満足度★★★★★
素晴らしかった
歴史の一端を垣間見ながらも、濃厚な空間は饒舌で、語りきれない想いが、沸き上がる名作でした。
過去の史実を題材にしてますが、現代未来への警鐘のようにも感じました。
シンプルだが、雰囲気のある美術、音響、照明も、素敵でした。
満足度★★★
世界史は全然分からない
そんなわたしですが、
やっぱり民族の歴史は難しかったです。
人名・国名の覚え辛さとお尻の痛みと闘った感じでした。
芝居自体は面白かったのですが、
目の前をサラサラ流れる感じで感情移入は出来ませんでした。
国の為を思って行動していたのに
結局無駄に死に急ぐ若者ってどこの国でもデフォルトなんでしょうか。
226事件を思い出しちゃいました。
満足度★★★★
重厚な世界観
綿密なストーリー展開で重厚な世界観を構築しているのは流石。観応え充分。ただ 、バルカン半島近代史に疎いため世界に入り込んでいけなかった。エンターテイメントよりドキュメント観ている感覚に近い。
満足度★★★★★
劇団チョコレートケーキ初観劇。
セットは控えめで役者と照明によって、緊迫などの演出がされており静かな展開の中にも感情の動きが感じられる作品でした。
内容的にも決めた事を突き通すのが良いのか、それとも状況などを素直に受け止め過去の自分に囚われずに今の自分の気持ちで動くことが大切なのかを考えさせられる点が多々ありました。
満足度★★★★
男臭い
登場人物が全員男性、内容も命がけのテロ
終始、男臭い話が続きました。
会場も、何となく男臭く熱くて仰いでいる人も居ました。
話しに興味は無かったのですが、観ているうちに引き込まれて行き
日本人が演じて居る事が心地悪くなるほど、大陸の紛争の世界観が
良く解りました。
家に帰って、テレビで放送される中東の紛争を観るとこの舞台を
思い出してしまいます。
100年ほど前の話を舞台にしているという事ですが、今もやって居る事は
変わらないのだな
舞台の最後は、紛争について考えさせられる終わり方でしたが、
今でも続いている事なので、難しいテーマを挙げた物だなと
考えさせられました。
良く出来て居ると思います。
満足度★★★★★
小劇場屈指の劇団!
今回は、古川も記している通りヨーロッパの事件で浅間山荘事件ほど身近に感じはしないが、骨太の興味深い脚本と俳優陣の演技にはいつもながら感心する。100年前のその場で隠れて観ていたような気持ちでいた。
戦争の原因は、昔から宗教、民族、領土の問題と言われる。
そして、その戦争を利用して利益を得ようとする第三者も存在する。
この芝居で注目すべき人物は、弱者の気持ちを利用して、自分の思いを遂げようとするロシア秘密警察のセルゲイである。
満足度★★★★★
期待通りの素晴らしい作品
祖国統一に燃える熱い男たちの情熱、熱い故に起こる衝突、それを利用した企てと操られる人たちの悲哀、それぞれの思いが交錯するなかで時代に翻弄される人たちを重厚に描いた見応えある舞台だった。生き残った2人が再開し昔を回顧しながら過去の出来事が進行するという形にしたのが味わい深く、全体に奥行を与えている。時間もそれほど長くは感じなかった。期待通りの素晴らしい作品だ。
満足度★★★★
静かな台詞にも、地球規模のダイナミズムを感じる…
1914年に実在した「人々」が100年後、劇場にいる私たちを再び身震いさせる。
「サラエヴォ事件」は人類史上初の全面戦争となる、あの第一次世界大戦を誘発したセンセーショナルな出来事だ。今脚光を浴びる社会派『劇団チョコレートケーキ』。青年ボスニア、セルビア軍「黒手組」が関与していく、事件までの足跡を硬派な演技で示す。
青年ボスニア生存メンバー2名が「語り手」。時代は「ユースゴスラビア社会主義共和国連邦」である。1980年代のボスニア深夜に、歴史を変えた「思い出話」が咲く。さすがに2014年だと100歳を上回る御年齢だから それは そうだろう。
この「モザイク国家」は1990年代の「コソボ紛争」を経て、今は もう世界地図にない。【大袈裟に言えば、20世紀の人類の抱えた問題の基を辿ると、大体がこの戦争(※第一次世界大戦)の時期に行き着くのです。】という古川 健の分析は正しい。 なぜなら、オーストラリア・ハンガリー二重帝国の継承者が6月28日に倒れなければ、「ユースゴスラビア社会主義共和国連邦」成立も、その後の「コソボ紛争」も、AP通信は配信する必要などなかったからである。
かつての「ユースゴスラビア社会主義共和国連邦」は優等生国家だった。非同盟運動の指導者。非同盟諸国首脳会議の議長を連邦崩壊まで長らく務めた。1984年にはサラエボ冬季五輪を開催する。スロベニア共和国を中心に軽工業が発展し、市民生活は西側に迫る水準だった。首都ベオグラードはセルビア共和国。
「コソボ紛争」は いわばクロアチ対セルビアの戦争である。クロアチア人はカトリック系。対するセルビア人はスラブ系(東方正教)だ。
経済先進地帯の「クロアチア」が、ベオグラードに住むセルビア人官僚の支配する連邦政府から その財源を「取り戻す」ことが連邦離脱宣言の背景だったとされる。
80年以降、国家元首である「最高幹部会」議長は 6構成共和国の輪番制であった。こうした「社会工学」的なシステムは築くが、あっさり崩壊したニュースは記憶に新しい。
連邦軍のセルビア人部隊化。崩壊過程では 軍組織がミロシェヴィッチの「セルビア軍」に寝返った。しかしながら、どうしてクロアチア政府が 一ヶ月ほどの急しのぎで造った軍が、連邦軍(セルビア軍)に「抵抗」できる軍事プレゼンスを保有しえたか。
それは、ハンガリー経由で、大量の武器がクロアチア共和国内に持ち込まれたためである。クロアチア系が 一定数おり、文化的につながりの深い、統一ドイツ・ゲンシャー外相がイニシアチブを発揮した国際社会も「スラブ系」のロシアを除けば「クロアチア支援」の世論でまとまりつつあった。
もう一度、「サラエヴォ事件」時、1914年のバルカン関係を整理する。
セルビア+ロシア対オーストラリア・ハンガリー二重帝国+ドイツが当初の戦争当事者だった。すなわち、フランス、英国の動向こそ違うが、90年代から続いた「コソボ紛争」「ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦」と等しい関係なのである。
古川の「大体は この戦争の時期に行き着くのです。」は正しい。
追記あり
満足度★★★★★
ストライクど真ん中。
バルカン半島が「ヨーロッパの火薬庫」と言われていた時代からロシア革命後の粛清までを、圧倒的なリアルな人間の存在感で魅せていただいた今回の劇チョコ。「治天ノ君」でも感じられた美術の妖しいフェティッシュ感も含めて、2時間15分全く目の離せない、私好みのストライクど真ん中の演劇でした。いつものように「時代が目の前で動く」感覚を体感できた上に、今回は役者さん達の「瞳」が印象的。青年達の目、軍人達の目・・・それぞれがそれぞれの「愛国心」と「生」に満ち溢れていて、見ていて眩しいくらいでした。それにしても、いつの世も愛国心で動く人間は国や思想に殺されてしまうものなのですね。やるせない。
満足度★★★★★
現代への問いかけ!
集団的自衛権の行使容認の問題や、中国や韓国、北朝鮮との関係など、
自国内の問題としても、近隣諸国との関係としても、
緊張感のある状況が続いている現在の日本。
そんな社会状況に、第一次世界大戦のきっかけとなった事件を描き作品として問うことの意味は大きい。
前作「〇六〇〇猶二人生存ス」では、日本の特攻の起源を描いていたが、
脚本の古川健氏は、戦争やファシズムの起源を解きほぐし、何が問題であったのかを再考すると共に、何が現在にも繋がっているのかを読み解こうとしているのだろう。そして、それを現在への問いへと変換している。
その姿勢に本当に感服する。
正直に言えば、芝居自体としては、今まで観た劇団チョコレートケーキの作品の熱量と比べて、少し物足りない気もしたが、上記のことを踏まえると、そんなことはどうでもよくなる。
また、メッセージ過多だなと思う部分もあり、純粋に作品としてみたらどうだろろうと考えてしまったが、演劇のように観客を想定して発せられる表現において、そもそも純粋な表現などということはあり得ない。作品は常にコンテクスト(文脈)の中で機能している。社会的なものを背負わない観客などいないのだから、それを無視して表現など成り立たない。
そう考えたら、この少し過多なメッセージもむしろ好意的に感じられた。
このような真摯な若い劇団がいることは本当に救いだと思う。
満足度★★★★★
~ビッチ
毎回、パンフに参考文献のリストが載っていますが、
この劇団はホントによく歴史を脚本に起こすのが上手だなと思います。
登場人物は、「~ビッチ」と若干言いにくい名前ばかりなのですが、
本作内で、その名前をわざと強調して(いるように感じた)名前を呼び合っているというのも
「舞台芝居」としての歴史(あくまで歴史を資材にしたフィクションなのですが)
として楽しめる要因だったと思いました。
満足度★★★★★
満足
楽屋を見逃してしまったので今回は予定を空けて観賞。いつもの濃密な空間に魅力的な俳優陣。サラエウ゛ォについては知りませんでしたが世界史の授業を受けたような感覚で舞台からのエネルギーを得ると共に勉強にもなった。満足です。
良い芝居、良い時間をありがとう
劇チョコ、初見。当時の地図だけは頭に入れていたけれど、史実の流れももう少し勉強していけば、良かったと思った。観るものを引き込み、魂と体から熱く発信するお芝居に勉強不足の私は、そこに座ってるのが、恥ずかしくなった。
演技の勉強をしたことは無いけれど、演じるとはこういうことなのかなー、と、感じられた。
役がいったん体を突き抜け、心の奥底に入るのだ。
役名もややこしく、歴史ものは難しい面もあるけれど、私は十分にお芝居を楽しめた。
他の過去の作品、『治天ノ君』なども観てみたい。
満足度★★★★
国を思う気持ちや誇り
100年前の世界地図を頭の片隅に思い描きなから、世界昔話を見てたような錯覚。登場人物名も特有の「〜ヴィッチ」名義で、すぐに覚えられないせいもあり事象を追いかけてるうちに終わってしまったが、このお話では、主に青年チームに重点を置いて見てた。
その中でもポポヴィッチの西尾さんとチュブリロヴィッチの岡本さんの瞬時に役を切り替える上手さは見事だった。
国を思う熱意が妄信に変化させるような愛国心を煽る方法は嫌いだが、ラスト場面は現代の世論みたいだなぁと思ったり。
気の緩む隙を与えない舞台だった。
約135分。
満足度★★★★★
そうだったのか
様々な思惑の絡んだ事件でした。少し説明的過ぎる嫌いもありましたが、各グループの考え方などを知らなくては全体が理解できず、ある程度は仕方ないのかなと思いました。
満足度★★★★
静の芝居
評価が割りと二分してどうなんだろうなーと行ってきました。
ネタバレは当然読んでいなかったけど、何となく、どの部分が引っ掛かるのかは予想が出来ていましたが。
各回満員とのことなので、もっと広い会場に移ってもいいくらいに思いますが、ただ圧倒的に静の芝居なので駅前でも全ての席で楽しめる内容だったかというと厳しい。
自分はF席だったけど、もう2列くらいは前で見れたらもっと入り込めたと思う。
毎回変わらぬ芝居をされている様ですがその辺りの解決を目指してくれる様になると個人的に嬉しい。
登場人物の名前が耳慣れないので物語以外のところで頭のストレスがあったという事情もある。
それでいて登場人物も今回多めだったからなー。
満足度★★★★
分かりやすい歴史
分かりやすいサラエヴォ事件の話。
所々自分が想像していたのと人物イメージがちがって、それがまたおもしろかった。参考文献も読みたいです。
このテーマを下北沢で演劇としてみられると思わなかったので嬉しかったですね。
長いけど、最後終わるときは「もう少しやらないか!」と止めたくなる良い劇でした。
満足度★★★★★
楽しんじゃいました
面白かった!笑えた。って言っちゃいけないのかな?分かり易かったし。私この作品好きです。出演者のみなさんが魅力的な男性ばかりで…。こういう見方もあっていいよねぇ~と自分なりに楽しく観劇しました。
満足度★★★
見てきました!
正直、 ちょっと期待ハズレでした。。
個人的な意見ですが、 ドラマでも映画でも、 老人が 若い頃の出来事を回想するっていうのは 好きじゃないです。。
3.4 点