心の中、翼ひろげて 公演情報 夏色プリズム「心の中、翼ひろげて」の観てきた!クチコミとコメント

  • 衝撃作
    1時間40分弱。休憩なし。
    これは見る人を選ぶ作品。実際、途中退席された方もいらっしゃった(それが退席の本当の理由かは分かりかねますが)。賛否両論であろうことが予測できる作品。
    しかし、これがきちんとした取材をした上での作品であるならば、そうであるならば、うん…衝撃的な作品である。
    劇作家が、何故そこを舞台に脚本を書こうとしたのかはわからないが、なかなか他の誰かが取り扱おうとしないだろう題材を取り上げたことを評価したい。
    小劇場の舞台だからできる題材であり、だからこそ許さ
    れる表現も散見される(昨今のTVでやったらご意見が沢山来そうなちょっとツッコミたい訂正したい部分がある)。

    それぞれの登場人物の立場、そこから派生する「普通の」考え方。
    健常者と障害者・孕んだ者と子を宿せない者と流れてしまった者・入居者と従業員、それぞれの意志や考え方は、立場が違えば考え方も異なるのだが、各々きちんと筋が通っていて、それぞれに共感できる。
    それだけ役者各人がキャラクターを作り込んで演じてくれた。

    観劇後、今改めてチラシを見ると、なかなか思う所がある。
    「アナタを想えば想うほど
     アナタの真っ直ぐな気持ちが痛い
     …大切なヒトはいますか?
     …大切なヒトを理解していますか?
     …大切なヒトをどこまで理解しようと思いますか?」

    中身の濃い1時間40分を過ごさせて頂いた。
    受け付けない、拒否反応が出る方でないのなら、是非最後まで観てほしい。

    ネタバレBOX

    障害者の入居する施設が舞台。
    入居者達は四肢に障害があるだけで、その他は健常者と変わらない。人を好きになる気持ちも、性欲も。キーワードは「性介助」。
    この施設で働いていた従業員の兄が、施設の責任者に詰め寄っているところから物語は始まる。
    施設を運営する拓郎&久美子夫婦、上記兄松井、入居者の青年明人、従業員裕子&由香&健二(隻腕)、新しく働き始めた女性従業員聡子とその婚約者隆司、そして舞台上に姿は見せないが、松井の妹ハルカによって物語は紡がれる。

    脚本は起承転結がはっきりしている。実際、作品全体が四部に別れており、間に暗転を挟む。
    物語全体はきれいにまとまっている。
    承ラスト~結の聡子&隆司の展開はベタといえばベタであり、この施設が舞台である必要はないような気はする。
    自分としてはもっと泣きたかったが、客席からは鼻をすする音も聞こえてきた。
    自分が一番泣いたのは明人が由香に誤解されるシーンでした。

    車椅子の青年二人は、本当にそういう人みたいだった。
    車椅子の扱い方や、あの足の置き方!すっかり騙されました(誉め言葉ですw)
    終演の挨拶で普通に歩いていらっしゃってびっくり(・д・)

    個人的にもう少し掘り下げて欲しかったのは、裕子の職業に対するプライドと、聡子がこの施設で働くことを選んだ理由。

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    2014/02/27 21:54

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