが途中から出てくる演出や二人の名前だけが漢字で書けるという所はまさに涙腺のツボでした。
    また、ケンちゃんや遠山が笑いのアクセントを上手くつけており、笑い・涙ありの王道エンターテイメントを実現していました。
    これも各役者さんの技量の高さが秀でているからであり、素晴らしい演技力と素晴らしい脚本の作品だと思いました。
    最後は、ある程度予想できましたが、本当に奥深い王道エンターテイメントでした。

  • 満足度★★★★★

    とにかく名作
    初演,再演,そして今作と3度目の「0号」。定番のキャストもあれば,新たな役にチャレンジしているキャストもあり,途中盛り込まれるコントには余裕の遊び(今作の「千代子」さんも絶品である。)。そして,本筋は何度観てもいい,泣ける,笑える,感動する。やはり名作でしょう。これぞ芝居,これぞゲキバカ。大満足の観劇です。

  • 満足度★★★★★

    エンタメ王道
     今作の優れている点は、何より民衆の生き抜く力に対するエールだろう。今、この「国」は、未曾有の「国難」に陥っている。無論、アホそのものの宰相、安倍その他の馬鹿共の所為である。間違いなく、アメリカの植民地としての機能を果たす為、この植民地は、アメリカの利害によって他国の、殺したくも無い人々を正義に反して戮しに行き、自らも大きな犠牲を払うであろう。それでも尚、民衆のある部分は生き残ってゆく。その強かな生命力に対するエールである。描かれているのは過去と現在である。然るに、しっかり見つめられた過去は未来を包含する。今作はその域に達していると見て良かろう。
    (ネタバレ後ほど更に追記)

    ネタバレBOX

     ところでキネマに於ける”0号“とは、総ての作業を終えて一本のフィルムに画も音も収録され、スタッフ・関係者のみで最終チェックを行う為のフィルムである。従って、通常の試写会で用いられるのは、この後のバージョンである。今作では、第二次世界大戦前夜1938年3月のドイツによるオーストリア併合・日本では国家総動員法施工辺りから、1940年10月の大政翼賛会発会、1941年12月の真珠湾攻撃を経て翌年4月末の翼賛選挙、6月初旬、ミッドウェー海戦での大敗後、南洋諸島で連戦連敗の大日本帝国軍は、1944年ロジスティック面で大きな問題を抱えたインパール作戦を決行、大失敗を演じる。更にグアム戦でも守備隊、1万8千名が玉砕、直後にはテニアン守備隊8千名が玉砕すると、日本本土へはB29 の空爆が、日常茶飯となった。
     こういった負け戦情報をアナウンスで流すだけで、舞台上では、あく迄、登場人物達の、恋や表現者としてのプライド、人間関係等々が緻密に演じられてゆく。役のつかなかった役者が、初めて役付きになった時の喜びようや、役作りの抱負、役がついたので惚れた女にプロポーズする様、直後、彼らは、赤紙を受け取る。大スターであり、憧れであり、自分達の兄貴分であった坂妻が、初めて貰った役、忠臣蔵の吉良上野介役に抜擢されて喜んだのも束の間、愛しい千代子との恋路も切り、坂妻の跡目を継いだ鶴三郎との内蔵助、吉良共演の話も切って泣いて詫びた約束の反故も、鶴三郎への赤紙で意味を変じた。互いに矢張り南方戦線に送られたが、生きて戻って、必ず忠臣蔵で役を演じようとの当代一流の役者達の誓いも虚しく南洋の島々の露と消えた。鶴三郎最後の時、後藤は肌身離さず持っていた千代子のブロマイドを引き裂き、紙吹雪を作って雪を降らせる。無論、名作「南の島に雪が降る」を踏まえていよう。畳みかけるように、後藤から千代子への手紙、雪の降る中、千代子は、本分は総てひらかな、名前だけは、本人の名も千代子の名も漢字で書くことができるようになった手紙を読み上げる。途中から、方言で発音されるその文面の何と言う奥深さ、美しさ。南方の島々に送られた役者達は全員星になった。今作に登場する出征軍人・兵士のうち、生き残ったのは、望月とやんすのみ。二人とも役者ではない。良い奴ほど早く死んでしまう。それが、戦争だ。
  • 満足度★★★★

    大箱劇ならではの魅力を堪能
    ドリフのコントのような出だしから、序盤からは想像もつかないようなラストまで、一気に運び去られた150分。合間合間に挟み込まれたショー的シーンも恐るべき完成度で、とても見応えがありました。

    また、芸劇の広い舞台と、その大舞台に乗せられる限りの大勢の役者たちをフルに生かした、大箱劇ならではの輝きを放つ作品だとも感じました。

    ネタバレBOX

    ただ、戦火に恋を邪魔された元映画俳優の男女が撮影所で互いに幽霊となって再会し恋を成就させる、本作の軸の一つを成す恋物語にはあまりのめり込めませんでした。

    生前の2人が互いに引かれ合ってゆく過程がつぶさに描かれていれば感情移入もできたでしょうが、出会うや互いにひと目惚れして燃え上がってゆくビビビ・ラブじゃあ互いのどこに引かれたのかよく分からず、感情移入はしづらいです。

    また、恋に落ちた時にはまだ女優でなく、撮影所そばの食堂で働いていた女が、乞食のような身なりをした漫画チックなギャグキャラとして描かれていたのも恋物語にハマれなかった一因。
    相手の男があそこまでおかしな女に恋をするのは、いくらなんでもリアリティを欠きすぎている。
  • 満足度★★★★

    面白かった!
    笑いどころもあり、泣きどころもあり、休憩なしの150分でも苦を感じずたのしんで観劇できた。

  • 満足度★★★★★

    分かりやすいのに奥深い、王道エンターテイメント。
    ↑に偽りは無かった。

    テンポの良い会話と楽しく、
    魅せる舞台は眠気も起こらず2時間半があっという間に過ぎました。

    ほとんど満席で、お若い女性観客さんがチョッチ多く感じたかしら。

    ネタバレBOX

    開演時間が5分近く遅れたのと、前説が基本アナウンスだけだったので、それがチト残念だったかしら。 何か開演前に座を温めてくれるような事を期待したく思ったデス。

    内容は~錆びた構造材がむき出しになった映画の撮影スタジオが舞台セットで組まれていて、臨時警備員さんが体験する一晩のスタジオに関わった役者さんんの人生追体験でありました。

    ほんと王道で落涙約束の恋愛話(身長差のあるキスシーンとか)に師弟愛など、当時の話が再現されるという手法でした。 映画の撮影という話が当然あって、トリのシーンなどの大立ち回りやキャバレーのダンスシーンなどエンターティメントの見せ所も外さないとこも見応え合ったデス(^^)。

    展開は王道で先が読めるんだけど、ついつい引き込まれたなぁ(^^)

    臨時警備員さんが往年の大女優さんに、
    「あの○○の!」と名作映画のシーンをやらせるアドリブは受けました。
    (天空の~が自分ツボでした(^^)
  • 満足度★★★★★

    一夜の奇跡
    貧しくても活気に溢れ青春を謳歌出来たであろう時代に、悲劇しか生まない出来事が襲う。帰る家があって家族がいる。改めて心に沁みる。
    150分飽きる事無く面白く観劇。

    ネタバレBOX

    菊田が「堺 雅人」に見えたのは私だけでしょうか(笑)
  • 満足度★★★★★

    懐かしい!
    体験はしてませんが、昭和の古き良き?時代の楽しくも!切ないストーリーでした!

    ストーリーテーラーな方々の面白さと、その時代の方々との交差するシーンは、絶妙です!

    愛に溢れていて、哀しくも微笑ましい素敵な舞台でした!

  • 満足度★★★★★

    王道エンターテイメント…堪能
    昭和初期から戦時中までを時代背景とした「キネマ」に携わる人達の群像劇。映画好きなら登場人物は、容易に想像がつく。謳いにある「コメディーだけど切ない。観る人の魂を揺さぶる」は誇張ではない。実に見事な公演で堪能した。

  • 満足度★★★★

    時代の光と影
    ゲキバカさん初観劇でした。
    笑いあり、それと同じくらい涙ありで物語に引き込まれ、2時間半あっという間に終わっていました。
    迫力のある殺陣に煌びやかなダンスシーン。ダンスと殺陣の融合など見せ場がたくさん!
    その中で繰り広げられる純愛物語に感動すること請け合いです!
    アドリブも多く、公演ごとに変わっていくと思うと今後も楽しみで仕方ありません。何度でも観たい作品です。

  • 満足度★★★★

    面白かった
    初めてのゲキバカ剣劇。
    笑いのシーンが沢山で
    ダンスも見応えがあって
    楽しめました。
    客演の田中良子さんと
    村田さんのお芝居が光ってました。

  • 満足度★★★

    0号
    ゲキバカになって初観劇では?!
    物語の面白さはもちろんのこと歌も踊りもキレッキレで気持ち良かった 池袋芸術劇場超満員

  • 満足度★★★★

    田中良子さん
    戦争が絡むと、どうしてもやりきれない切なさが付きまとう。歌やダンスがあって、陽気なキャラや、癖の強いキャラが出て、どんなに笑いをとっても、それは響いてしまう。ならば、やりすぎのくどい笑い狙いのものなどなくてもいいんじゃないかと、ついつい思ってしまう。それらがなくてもしっかり成立した舞台だと思う。ほんわりとした田中さんの語り口、これだけでも充分感動してしまう。出来れば彼女に老いも若きもひとりで演じて欲しかった。

  • 満足度★★★★★

    盛りだくさん!の150分
    会話の中での笑い、ダンスそしてタップも女性陣の踊り素晴らしい!、 殺陣は音とちょっとズレた所あったが迫力あり、などなど盛りだくさん!
    切ないシーンでは、BGMにはブラームスの交響曲3番も流し人間臭さ表現し幅広い選曲をみせる。照明も効果的!
    戦争がもたらした不幸とともに、愛する者への深い愛情をも演出。そして第三者の若者に生きていく事の尊さを教える。
    因みに0号とは“完全に編集されたピクチャー・ネガとサウンド・ネガを組み合わせて、スタッフのために初めて作られる試写用完成プリント・フィルム”のことだそうです。

    ネタバレBOX

    戦前からある古い映画の撮影スタジオが舞台。老朽化の為、取り壊されることになった。その撮影スタジオを警備をしていた山田という若者がそこに所縁の人たちの幽霊に遭遇。スタジオに纏わる歴史を振り返るとともに数十年前の約束を果たす出来事に出くわす。戦争がもたらした不幸とともに、愛する者への深い愛情をも演出。若者に生きていく事の尊さを教える。

このページのQRコードです。

拡大