衝撃作
1時間40分弱。休憩なし。
これは見る人を選ぶ作品。実際、途中退席された方もいらっしゃった(それが退席の本当の理由かは分かりかねますが)。賛否両論であろうことが予測できる作品。
しかし、これがきちんとした取材をした上での作品であるならば、そうであるならば、うん…衝撃的な作品である。
劇作家が、何故そこを舞台に脚本を書こうとしたのかはわからないが、なかなか他の誰かが取り扱おうとしないだろう題材を取り上げたことを評価したい。
小劇場の舞台だからできる題材であり、だからこそ許さ
れる表現も散見される(昨今のTVでやったらご意見が沢山来そうなちょっとツッコミたい訂正したい部分がある)。
それぞれの登場人物の立場、そこから派生する「普通の」考え方。
健常者と障害者・孕んだ者と子を宿せない者と流れてしまった者・入居者と従業員、それぞれの意志や考え方は、立場が違えば考え方も異なるのだが、各々きちんと筋が通っていて、それぞれに共感できる。
それだけ役者各人がキャラクターを作り込んで演じてくれた。
観劇後、今改めてチラシを見ると、なかなか思う所がある。
「アナタを想えば想うほど
アナタの真っ直ぐな気持ちが痛い
…大切なヒトはいますか?
…大切なヒトを理解していますか?
…大切なヒトをどこまで理解しようと思いますか?」
中身の濃い1時間40分を過ごさせて頂いた。
受け付けない、拒否反応が出る方でないのなら、是非最後まで観てほしい。