満足度★★★★
ユメもチボーもない
月刊「根本宗子」数年前にゴールデン街で観たきりだったけど、久し振りに観て面白かった。
これ、刺さる人には刺さるんだろうなあ。
何よりも驚いたのは駅前劇場で立ち見がでてたこと。ゴールデン街の時は4人しかお客が居なかったもんな〜。
満足度★★★★★
ダメな自分も認めよう
終わりの始まりの話と言うか、始まった時点で終わっている話と言うか、実はすでに終わっていたのではないかと言う話でしたね。
「夢」か「愛」かの選択したのに、どちらもすでに無くなってしまった人、「夢」が「呪い」になってしまった人等々、底なし沼に嵌り戻りに戻れない状況の話でいくらでもダークにしようと思えば出来たのにコメディに昇華させてしまうのはさすが。
満足度★★★★
2014年の初泣き
カレと同居している主人公の「あの時」と「今」。
それを対比…というより併行的に見せるシカケによりかなり残酷な印象。
がしかしそれがクライマックスで実に効果的で「今年の初泣き」を奪われる。
偏見も含めた個人的な価値観、好みなどから言えば「1本の芝居としてのまとまり(あるいは「完成度」?)」は前年の『今、出来る、精一杯。』に軍配を上げるが、本作は装置も含めた見せ方と構成がそれを補って余りある、的な。
それにしてもダメ男の描き方、容赦ないなぁ(笑)。
が、その一方で、ある行動の理由(?)をきっちり解析して(本人の口から)説明させているのがまたスゴい…ってかお見事!
満足度★★★★★
素晴らしかった
今年初観劇ながら恐らく今年の上位であることは確定だろう。
もう終盤とかグッサグサ刺さりまくって痛いのなんの…
長井短さんのキャラ大好きです。
思わず大森靖子さんの「YOU&I&YOU&I&YOU」をダウンロード。
満足度★★★★★
鼓動をとめることなく繫がれる二つの時間
役者達が緻密に紡ぎだした刹那が、
ステレオタイプになることなく、
さまざまな結び方で繋がり
切り取られた二つの時間に、
日々の歩みが醸されて
その日々の重さとして降りてきました。
作り手の作劇の才が、
これまでの作品を経て、さらに開花したように感じました。
満足度★★★★
親近感
この公演を5歳以上年の離れた人と観劇。
あとで、感想談議。
まさに自分は 大人のちーちゃん。
その子は 若い頃のちーちゃん。
どちらも何か苦しくなるけれど、楽しめる作品でした。
自分は 若い頃のちーちゃんを 10年前の…と言って
その子は 大人のちーちゃんを 10年後の…と言っていたのが
どちらが今なのかは見る人の視点で変わるということが面白かった。
満足度★★★★★
夢も希望もなく(見えるかもしれないけど)。
生きてるってことはいろいろだ。
どんなに取り返しのつかない記憶が刻まれていたとしても、生きてきた時間を後悔だけで語りきることなんてできる筈がない。
優くんと別れて、泣きながらえっちゃんに電話するちいちゃんを見て涙がこぼれました。
なんなんだろう?この感情は?
いまだに正体がつかめません。
でも、震えました。ただ魂から震えました。
「宗子」って書いて何て読むんやろ?ってくらい何も知らずに観に行きましたが、もう離れられないと思います。
また、こんな震える体験をさせてください。
満足度★★★★★
いやー面白かった
希望?に満ちた(盲目的にはなってるが)あの頃と、そしてどうするべきか悩む今と、比較的な感じで見せるからか、それぞれの物語がより引き立ってた。
しかし、男のイヤでダメな感じの描き方は見事(ダメ男だなとホント思ったしww)だったな。面白かった。
満足度★★★★
あの繊細さを最後まで持続できれば
本作品では、登場人物の過去と未来が時系列に描かれるのではなく、舞台の下手上手に設置された同じ間取りの部屋で、同時並行で描かれます。つまり、同じ人物の過去と未来を、それぞれ二人の役者が、時にはシンクロしながら同時に演じるという、独特の手法がとられています。下手(10年前)での行動が、上手(10年後)にいかに作用するかや、登場人物の10年間の変化(もしくは変わらなさ)を同時に見つめるその手法は、ある時は未来の暗示のようでもあり、ある時は回想シーンのようにも見えます。「テレビや映画じゃ観られないものを作りたくて演劇をやっている」という、パンフレットの根本宗子の言葉通り、まさに演劇以外では成し得ない表現方法といえるでしょう。
舞台が二つに分かれている以上、観客の意識は常にそのうちどちらか一方に向けられていることになりますが、スポットが当たっていない方の舞台でも芝居は続行されます。その、台詞の無い「間」の部分に至るまで行き届いた細かい描写は、複数回観劇することでさらに気付くこともあり、作品の奥行きを増していました。何気ない台詞や所作の一つ一つまで繊細で丁寧なのもまた、根本宗子作品の魅力の一つでしょう。だからこそ、最終場面の、「今、私は~と感じています!」と、まくし立てるように半ば強引に纏めてしまう締め方は本当に勿体ない。あの繊細さを最後の最後まで持続できるか。そこだけは今後に残された課題なのではないかと思います。
次回作は是非、もっと大きな劇場で、もっと多くの人の目に触れて欲しい。これからも根本宗子作品は一作品たりとも見逃したくありません。
満足度★★★★★
さらにレベルアップしている
何度か、根本宗子さんの作品を見ているが、いままで一番よかった。
根本宗子さん、自分だけ、いい人の役をやるとは、ずるいなとは、思いましたけど。
満足度★★★★
観れてよかった。
現在のと過去を同時に見せられて
今の状況につながる過去の主人公の行動に
切なさとを覚えます。
奇妙な隣人や友人に笑わされてしまい
不幸な状況も忘れてしまいそうですが
最後は目を伏せていた不幸に直面し泣き崩す主人公
そして騒がしくもポン!と飛び出す希望にちょい感動しちゃいます。
大竹さんの演技が印象に残りました。
満足度★★★★★
ちょっと古臭い感じがするものの・・・
話としてはベタなモチーフを扱っているんだけど、ロックなテイストや時折来る笑いが柔らかく清清しい印象を作品に与えている。
満足度★★★★
ダメな部分をえぐる
男女それぞれ誰しもが持て余しているダメな部分をえぐり出してくる。観ている者の共感と苛立ち、不安と希望をない交ぜにした感情を引き起こさせるのが凄い。イライラするけど、完全否定出来ない自分の一部を登場人物達に感じてしまった。
満足度★★★★★
良かったです。
たまたま前回公演の情報を見た時に、
劇団名、タイトル、フライヤーで心を奪われて、今回初観劇。
予想を遥かに超えて良かったです。
女性目線で女性感覚で描かれた女性中心のお芝居でしたが、
男の自分でも所々で胸が痛くなりました。
きっと、どんな老若男女でも、
大なり小なり共感する部分がある内容だと思います。
ちょっと泣きそうになりましたが、
斜め前の席に座っていた淑女の方が目頭を押さえていたのが、
それを表している気がして、素に戻れましたが(笑)
出演者の皆様、スタッフの皆様、
書き込みの時点では公演は終わってませんが、
労を労う意味で本当にお疲れ様でした。
主宰の根本さんは、出演して、作・演出をして、
更にこのクオリティ…単純に凄いなと感じました。
他の出演者だと長井短さんが凄く印象に残ってます。とても良かったです。
※印象に残るオイシイ役だったってのもありますが(笑)
音響は、ほぼ満員御礼だったので、観客が音を吸ってしまう事から、
後方に座っているお客さんにも届かせるために、
仕方ない事だとは思いますが、少し大きかった気がします。
ただ、暗転による転換中の音楽だったので、許容範囲かもしれません。
照明は、特に違和感は感じませんでした。
強いて言うならですが、
室内劇だったので、生明かりを基本とされていましたが、
観る限りでは、どのシーンも夜の室内だと言う印象だったので、
もう少し暗い感じになるかなぁとは思いました。
あとは、シーンによって左右のそれぞれで照明を暗くして、
空間を切り分けて居ましたが、もう少し暗くても良い気がします。
暗い中でも舞台上の役者さんが演じているのが、目に映りこんでしまい、
本線の芝居から意識がそれてしまったので。
あと転がしは、どのシーンで使われました?
結構、注意深く見ていたので、気になっていたのですが、
見落としていたのなら、転がしの明かりが気にならないぐらいに
舞台が良かったのだと思います。
今後も機会があれば、観に行きたいと思います。