アルマ 公演情報 アルマ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★

    中二病ごころくすぐる作品
    ネットスラングや誤認逮捕事件などの時事ネタがふんだんに盛り込まれていて、
    演出やストーリー展開も若者をターゲットにしているのかな?という感じがしました。
    全体的に漫画やアニメのような二次元的な作りに見えました。

    マルウェア VS ワクチン、エシュロンコード、暗号文、天才クラッカー、テロリスト などなど
    中二病ごころをくすぐるようなキーワードが満載な作品でした。
    舞台セットも近未来的で格好良かったです。
    (ただ、セットが1種類だけで変化なし、というのは少し寂しいかな)

    短い尺で場面が次々と展開。
    テンポが早く、疾走感は感じられましたが、場面転換が少々雑に感じられることもありました。
    後半ちょっと理解が及ばないところもありましたし、色々ツッコミどころもあるのですが、
    個人的には概ね好みの内容でした。

    ネタバレBOX





    [memo]
    反政府組織がアルマというマルウェアを使ってテロ活動を続けている。
    プログラマーのみり子は暗号を解いたことで警察にスカウトされる。
    警察官の昴と反政府組織のボスは繋がっていた。
    テロ活動殲滅を口実にエシュロンコードを起動することを認めさせ、
    より安全な国を作るという野望のため。
    最終的には自分たちの通信が傍受されテロリストと繋がっていることがバレて逮捕される。
    アルマを作ったのはみり子と同じ塾に通っていた有間。
    2人にしか分からない暗号(モールス信号)をずっと送り続けていた。

    爆破予告した場所に関連する人物が天才か凡人かで・(トン)-(ツー)のモールス信号になっている。
    答えは「FOOLISH」
  • 満足度★★★★★

    結構好みかも
    2時間半(休憩あり)の芝居でしたが,面白さに引き込まれてしまいました。休憩がなくっても,この芝居なら耐えられるような気がする。椎名りおさん,やはり上手い。彼女だからこの芝居が成り立ったんかもね。再会と承認の物語。ちょっと間違えたら陳腐になりそうだけど,しっかり留まり,伝わってきましたね。

  • 満足度★★★★

    テーマ性重視かな
    前編・後編(途中休憩)で2時間30分ほどか。ストーリーはわかり易く、その演出も軽妙・コミカルといった場面が多かった。
    特に本公演はテーマ性重視で、それを前面に出しているように感じた。そのための脚本・演出に腐心したようだ。

    ネタバレBOX

    テーマが浮き彫りになるように、あえて比較描写を多くしたように感じた。例えば人間性では「天才」と「凡人」、事象面では「インターネット(仮想)」と「テロ(現実)」というように、光と影ではないが、対比は説得性を増す手法の一つだと思う。
    さて、そのテ-マであるが「孤独な心の拠りどころはバーチャル世界(インターネット)」といったところであり、主人公が抱いている素懐は現代社会の一つの問題かもしれない。
    公演全体としては、仮想世界でしか生きられなくなった理由、高校生の時に出会った女子高生(同級生)との淡い想い、オタクとして警察に協力する様、一方、テロ組織の話が別ストーリーとして描かれる。両方の話は交錯し一つのストーリーを紡ぐが、同じような比重で描くため主筋(人間性)・脇筋(国家権力という社会)が峻別できない。面白い内容をいっぱい盛り込み、観客を楽しませようという心遣いは嬉しい。しかし、もっと絞り込む(例えば、暗号解読の3バージョンを1つ減らす)、家族内の問題(母親の役割は軽い)など、ほんの少し整理すれば、もっとシャープに問題を訴求できると思う。

    今後の公演にも期待しております。
  • 満足度★★★★

    無題1380(15-028)
    19:00の回(曇)、18:30(整理番号あり)開場。幾何学(近未来)的ですっきりした舞台美術。
    前3列は平土間、以降~ひな段、18:46前説(BGMの音量下げたほうがいいのでは)。18:50前説(佐渡さん、休憩込みで150分、スマホ画面について注意がオープニングにつながる)、19:00開演~20:12、20:22~21:22終演(役者面会なし、すぐに清掃)。

    「宇宙の旅、セミが鳴いて(2011/6@参宮橋)」が初めて、本作8作目くらい(「まちづくり」は毎月に近かった)、最長上演時間。

    いままでと随分違った作風。大きく3つのグループに分かれるようで、それぞれトーンが異なり、前半、全体感がまとまらないまま休憩に。ただ、一応、裏に隠されていたものは表に出てきた様子。で、後半。何のための情報操作なのかがもうひとつつかめず、このまま一組の男女に収斂してもいいものか...実はもっと「大きなもの」が動いていてすでに社会は...みたいな終わり方だと(個人的にですけど)ゾクっとして好みだなと思いました。

    今回、桟敷童子の椎名さんが客演されるのでどのような役なのかなと思って観にきました。昨年12月「体夢(@すみだ)」を観に行ったとき..まだこれからと仰っていましたが、やはり巧い方ですね。

    阿部さん「ちいさなひまわり(2014/7@ゴールデン街)」、池尾さん「壁あまた、砂男(2014/1@雑遊)」、馬場さん「くれない博徒(2014/12@BOX in)」。

  • 満足度

    天才?
    天才をテーマに掲げているようだが、天才っていうのは台本上でそうなってればそう見えるって物でも無いと思う。
    そこを見せきれないと、この舞台自体の価値が揺らぐ気がする。

    主人公が天才っていうより、周りが馬鹿なだけに見えた。

    ネタバレBOX

    特にテロリストのリーダーは部下を手酷く裏切っておいて、何でまだ慕われてると思ったのか。
    そのリーダーを高待遇で受け入れた警察もどうかしてる。犯罪者なのに。

    悪役たちが頭悪いと、こういう話はちょっと楽しめない。


    主役の最後の叫びも、やってる人とやらせてる人は気持ちよさそうだな、としか思えなかった。
  • 満足度★★★★

    みてきた
    暗号文を結構長いこと表示させていたのは、みなさんも考えてくださ~いということですかね。
    目ぇ悪いし、考える気もなかったす。

  • 満足度

    芝居とは
    このアルマは何が面白くて、何を伝えたいのか見るに耐え難い作品だった。期待してた分非常に残念。
    まずは役者に対して。いくつかこの団体の芝居をを見て毎回出ている役者に対してどんな役であろうと没頭する力が備わっているかと思いきや感情が何一つ伝わって来ない。
    棒読みもしくは役に負けている。その人物がかわいそうとすら思えた。
    次に台本。オリジナルと聞いて自分も本を書くみとして、このような本は絶対に書かない自信はある。
    見る側の立場を考えて作った事はあるのか疑問。

  • 満足度★★★★

    うーん。
    舞台美術を見たときは『好み!』と思ったのだが、幕があくと転換が多すぎて、ストーリーが頭に入ってこない。
    内容を詰め込み過ぎなのかな?
    シンプルにして2時間以内におさめてくれれば、よかったかも。

    ネタバレBOX

    テロリストチーム、必要だった?

    学生時代と現在の主人公の物語に絞っても充分見ごたえのあるものはできるとおもいました。
  • 満足度★★★★★

    文句なく面白い
     情報が最大の武器であることを既に知っている程度の知性と、秀でた者の
    孤独の深さを同時に知っている人が喜ぶ作品。(追記後送)

  • 満足度★★★★

    ツートン
    もっとヒヤヒヤドキドキ感を期待していたのですが、少し拍子抜けでした。

    ネタバレBOX

    中学時代に同級生だったガリ勉型天才少年と天然型天才少女がコンピュータウイルスを巡る攻防の中で、ウイルスの中に忍ばせたモールス信号によってお互いの存在を知り、再会する話。

    親世代に年配の役者さんを配するなど厚みがあって良かったと思いましたが、全体に重いのか軽いのかどっちつかずのようでした。

    例えば、爆発の被害についてあまり語られていないので、最初の機動隊員が受けた爆弾の被害は甚大だったのか、ラスト近くで液体チョコレートが散らばる程度の爆発がありましたがその程度だったのか、実際に起きている事態そのものをどう判断していいのか分かりませんでした。

    最初のモールス信号クイズで野口英世が野口英雄になっていたのはご愛嬌でした。
  • 満足度★★★

    脚本が演技に殺された
    物語、テーマは良かったのにほとんどの役者の演技に
    「軽さ」(これで意味伝わるかな)を感じてしまい、
    まったく気持ちを引き込まれない
    残念なお芝居だと感じられてしまいました。

    演出/演技指導が「そういう演技」をさせたのか、
    演者自身の「熱量」「各役としての背景の深堀り/感情表現の不足」なのか
    (自分は「台詞読みマシーン」を見ているかのように感じました)、
    どちらにしろ「もったいなすぎる」お芝居でした。

    ネタバレBOX

    今年の演劇観劇1本目、かなり期待していました。
    そして、脚本/テーマとしては十分期待に答えたものだと思いましたが、
    とにかく役者の演技に「吸引力」を感じられない、
    出来損ないのコメディを見ているかのような気持ちにさせられました。


    【気になった点】
    ・ 脚本/物語自体は(つっこみ所もなくはないですが)
      その始まりからの展開、暗号のくだりや過去の2人、
      そしてお芝居の最後の締め方までかなり良く考えられているものだと思いました。


    ・ メインとなる人物達が観客の感情を引きこもうとしても、
      その周りのメンバーの演技が「軽く」感じられてしまい、
      引きこまれかけた気持ちをすぐにリセットされてしまいました。


    ・ お芝居自体に感情が引き込まれていない為、
      「笑わせ役」達の「笑いネタ」の投入についても
      まったく心に刺さらず(クスリとも出来ず)、
      素の感情で「ただ眺めて」しまいました。
      はっきりいって、無理に笑わせようとするその姿に哀愁すら感じました。


    ・ この「軽さ」は演出/演技指導によるものなのでしょうか?
      あるいは役者自体がまだ経験が浅いその他の理由から、
      「集中しきれていない」「各役としての背景の深堀りやその感情を理解し表現する事が出来ていない」
      など、観客側に伝播するもののない、
      単なる「台詞読みマシーン」になってしまっていたのでしょうか?

      演出/演技指導によるものだとしたら役者さんが可哀想ですし、
      技量不足によるものだとしたら、
      一部高い熱量を持って演技をしていた
      役者さん達の努力が逆に浮いてしまうようで悲しすぎます。


    ・ 主人公の演技には気持ちを引かれるものがあり、
      ラストの主人公/ヒロイン2人の対話には
      それまでの吸引力を10%とするなら
      一気に90%まで気持ちを引っ張られ、涙腺を緩ませられてしまいました。
      +この場面で登場する過去(学生時代)の2人の演技も良かったと思います。

      この吸引力の何割かでも、本劇中にもっと散りばめてもらえていたら・・・


    ・ 学生時代の2人の天才の出会い、そして突然の別れの後

      ・ 天才であり続け孤独であり続け、自分を「猿」と称した主人公

      に対して、その双対象である

      ・ 天才である事をやめて自称「凡人」になったヒロイン

      の側についての物語をもっと深堀りして欲しかったです。

      それこそ主人公とタメを張るぐらいに「凡人」となった、その背景を見せて欲しかったです。
      それでこそ、フライヤー通りに「天才」と「凡人」、この2人の対比が活きたかと・・・
      (本劇中ではヒロインの一部の台詞でのみ、自分が「凡人」となった理由が
      語られており、ちょっと主人公側に比べて背景が弱いかと)


    ・ 舞台上部の映像について、前方席からは完全に上を見ないとその内容が確認出来ず
      (見逃す事も多く)、舞台上のお芝居への集中をさえぎる存在でしかなかったかと思います。
      映像で暗号の説明その他を行うのであれば、もう少し舞台セット構成に工夫が欲しかったかと・・・

      せっかく前方席を詰め過ぎないように配置して観劇しやすさを考慮してくれた、
      と感じていたのにいざ舞台が始まったら「後ろの席にすれば良かった」と
      思い直してしまいました。


    ・ 本劇について、フライヤーのあらすじからは、「2015年現代」のインターネット、IT社会、という雰囲気が
      感じられていたのに、セットが未来的/宇宙船内部のようなちょっと浮世離れした構成になっていた事も
      実際演じられたお芝居との間にちぐはぐさを感じてしまった要因かと思います。

      PCの代わりや、舞台中央その他にお立ち台的な台を置いた所までは良かったと思うのですが・・・


    ・ 「メリハリ」の付け方をしっかり決めていなかった?
      重要な場面などで微妙に笑いを取りに行こうとしたりせず、
      「ここは真剣に」
      「ここは笑いネタをぶっこむ」
      など、ちゃんと切り替えをしっかりして欲しかったです。

      また、物語中真面目な役と、完全にコメディな役との格差がひどく、
      これでは「この役はいい演技/いい役者」
      「この役はダメな演技/ダメな役者」
      のように、与えられた役で役者さん自身の評価が分かれてしまいます。

      自分は主人公や途中以降の「過去の記憶/主人公との決め事」とつながった後のヒロインを8点として
      笑いだけのテロリスト集団などについては1点(舞台を壊す不要な存在)と感じてしまいました。
      
      これでは役者さんが可哀想すぎます。


    ・ 前半、休憩までは全く舞台上のお芝居に引き込まれる事はなく、
      後半、物語が動くのに合わせてやっと各役者の演技に熱が入ってきた、
      吸引力が感じられるようになった、
      かと思ったのですが、
      その後も前半同様の「軽さ」の抜けないグダグダ感がたびたび入り、
      やはり物語に引き込まれる所までは行けませんでした。


    ・ はっきりいって「コメディ」として作品を作ろうとしたのでないのなら、
      微妙なラインの笑いを狙うよりも、脚本/テーマの良さを活かした
      骨太なお芝居をさせた方が良かったのではないでしょうか?

      主人公/ヒロインを中心に、
      主人公を追い詰めた両親や、
      エシュロンコードの利用を認めさせる為に
      テロリスト活動に加担したリーダーなどの存在を
      うまくシリアス側で描いていけば、十分に「面白い」「気持ちを引き込まれる」作品になったかと思います。


    ・ 舞台セットについて、基本明るい状態であり、
      自分のシーンの終わった役者がいきなり演技をやめて立ち去る、
      という場面転換の仕方ははっきりいって「下手な観せ方」すぎます。
      (これも場面場面でお芝居への集中を切られてしまう一因になっていたかと)

      もう少しいい場面転換の方法は考えられなかったのでしょうか?


    ・ 序盤こそIT用語などにうまく合いの手的に説明を入れる事で
      観客の理解度を損なわない工夫ができていたと思いますが、
      途中からはもうそういった工夫がまったくなくなり、
      「用語の意味が分かる人だけついてくればいい」とばかりに
      IT、インターネット用語などのキーワードを多用していたかと思います。

      一部の観客はもうお話自体についてこれていなかったのでは?

      配役の中に、そういう言葉に弱い人物を置く、などして
      うまく説明を織り交ぜていく事はできなかったのでしょうか?
      (あるいは平易な言葉に置き換えるなど)


    非常にもったない作品だっただけに、
    「ここを直せばもっと良くなるのに」と思えてしまう部分が多々心に浮かびました。
    うーん・・・


    PS.演技が「軽い」「薄い」と曖昧な表現を使いましたが、
      今思えば多分
      「その役を(その舞台上で)”本当に生きている人間”として演じられていない」
      (ただ脚本/台詞にそっているだけ)と感じられた、という事だと思います。
      (自分が観劇して思った感情ながら上手く説明できていませんが)。
      
      役になりきれていない、あるいは役の気持ちを深く理解していない、
      その為役の発する言葉が単なる「台詞読み」に聞こえてしまう、
      という感じでしょうか。

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