心の中、翼ひろげて 公演情報 心の中、翼ひろげて」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
21-32件 / 32件中
  • 満足度★★★

    介助者が仕事としてすべき行為なのか?
    問題提起として、ある意味タブーである”障害者の性の介助”を取り上げた挑戦は刺激的で良かった思いますが、後半に話が違う方向に流れ、最後に結論づけられる原田氏のメッセージには賛同しかねる。
    色々なケースを描いた深い掘り下げが欲しかった。

    ネタバレBOX

    妊娠したはるかの兄は、粗野な言葉や行動には問題あるが、言っている事は正しいと思う。(障害者と恋愛関係であったのか、仕事で避妊具をつけず性行為をして妊娠したのか不明)
    しかし、ラストで障害者の俊介と結婚した裕子に〝性の介助”を認めた謝罪は本当の気持ちなのだろうか。
    生々しくなるが、登場人物の障害者は足以外は機能していた。
    健常者と同じように自分の手で性処理することも可能なように見えた。
    驚いたのは、しかもそれ以上のものを介助者に求める障害者がいたということだ。正直なところ甘え過ぎでおかしいと思う。そしてそれを受け入れる介助者も私には理解し難い。
    介助者もそれは仕事ではないときっぱり断るべきだと思うし、そういう介助者も登場させてほしかった。
    男女逆の場合も描いて欲しかった。
    数年前、障害者の性処理を受け入れる風俗業があり、そこに連れていくといことを取材したテレビ放送を見たことを思い出した。それは健常者も障害者同じなんだなとそれほど気にも留めなかったが、この舞台を観て私の認識不足を痛感しました。
  • 満足度★★★

    深堀りが欲しかった
    初日に観劇。
    難しい問題を含んだテーマだったのですが、その割には問題が深堀りされず、大きな事件も起きずに話が終わってしまいました。色々と話が膨らみそうな要素はあったのですが・・・
    出演女優さんたちは皆、魅力的でした。

    ネタバレBOX

    そもそも車椅子の男性たちは自由に手が使える状態なので、性介助が必要ないではないかというのが最初に浮かんだ疑問です。もっと重度の障害を持つ者たちという設定でないと変です。
    聡子が結婚を諦める理由はわかりますしたが、なぜ介護施設で働こうと考えたか理由がよくわかりませんでした。
    妹を妊娠させられた兄も、悪そうに見えて実はいい人というのが最初から見えてしまいました。
  • 満足度★★★★★

    ハマった
    最近同じような題材を扱った映画を観て衝撃を受けたので終始シンクロして観劇。タイミングって怖い。見る人の視点によって様々な意見が飛び交うであろう作品。TVドラマでのクレーム問題から舞台でこそできる意欲作。

  • 満足度★★★★★

    冒険的なテーマ
    まずは、あそこまでやるの!?ということでビックリ。
    バリアフリーに関する自分の認識が甘かったことを痛感。
    微妙で難しいテーマに踏むこみ問題提起をした冒険的作品でした。

  • 満足度★★

    発想と表現に格差があったように思える
    うたい文句の”珠玉のラブストーリー”は中心では無かった様に感じた約90分

    →もう、突っ込みどころ満載で・・・・・。

    ネタバレBOX

    特殊な障害者施設での群像劇ですが、どう特殊かというと入所してる男性患者の性処理を施設所属の介護師が行うという所であり、雑誌に特集記事も掲載されて世にも広く知られたらしいです。だがそこで働いていた介護師のひとりが患者の子(?単なる訪問客や出入りの業者とか職員とかとも関係持ってた?→詳しくは語られず観客に仄めかす情報提供も無かった)を身ごもり退職し、その介護師の兄が経営してる夫婦に文句を言いにたびたび訪れていて・・・。という設定でスタートし、現介護師達と患者達の関係等がいろいろ展開してゆくのですが、施設の設定が甘くて物語に共感が”まったく”出来なかった。なんで患者は車椅子の若い男性ばっかり?(他にもいるの?なんか他の入居者についての情報出るかと思っていたら見事にスルーでした。ここの出身という現職員の男性は左腕の欠損あるが、それ以外は健常体にみえましたが・・・)そーゆー人達しか集めてないシェアハウス?その割りに介護で免許が必要とか?障害ってどこの?四肢の欠損?日常生活上の介護が必要なレベルに思えなかった。それとも神経に障害とかあったりするの?車椅子で演技してる役者さんは足の固縮の感じとか表現してたりしたけどねぇ。実際重度の日常生活困難者の介護なら専門の介護者にヘルパーがついても大変だと思う。性処理は専門の担当者に任せて介護と兼任なんていう発想は介護という仕事を甘く見過ぎてると思えたです。なので、どんな人達を集めてる施設なのか説明欲しかった。またSTDって甘く考えてない?舞台セットは設定された施設のレクレーション室のようで綺麗に作られていたが、先の理由により消毒薬の設置、または消毒薬を使用してから入室するように両手をこすり合わせて入ってくる芝居すればセットにお金かけなくても表現できたのになぁと思った。性処理でしょ、感染症とか予防とか検査についてまったく一言も出てこなかった・・・・。おかしくない?ちなみに妊娠で退職したハルカさんの兄さんには、すっごく共感できる。けど不特定多数っていっても夫婦経営の施設じゃ多くてもベット数は甘く考えてあげて100床はいかないでしょうし、関係した人間のDNA検査すればハルカさんの子供の親は特定できるはず。なんで「誰の子かわからない」って兄に言わせるのか不自然!ちなみに兄が怒鳴り込んでる今ではハルカちゃん妊娠5ヶ月だそうで・・・せめて堕胎するかしないか悩む時期での設定にした方が兄の苛立ちにもっと共感できた。5ヶ月じゃ中絶できないよなぁ・・・・(もう周囲も自分の意見も何も産むしかない時期だよねぇ・・・)。それに避妊ってコンドームだけ?舞台上STDの事を無視してるならピルだってあるし、そーゆー仕事だとゆうのならぺッサリーやらマイルーラやらいろいろ言わないのおかしいでしょう?お口使うならしょっちゅう嗽したり舞台セットにドリンクコーナー置く位なら洗面台にウガイ薬ぐらいセットに置いとけば?それに施設のどこでもそーゆー行為していいの?ぜんぜん説明が無い!隠し撮りしていた片腕の男性職員君(この施設出身だそうだ)ビデオカメラの置き場所ずさん過ぎない?それに今時記録媒体がテープって・・・。時代設定が不明だからOK?人形とかぬいぐるみをカメラと見立てた芝居の方が自然と思うけどなぁ・・・(それでテープで強請って口淫を好きな女性職員に強要するんだが、仕事でしょ僕もこの施設の出身だからやって!って理論が??でした。せめて「仕事なんだからお金払えばしてくれるよね」の方が納得しやすいです)。正直車椅子の障害での性処理なら映画「7月4日に生まれて」でトム君がやってた方法とか生活がリアルでしたよ~。また漫画「リアル」読んでると車椅子程度って感じてしまうです・・・、筋骨隆々としてるもんなぁ車椅子バスケの選手。(映画でみた車椅子バスケの選手はロボコップ顔負けの下半身サイボーグみたいでカッコ良かったなぁ)障害の程度とかリハビリ施設が性サービスして繁盛してるぐらいの簡単な説明欲しかった。メインにしたかったらしいラブストーリーの面では子宮の全摘出で子供が生めなくなって彼氏の前から去って・・という話で泣かせようとしてたが、問題は子宮でしょ卵巣から卵子取り出して彼氏との受精卵にして他の女性に産んでもらう方法とかもあるだろうし、とにかく、ちゃんと話し合えよ!それに子宮筋腫の手術は受けたの?受けるの?時間経過はどうなってるの?さっぱりわからんかった。体調不備のまま施設の見習いやってたんかいな?上記のさまざまな理由によって土台がしっかりしてない話見せられてもまったく琴線には触れることは無かったです。男なんざ片手あればTENGAで十分って感じするし(両腕無くても付けときゃ電動で動画と連動するのもあるらしいぞ(^^)、自己責任(STDのことね)なら先のトム君みたくデリヘルでも呼べばいいのにって思いながら見てました。Drホーキングさんみたいなら人が介護が付くのはとっても理解できるが、出てきた車椅子の男の子達は両手使えて言語コミュニケーション普通に取れてて健康そうに見えたなぁ=物理的にも上半身はねっ!(五体満足でもサバン症候群だと日常生活は介助無いと普通に生活はおくれないと思う(アタル君はそーゆー描写してなくて軽めに見せてたようだけど・・・・))ちなみに、真剣に情報収集したことはないけど、老人ホームやら介護施設専門のデリヘル嬢もいるそうですよ。(噂程度の耳にした情報ですけど・・・・)

    んで、人間味あふれるハルカ兄と舞台セットに星つけました。
    (チラシ以外に出てこないハルカちゃんの存在にもね(^^)
    (施設長の旦那さん、台詞が棒読みで周囲から浮いていた感あり。
    無口にして台詞少なくするか
    出番は奥さんの方を多くした方がよかったのでは?と思えました。)
    身体障害や性について取り上げたのはインパクトはあったといえるが、
    90分という尺なら絞りを明確にして話を構築するべきだったと思われる。
    どういう風に情報を集めて作り上げたかは知りようがないが、
    観客に舞台上で提示すべき情報の出力量や質はもっと練るべきだと思われた。
  • 満足度★★★

    障害者の性
    このお芝居の説明を読んでイメージした内容とは違いました。珠玉のラブストーリという説明文に惹かれて観に行きましたが、内容は障害者の性の問題が主なテーマでした。今までこのテーマを取り扱った芝居は観たことがなく、新しい分野だとは思いましたが、私的にはあまり好きではありませんでした。

  • 満足度★★★★

    それが ふつうだろ!
    チケットプレゼントにて

    以下 ネタバレにて 箱入れします

    ネタバレBOX

    私は 介護職ですので 自分にひきあわせて 観させて頂きました。もし、私が仕事として「これ」を求められたら… ノーです。YouTubeで このことを扱った画像がありましたが、私には見る勇気はなかった。

    ただ 扱い方としては 中途半端 ですかね。登場人物の中では 「はるかさんのお兄さん」に 私は一番共感する。あのひとの一見差別的な感覚は とてもノーマルに思えます。

    「たかしくんとさとこさんの和解のシーン」に 音楽をかぶせたことには 私は反対です。確かに 一番印象的な場面ではありますが、それならなお、淡々と でお願いいたします。泣き場面に音楽をかぶせるのはNHK連続ドラマだけに(笑)

    テーマでいったら もし二時間でも 足りないかもしれませんね。


    他の「観てきた」を読んでもわかるように 確かに 観るひとは選ぶと思う。ラブストーリーの部分も中途半端かもしれませんが 私は観させて頂き良かったです。
  • 満足度★★★★★

    泣きました
    私には刺激が強過ぎましたが社会性のあるテーマの中で深く考えさせられました。出演者さん達も皆素敵でクライマックスの所では涙がでました。色々なことが頭を駆け巡った作品。

  • 満足度★★★

    いい話
    例えば、難病モノの恋愛ドラマとか好きな人は楽しめるんじゃないですか。俺は「幸せ」とか「笑顔」なんて台詞が出る度に興醒めしちゃう口なんですけど。

  • 無題1016(14-055)
    19:30の回(雨)。18:45受付(整理券あり)、19:00開場。舞台前(&全)面に白い布があり様子がわかりませんが、最前列と舞台との間が狭く、隣りともちょっと窮屈、満席の様子。19:28前説(95分)、19:33開演~21:12終演。

    異色の作品で、どう感じたらよいのか...拒絶する部分と普通に観劇している部分とが分離したまま終了。前の方のコメントにあるように「普通」の部分はラブストーリーですが、「そうでない部分」はどうでしょうね。そもそもこういった「設定」は架空の物語の中とはいえありえるのでしょうか…ありとして、さてどうみたらよいのやら。

    ネタバレBOX

    ウィキペディアで「セックスボランティア」という項目をみると、河合香織著「セックスボランティア」、大森みゆき著「私は障害者向けのデリヘル嬢」の2冊が紹介されています。私はどちらも読んでいるのですが(随分前のことで詳細は忘れました)、お芝居を観ながらかなり違和感を感じるのでした。「性産業」の存在を否定するとかではなく、本公演への組み込み方(意図)がよくわかりませんでした。

    この施設は「公認(あるいは暗黙)」の性介助施設でもあり、介助行為というのは、両者の合意があれば「何をしてもよい」という設定になっています。この設定を受け入れるかどうか。場所を選ばず...だから盗撮までされる施設…かかってくる無言電話…運営している夫婦はただの善人なのか...

    私にはよくわかりませんでした…ボランティアで、結婚後も(夫の了解があれば)この「仕事」を続けることができるし、誰の子かわからずとも産むという意思…

    妹がそのために妊娠し激怒したはずの兄も最後は受け入れてしまう。

    この枠組みを入れることによって何が見えてくるのでしょう。

    「生」と「性」の2本の糸の織り方が違うような気がしてなりませんでしたが、そんなことは承知のうえのことでしょうし、どういう意図で「性介助」というものを採りあげたのか...そこを知りたいと思いました。

    子供を産むことができないから…だけでは…このことをもっと深く掘り下げることだってできただろうに。
  • ラブストーリー?
    チラシの説明などを見て、ラブストーリーを期待して行ったので、ホントにそれこそちゃぶ台をひっくり返したい気分です。
    怒鳴り合いもただ不愉快なだけでした。
    あんなにキツキツな座席じゃなかったら、私も帰りたかったです。
    何の感動もなく、時間を返してほしいと思いました。
    まったく、腹立たしい。
    それが狙いなんですかね?

  • 衝撃作
    1時間40分弱。休憩なし。
    これは見る人を選ぶ作品。実際、途中退席された方もいらっしゃった(それが退席の本当の理由かは分かりかねますが)。賛否両論であろうことが予測できる作品。
    しかし、これがきちんとした取材をした上での作品であるならば、そうであるならば、うん…衝撃的な作品である。
    劇作家が、何故そこを舞台に脚本を書こうとしたのかはわからないが、なかなか他の誰かが取り扱おうとしないだろう題材を取り上げたことを評価したい。
    小劇場の舞台だからできる題材であり、だからこそ許さ
    れる表現も散見される(昨今のTVでやったらご意見が沢山来そうなちょっとツッコミたい訂正したい部分がある)。

    それぞれの登場人物の立場、そこから派生する「普通の」考え方。
    健常者と障害者・孕んだ者と子を宿せない者と流れてしまった者・入居者と従業員、それぞれの意志や考え方は、立場が違えば考え方も異なるのだが、各々きちんと筋が通っていて、それぞれに共感できる。
    それだけ役者各人がキャラクターを作り込んで演じてくれた。

    観劇後、今改めてチラシを見ると、なかなか思う所がある。
    「アナタを想えば想うほど
     アナタの真っ直ぐな気持ちが痛い
     …大切なヒトはいますか?
     …大切なヒトを理解していますか?
     …大切なヒトをどこまで理解しようと思いますか?」

    中身の濃い1時間40分を過ごさせて頂いた。
    受け付けない、拒否反応が出る方でないのなら、是非最後まで観てほしい。

    ネタバレBOX

    障害者の入居する施設が舞台。
    入居者達は四肢に障害があるだけで、その他は健常者と変わらない。人を好きになる気持ちも、性欲も。キーワードは「性介助」。
    この施設で働いていた従業員の兄が、施設の責任者に詰め寄っているところから物語は始まる。
    施設を運営する拓郎&久美子夫婦、上記兄松井、入居者の青年明人、従業員裕子&由香&健二(隻腕)、新しく働き始めた女性従業員聡子とその婚約者隆司、そして舞台上に姿は見せないが、松井の妹ハルカによって物語は紡がれる。

    脚本は起承転結がはっきりしている。実際、作品全体が四部に別れており、間に暗転を挟む。
    物語全体はきれいにまとまっている。
    承ラスト~結の聡子&隆司の展開はベタといえばベタであり、この施設が舞台である必要はないような気はする。
    自分としてはもっと泣きたかったが、客席からは鼻をすする音も聞こえてきた。
    自分が一番泣いたのは明人が由香に誤解されるシーンでした。

    車椅子の青年二人は、本当にそういう人みたいだった。
    車椅子の扱い方や、あの足の置き方!すっかり騙されました(誉め言葉ですw)
    終演の挨拶で普通に歩いていらっしゃってびっくり(・д・)

    個人的にもう少し掘り下げて欲しかったのは、裕子の職業に対するプライドと、聡子がこの施設で働くことを選んだ理由。

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