ろだん 公演情報 ろだん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-6件 / 6件中
  • 核心をつかぬ あやふや感…



    【団地の集会室を、「非日常」の視点からアクチェアリーに、また、住民の錯綜とした不安を 楽しむかのような作品であった】



    【◯、◯の小学校教員は 国家試験をパスした小役人であった。「ろだん」という「非日常」から自己保身する演技である】



    【「30代」という鍵。団地住民は かつて日活の製作陣がフィルムに収めた「架空の人妻」と同年代である。小学校教師も同じく この年代だ。
    「夫が浮気したか否か」で論争する「団地の人妻」、自己保身する「小学校教師」、彼らは紋切り型の「腹黒さ」であり、こうした“茶の湯の茶殻”を局所にテーゼしていたように思う】



    【「ろだん からの品物」。これを団地住民が一時的にせよ保管することに合意したシーンは 優しさだ。彼らは なぜ、そこまで「日本人」でなければならない?団地の その集団コミュニティ機能に『ろだん』のシチュエーションを正当化する意図があったか】










  • 満足度★★★★

    80分の中にキャラとそのドラマを凝縮
    2人の主婦に「あなた方の夫と付き合って妊娠したので金を出せ」と脅す若い女…な状況から始まりそれとは別方向のサスペンスフルな展開へ。
    以降は二転三転し、その度に新たな面(テーマ?)が見えてくる構造。
    その感覚は、初めての道を案内されるがままに付いて行ったら途中で何度か「あ、あそこか」と思うもそこではなく、風光明媚な所なども通って「あぁ、ここだったんだね」な所に着いた、みたいな。

  • 満足度★★★★

    そうなんだ…
     ストーリーだが、不倫・失踪・改ざんなど、いかにも反社会的?な状況が次から次に…。漫才のような掛け合いとアップテンポな進展が心地よい。全体的にコメディタッチで観客を楽しませる。ストーリーがあちらこちらに漂流しながら結末に向かうのだが…、本筋に沿った展開なのか疑問もわく。しかし、公演全体を通してみれば、楽しめたことには間違いない。
     ところで”ろだん”って? フライヤーに描かれている人物が「dandy」であり、何となく語呂が似ているような…考えすぎ(笑)

    ネタバレBOX

    最後まで”ろだん”不在で、公演を引っ張る演出は面白い
  • 満足度★★★★

    なんだよー
    こっちが主かよーって感じでした。

    ネタバレBOX

    いきなり、ご主人と浮気して妊娠したので100万円払ってくださいから始まって、ご主人が行方不明なのは中国マフィアと関わったせいみたいな展開になり、すわっ事件かと思っていると、結局は中国に進出した工場が中国から撤退するときにはもめるものだという話になって、この一連の嘘の騒動を企んだ黒幕のろだんっていったい誰なんだ、意図は何なんだと考え込みました。

    っていうか、ちょいちょい絡んでいた変なプータローの女の人が死んだ祖母をそのまま自室に隠していたことが明らかになって、なんだよー、年金詐欺かよー、脇役かと思った方が主役だったのかよーと驚いた次第でした。
  • 満足度★★★

    何を表現したいの?
     結局、事件の顛末がハッキリしない。それを狙っているのかも知れないが、どれも中途半端で、作者の意図も良く汲み取れなかった。何が実際に起こっているのか、ろだんが何者で何の為に、頭の軽い女、上條を使って手の込んだことをしたのか? その動機もハッキリしないし、中国での争議との関係もはっきりしない。ホントに遠藤が身を隠す必然性があったなら、会社がクビにするわけはないのだし、筋の通らないことが多過ぎて、論理的に追えない。個々のエピソード自体は、案外簡単で予測も容易いのだが、全体の流れの中での意味が不明な為、全体として作品が見えてこないのだ。すっきりしない後味の悪さばかりが残った。

  • 満足度★★★★★

    正直最近の643さんは・・・・
    と思っていたら(全て観てるわけでもないくせにねぇ・・
    よく言えるもんだとは思っていただいて構いません(-_-;)
    出来が良かったです(はい、いけしゃーしゃーと述べてます)。
    80分ほどの作品なのですが、登場人物の描き方や性格。
    舞台セットに細かい説明台詞など気に入る出来でありました。

    ネタバレBOX

    極普通に開演時間丁度に芝居開始することも最近では嬉しいコトであります
    (なんか大抵のトコは遅れるんですよねぇ・・・)

    日常に差し込まれる棘=非日常の侵略具合が上手に展開されてました。
    間に入れる地図やホワイトボードの使い方。
    オーソドックスな分作品に、のめり込まされました。
    主婦が子供にかける電話での愛情表現とか、
    さりげなく指紋を拭き取る小ささとか(^^)
    (=ハセガワ氏は好きなキャラクターでしたね)
    失踪理由に展開の起伏など無理なく楽しめました。

    様は失踪した旦那のあぶり出しに頭の軽い女を手足に使って女房に揺さぶりかける計画をしていたのがタイトルの男=ろだんであり、過激な行動をする(らしい?ですね=明確にはされないです)集団から逃れて身を隠していた夫も水面下での決着(?)で無事電話が妻に来て幕となりました。

    間に加わる団地の住人のユニークさとか、
    ずさんな女房への揺さぶり方とか。
    旦那の同僚の出来るサラリーマン風な
    ハセガワ氏は行動や言動が楽しめました~。
    意味深な怪我をする子供の学校の担任教諭とか(^^)

このページのQRコードです。

拡大