パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました! 公演情報 パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
21-30件 / 30件中
  • 満足度★★★★

    参加して楽しかった
    前作同様に会場内を役者が縦横無尽に動き回り、見るというよりは参加して楽しかった劇でした。ただ前作に比べるとストーリーがありがちな感じになってしまった気がします。
    何度も足を運んでいる方が多い会場では成り立つ演出も、地方や今後目指す大きな劇場では難しいかもしれないですね。参加型は苦手という方のためにも観劇席と参加席などの区分けがあってもいいかもしれないと思いました。

  • 満足度★★★★

    不思議な!
    空間と・・・始まりでした・・・!

    ストーリーは、切なく・・・とても哀しくなるお話でした・・・

    でも、明るくて、可愛いいキャラクターに、希望を一緒に感じたりと、一体感のある空間でした♪

    また・・・体感に行きたいと思いました!!!

  • 満足度★★★★

    今回もスピード感も十分あり,いいチームワークを見せてくれた。
    おぼんろの『パダラマ・ジュグラマ』を観た。前回けっこうはまった演劇集団だ。演劇環境が独特なのだが,それが楽しい雰囲気を作っている。今回もスピード感も十分あり,いいチームワークを見せてくれた。最後は,やはり,感動を呼び,涙が止まらない。躍進めざましい劇団の新作を堪能した。

    とはいえ,前作『ビョードロ:月色の森で抱きよせて』の感動とは少しちがっている。チェーホフでいえば,『ビョードロ』は,かもめのような芸術のなんたるべきか,インパクトをもって語っているのに比べ,『パダラマ・ジュグラマ』は,桜の園のようなもので,繊細な心理を観察すべきなのであろう。

    というころは,比べるべきではない,ということになる。演出的には,十分美しいし,役者のパワーも強化されている。しかし,なぞときの好きな私には,前作『ビョードロ』の方があっていたかもしれない。たとえば,ジョウキゲンとは,一体何を示唆しているものなのだろうか。演劇の魂か,魅力か,限界か・・・

    本作品も何度か見るべき。少なくとも,前作は二度観ることができた。もっと別の視点が浮かぶのかもしれない。いずれにせよ,ほかの場所にはない感動が必ずある。

    ネタバレBOX

    コルネイユ(1606-1684)は,フランスの劇作家である。同時代には,ラシーヌとか,モリエールがいる。演劇において,劇作家は,創作と理論的考察を行う。そこで,自らの劇作品を正当化し,批判を反駁する。演劇理論について,理論が実践とどう関わっているか,その点にこだわった。千川哲夫『論争家コルネイユ』は,難解ではあるが,おもしろい。

    『ル・シッド』論争をきっかけに,アリストテレス『詩学』によって,良い劇詩を作るためには,作品が備えるべきものがあるとされるが,コルネイルは,劇詩人が詩学を学ぶべきとは必ずしも考えていなかった。成功を勝ち得るような劇作品の創作方法こそが,重要と思った。劇作品は,一時の熱に浮かされた結果ではなく,考察と努力によるものだ。

    芸術においては,美的判断に関する絶対的判定者は存在しない。コルネイユは,自分の作品が裁かれるのは,公衆によるべきであると考える。しかし,その公衆は,いつも正しいのだろうか。普通であれば,変でおかしいはずの設定・虚構を,演劇の約束事は,観客の想像力によって受容される。いわば,公衆の同意による慣習法が存在しているのだ。

    公衆とはほとんどの場合,アリストテレスのいうように善人なのだろう。演劇は,快楽というオブラートに包んで,道徳的な教訓を学ばせる。道徳性は,演劇に有用で欠かせないものか。コルネイルの劇は,道徳性を帯びていることが多い。コルネイルは,浄化(カタルシス)については,ほとんど言及していない。

    コルネイルは,公衆がどの箇所をほめたのか,どの箇所を受け入れなかったのか,自分の作品を実例として,推論する。同じ原則で,新たな作品を作れば,同じような評価は得られるかもしれない。確かに,将来の創作においての指針はある方がいい。もちろん,同じような行為を模倣しても,いつも同じ結果がもたらされるとは限らない。

    たとえば,模倣による徳高い行為の連鎖は,最終的に幸福につながる。これは,コルネイルの得意とする劇作術である。しかし,オイディプス王の物語には適用できない。

    千川哲夫『論争家コルネイユ』の中では,対立する人物は,それぞれに理があるものだから,絶対的な正義というものは存在しないという。正義そのものが,犯人に対し,寛大になれ!ということもある。

    どれほどの地位・名声があっても,相手に恋心を抱かせることができるわけではない。恋することは,相手に心を与える(奪われる)ことであり,愛されることは,心を受け取ることである。

    というようなことを考えて,もう一度ずっとあとの方で観劇したい!
    と考えています。
  • 満足度★★★

    いろいろコナレテきたように感じました
    良くも悪くも角が取れたような感じを受けました

    でも好き嫌いはハッキリと別れそうだなぁ~と思えた約2時間

    ***いつも通りに写真・録音・動画などOKな舞台です***

    (フラッシュなど使用しなければ問題無しということで、
    画面暗くすれば上演中のつぶやきもOKであります(^^)

    (今回地図見てロードサイクルで劇場まで行ってみました~(^^)
    (東京は結構平たいので何とかなるものだなぁと感心したデス)

    ネタバレBOX

    だいたい進行と舞台イメージが定着してきて、
    前口上なんかも巧みに引き込める雰囲気が出てきたように思えたです。

    今では定着した感のあるダークファンタジーな話に、
    観客席を4分した通路を役者さんが駆け巡ります(おぼんろ定番ですね)。

    今回はオチに希望がある感じで個人的に気に入りましたが、
    食糧難で鶏だけが出荷されるという物語背景が説明不足かねぇと思った。
    水とかどーしてるんだろう?
    大地が毒で満ち溢れてるという設定だったのに~。
    せっかくいつも通りに弁士さんも出すのであれば、
    上手に物語背景と設定を観客に伝えるべきではないかな?

    苦言を申し上げると、
    東京での公演は小劇場文化(?言い切ってもよいですか)あるので、
    お座布団での観劇も苦とはしないかもしれないが。
    これから地方の公演も行かれるというのであれば、
    高齢者さんとか来ることの配慮に、そろそろ座席=椅子の手配など。
    いろいろ考えを巡らせる時期に来ているのではなかろうか?
    とか思ったデス

    お話は鶏舎の話ですね。
    大地の毒とかいうよりもシンプルに外を知りたかった籠の鳥とした方が、
    いろいろ話や考えを伝えやすかったんじゃないかしら?
  • 満足度★★★

    不思議な劇団でした
    好き嫌いが分かれそうな演劇でした。
    ハマる人はすごく好きになるだろうし、ハマらない人は嫌悪するかも。

    衣装や美術の完成度が高く、芝居はちょっと大袈裟に感じる部分もありましたが、迫力があり、楽しめました。
    あまり見たことがない系統の劇団なので、一見の価値はあると思います。


    特徴的なのは、演劇中に観客にアイコンタクトをとってきたり、時には実際に話しかけてくる点です。

    これは好みの問題と思いますが、舞台側から何かリアクションを求められるのが嫌な人には、ハードルが高いです。
    少なくとも私は、”観客含めてみんなで今回の演劇盛り上げよう!”っていう雰囲気に馴染めませんでした。

  • 満足度★★★

    今のおぼんろ
    2009年の第5回本公演『海ノ底カラ星ヲ見上ゲヨ』以来の観劇です。もう過去のサイトがなくなっちゃったからストーリーまでよく覚えてないけど、自分のレビューを読み返すと結構残念な公演だったみたい。末原氏以外のメンバーは全員代わってしまったけど、良い意味で末原氏は変わってなかった。この4年間の彼の軌跡は分からないけど、また新しいメンバーと一緒に芝居をやってる事が出来て良かったと思う。観劇の感想はネタバレで

    ネタバレBOX

    以下、ネタバレと言うか、個人の意見なので、方便ご勘弁ください。

    で、今回の演目の感想ですが、ストーリーはありがちな話で特に新しさもなくそんなに心に響かなかった。前回観た『海ノ底カラ星ヲ見上ゲヨ』も似た感じの気がする。それ以前に中間で観た早稲田公演が酷かったので、気持ち的には随分成長していて良かったと思う。演技については、5人とも悪く無いと思うし、熱意はたっぷり伝わってきた。

    ここからは、公演全体の感想です

    まず、写真撮影なんてさせない方が良いと思う。観客にモラルを求めたって、感じ方は様々だし、ハッキリ言って迷惑以外の何物でも無い。正直興ざめで残念です。それと観劇の注意事項は、当日現場で30分もグダグダ説明するのではなく、ホームページもあるんだからまとめて書いておくべきだと思う。当日地べたで段ボール座布団じゃ逃げようが無い。ステージも演出なのは分かるけど、普通の舞台でしっかり演目と演技で勝負してほしい。いろいろ走り回る事での演出効果も考えての事であろうが、演者も観客も怪我などしたら元も子もない。

    そして、演目中の歌をテープにする理由はなんだろうか?生での交流を求めている割にテープ使いには正直ガッカリだった。歌も声もみんな良いのだから、そういう所こそ見せ場だし聴かせどころだと思うので、とっても勿体無い。

    以上、勝手な意見ばかり書かせてもらったが、今でもおぼんろが続いていて良かった。

    最後に、来客数にこだわり過ぎて、大切な真摯な観客を失わないことを切に願います。

    ここからはひとりごとですが、旧おぼんろで看板女優だった阿久澤菜々さんの公演も、今週観に行きます。彼女の公演観るのも3年ぶりです。二人とも道は別れたが俳優として生きていて本当に良かった。

    それでは、また観に行きます。

    怪我などしないで千秋楽までがんばってください。

    夢がかないますように。

  • 満足度★★★

    切なくて優しい童話
    5人の役者が劇場内を駆けまわり、独特の世界観の切なくて優しい物語を紡いでいました。
    ストーリー自体はシンプルですが、演技から熱を感じられ、胸を掴まれる何がかありました。
    設定上にちょいちょい気になるところはありましたが…些細なことではありますし、気にしすぎるのはナンセンスですかね。

    工場長(さひがしジュンペイさん)とリンリン(高橋倫平さん)が個人的に、とても印象的。
    劇中で歌われる曲も、良い曲だったと思います。

    ネタバレBOX

    物語自体の内容とは関係ありませんが、前口上が少々長かったように思います。
    それと、観客が「一緒に声を合わせて何かを言う」みたいなものがあまり得意ではないため、ちょっと面食らってしまったり。初見にはアウェイ感が強かった。
    あえてそれをしなくても十分成り立つのになぁ、という印象です。きっと、それでもあえて、そうしているんだろうということはわかりますが…。
    人見知りだし、そういったものを求めて舞台を観に行っている訳ではないので、少々つらかったです。

    あと、地べたに座るタイプだとは知らなかったし、座布団というかダンボールだったので、事前に知っておきたかったなぁとは思いました。
    2時間弱の間あそこに座っているのは、地味に辛かったです(苦笑)
  • 満足度

    大いなる子供騙し
    主役のキャラがイタくて耐えられませんでした。最初の長い長い口上が至極どうでもよく、本編が始まる前に心が離れてしまいました。つべこべ言わずに始めてほしかったです。こんなに内輪にまみれた舞台は久しぶりに観ました。何の疑いもなく観客は味方だと思ってるんじゃないでしょうか。おぼんろ、この劇団名二度と忘れません。

  • また、違います!
    工場長ジュンバが更にクールになって、素敵です。
    見て下さい!

  • 作品以外の感想を書く苦しさ
    魂と熱の籠ったパフォーマンスに間近で接して、心に何も感じないわけでは無いのですが
    おぼんろを応援したい気持ちと嗜好との溝が埋めきれない事を痛感した舞台でした。
    作品の感想を綴ってはみたものの、個人の嗜好に起因する側面を持った感想は、
    主体性と方針を確立されている劇団に対して「自分の趣味に合わせろ」という不遜な要望と
    受け取られるのも本意でなく公開を躊躇するものでした。
    「趣味に合わないから、おぼんろ作品とはこれっきり」というのも実に惜しく、今後の
    ‘よすが’となるのか、嗜好を離れた作品以外の感想を添えてお茶を濁すとしたく…?

    ネタバレBOX

    毎度終演後、末原主宰からシアターコクーンへの想いを耳にしますが、何故その劇場を、
    どうして目標にされるのかが語られない「一緒に行きましょう」へ常に共感出来ない
    気持ちに包まれて会場を後にします。
    あらゆる情報に目を通せている訳ではないので、実は語り尽くされたことなのかも
    しれませんが全ての参加者へ直接周知させなくては共感出来なくて然りです。

    共感出来ない最大の理由はコクーンの上演作品から一目瞭然です。
    メディア等で著名な出演者の集客力を頼る企画公演が主の商業演劇で、人気・実力を
    育んできた劇団が成長の暁として単独公演を打つ聖地などでは無いからです。
    直近では綾野剛さんや前田敦子さん等の主演作が上演されていますが、前田敦子さんが
    コクーンの舞台を念願叶えて立ったわけでも無いと推察します。
    つまりそんな劇場が、どうして小劇団の聖地となるのか、その精神なりが語られないと
    個人的な見栄か野望にしか窺えません。
    3,672人動員は44公演という凄まじい持久戦(消耗戦)の末、積み上がった誉で、
    地方公演もあり単純比較は出来ない乍ら前作26公演との平均動員数では80人→83人と
    大飛躍は有りませんでした。
    コクーン(座席数747)だと約90%が空席という現実は目標でなく夢です。

    その夢も2万5千人(5万人から半減)という動員を意識されていることからスポット公演では
    ないようですが「良い物語を紡ぎ続ければ集客が増え、いずれ夢に届く」では
    永遠に辿り着かないと思います。
    おぼんろの面々が街を歩いてて、周囲からの視線を浴びたり、更には写真や握手,
    サインを求められることがどのくらいあるでしょうか。
    娯楽のありふれた東京で、しかも演劇が2万5千人を集めるという意味はつまりは
    そういうことで極論、作品の内容は関係無いのです。
    高難度な目標なのに、その方法が他力本願の倍々作戦とは無計画そのもので、
    他意(単に集客効果としての共通モチベーション維持等)があれば別ですが、純粋に
    本気ならば、 自力(実力とは別)の集客力でしかそれは掴めません。
    不本意かもしれませんが、舞台を抑え映像の世界で勝負することも「急がば回れ」なのでしょうが…

    コクーンという目標が疑問なだけで、末原主宰の演劇界における集客現実へ対する
    挑戦姿勢、高橋さんの接客や芝居への深慮などは応援の理由にもなっており、
    作品嗜好の壁は簡単に取り除けませんが、それでも気に掛かる存在であるのは
    真摯な努力の賜物に他なりません。

    見返りなき増税、インフレが進む時代に突入しエンタメは観客の側も選択を迫られる
    支出の分野です。固定客と一部の熱い支持に留まるのか、高額チケット代金を払っても
    中劇場で観たいと大衆に支持される劇団へ飛躍はあるのか。
    これからの取り組みにも注目を続けてゆきたいです。

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