核心をつかぬ あやふや感…
【団地の集会室を、「非日常」の視点からアクチェアリーに、また、住民の錯綜とした不安を 楽しむかのような作品であった】
【◯、◯の小学校教員は 国家試験をパスした小役人であった。「ろだん」という「非日常」から自己保身する演技である】
【「30代」という鍵。団地住民は かつて日活の製作陣がフィルムに収めた「架空の人妻」と同年代である。小学校教師も同じく この年代だ。
「夫が浮気したか否か」で論争する「団地の人妻」、自己保身する「小学校教師」、彼らは紋切り型の「腹黒さ」であり、こうした“茶の湯の茶殻”を局所にテーゼしていたように思う】
【「ろだん からの品物」。これを団地住民が一時的にせよ保管することに合意したシーンは 優しさだ。彼らは なぜ、そこまで「日本人」でなければならない?団地の その集団コミュニティ機能に『ろだん』のシチュエーションを正当化する意図があったか】