劇読み!Vol.5   ご来場ありがとうございました。 公演情報 劇読み!Vol.5 ご来場ありがとうございました。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-11件 / 11件中
  • 最終日E
    E『母のブラウス』作 福山啓子/『若者たちと商人はヴェニスで』作 
    を観た。

    母のブラウスはもどかしいほど
    家庭関係の問題が描かれていた。
    どこにでもあるが、問題視されていない問題。
    身につまされる。

    ヴェニスの商人のほうは
    面白いのだが、何度もつっかえたところが気になり
    のりきれなかった。最終日ということで気が緩んだ?

  • 満足度★★★★★

    五臓六腑色懺悔を拝見
     何より発想が奇想天外で見事なシナリオ。展開も面白ければ、結末も古代の神話に近いような骨太で普遍性に繋がる物語。(追記2014.1.30)

    ネタバレBOX

     演劇は役者の身体を通して表現するが、この作品のテーマが、臓器に依って劇化されている点に注目したい。それも各臓器に一人の役者があてがわれ、恰も独立してでもいるかのような動きを見せるのだ、が各臓器は一人の人間の各々の臓器であり、それが、いがみ合うことによって、この臓器の主である男は昏倒し続けているのである。この諧謔が何とも言えない。殆ど漫画のようなこの諧謔は、然し乍ら、決して諧謔たるに留まらない。その対立が二項を為しているが為に、解決には弁証法が有効である。
     その弁証法を行使するのが、性に己を見失い、夜鷹をして息子を捨てた母である点に、この物語の真骨頂がある。何故なら、非論理の神話・古代的世界を今もその底流に潜ませるこの文化エリアで弁証法を用いる為には、その主体たるべき者は没主体化しなければならないからである。今、彼女の居る所は冥界、主体は朧である。そして、朧に到達する為に曖昧な世界を流離う必要があったのだ。その典型が、色である。一方、色は空に繋がる。色即是空である。更に空が、臓腑を経巡ることに由って経緯の何をも捨て去ることなく腑に落ちたのである。
  • 満足度★★★★

    プログラムH『背徳的ジャスティス』 を観劇
    プログラムH 『背徳的ジャスティス』作東京たつみ、を観ました。
    内容は60分と短かったものの、とても面白かったです。
    ドラマリーディングというジャンルを初めて観ましたが、主に声のみで、あれだけドラマチックな演出ができるとは思いませんでした。
    大変面白かったです。

  • 満足度★★★★

    F『東京0番地』を観劇。
    舞台として上演するには自販機やドラムなど配置が難しいだろうし
    途中の長台詞のところなどもリーディングでなら聞けたけど
    そうでなかったらどうだろう、など思いつつも面白かったです。

    そんなに笑うところかな?という客席の反応もあったりしましたが。

    読み手に回ってみたかったなー。

    ネタバレBOX

    あれだけ煽ってからラストの曲が「ホテルカリフォルニア」だったのは
    正直「え?」と思ってしまいました。
    静かな曲だし歌詞の内容もロックンロール!な感じじゃないし
    オリジナルだとドラムスがボーカル担当する曲だし、などなど。


  • 満足度★★★★★

    A『冥土喫茶』鑑賞
    とってもボリュミナス (voluminous)!!
    リーディング公演でこのボリュームは初めてでしたので、満腹です。

    皆さん愛すべきキャラクターを各々表現してましたが、特に次女・雪子役を演じた菅野園子サンが素晴らしい!!

  • 満足度★★★

    G:五臓六腑色懺悔 観劇
    チケットプレゼントにて観劇。
    あばずれ女の産み落とした息子の体内にいる五臓六腑が擬人化したり、天狗や河童も加え情念増量して巻き起こる因果な展開、どこか落語のような通し狂言を聞いているみたいだった。
    複数の役柄があったが、読み手の演じ分けが見事で各臓器の掛け声にちょっとクスっとした。
    役柄に見合った衣装、照明は良かったけど、やや音響がうるさく感じる場面があったかな。
    面白かったので、どこか舞台上演してくれないかなw
    上•下編通して約130分。

    ネタバレBOX

    あばずれ女、と書いたけど、蛤役のささいさんの演じ方は聞きやすかったです。
  • 満足度★★★★

    五臓六腑はやはり面白い
    以前、劇作家協会の月1リーディングで、大変気に入った作品、校倉元さん作「五臓六腑色懺悔」を観てまいりました。

    あの時は、それほど演出があったわけではありませんでしたが、それでも十分面白かった作品だけに、今回の上演は、更に進化して、動きがない舞台にも関わらず、耳で聞く情景が目に浮かぶようで、大変刺激的な舞台でした。

    皆さん、台本を持っての朗読形式の演技ながら、台本をめくった紙面に役名と役の説明が書いてあって、台詞を言う人間が誰なのかが一目瞭然で、観客に親切な演出でした。

    役者さんも、皆さん、好配役でした。

    黙阿弥の歌舞伎を連想するような、流麗に流れる台詞は聞いていて心地よく、もう少し、台詞の多さを整理した上で、新作歌舞伎脚本賞に応募されたら良いのではと思える佳作でした。

    トコヨミ役の清水さん、粋な色気が素敵でした。蛤役のささいけい子さんは、本を片手にしながら、踊る仕草が堂に入っていました。ただ、最後の大事なシーンでの何度かあった台詞の言い間違いはちょっと残念でした。

    校倉さんの学校時代のお友達が、終わった途端、「凄い!良かったじゃない!」と歓声を上げていたのが印象的でした。

    ネタバレBOX

    一人の人間の五臓六腑が、天狗組と河童組に分裂し、敵味方に分かれていがみ合うという、一見突飛な設定が、実は、大変哲学的で、いろいろな社会の矛盾を示唆していて、作者のアイデアに唸ります。

    ト書きを読む三原さんの台詞回しが、江戸時代の芝居小屋を連想させ、その語りの巧みさのお蔭で、頭の中にたくさんの情景が広がりました。今作品の登場人物だけでなく、その背景に、沖縄や福島や足尾銅山や、世界のあちこちの紛争地域の情景が重なりました。

    武力で、相手を制するのではなく、説得で、争う二組の仲裁に入る蛤の姿に、日本もそうあるべきなのにと思ったりします。蛤は、自分勝手な振る舞いで、息子を捨てて、色恋に迷った過去もあるけれど、今は、息子を探して、何とか彼の再生を助けようと尽力します。わが国も、過去の過ちを悔い、その経験を糧にして、他国の仲裁役として、世界平和に貢献する道はないのでしょうか?

    荒唐無稽な歌舞伎仕立ての狂言芝居の態でありながら、今の世界情勢にいろいろ思いを馳せたくなる、深く味わいのある作品でした。

    台詞の随所に、各臓器の機能などをうまく語るセンスも洒落ていました。

    ただ、笑えはしたのですが、昔風な良い味わいだっただけに「コラーゲン」とか、現代を思わせる台詞は不要だったようにも感じました。

    天狗の台詞で「さっき」という箇所も、「先ほど」か、「先刻」にした方が、しっくり来るように思います。
  • 満足度★★★★★

    「夏のひと夜のアバンチューる」「ロミオ的な人とジュリエット」
    めっちゃおもしろかったです
    朗読劇だったけども
    劇としてもとても観たかったです!!

    28日「五臓六腑色懺悔」も観にいけるので楽しみです!

  • 満足度★★★★

    G「五臓六腑色懺悔」
    劇作家の、劇作家による、劇作家のための相互研鑽とプレゼンを目的とした劇団。
    この公演は戯曲のプレゼンであり、戯曲と劇作家の見本市でもあるという。
    今回上演13作品のうちの一つを観たのだが、
    「芝居」と「朗読」の違いのひとつとして「ト書き」の面白さを見せつけてくれた作品。
    アングラテイスト香る、歌舞伎のケレン味もたっぷりな、私の好きなタイプ。
    肝心なところで噛んだのがちょっと残念だったが、ぜひ芝居にして欲しいと思った。

    ネタバレBOX

    客席が演技スペースをコの字に囲んでいる。
    中央に一段高い演台があり、そこでト書き(三原玄也)が
    ハリセンはたきながら語り始める。
    蛤(ささいけい子)は、かつて男との生活に邪魔だと
    幼い息子捨吉を寺へ置き去りにした。
    蛤は懲りずに男を渡り歩きついに自殺未遂、あの世とこの世の境界をさまよううち
    トコヨミ(清水泰子)と出会い、懺悔して何とか息子を探し出したいと訴える。
    トコヨミが探してみると、捨吉の中で“好戦的な物欲”と“それをいさめる力”の
    二つの勢力がせめぎ合ってついに自己分裂、今は昏睡状態にあると言う。
    トコヨミの力で息子の体内に入り込み、対立する二つを和解させて蘇生させるべく
    蛤は捨て身の策を講じる…。

    荒唐無稽な筋立てに、勢いのある歌舞伎仕立てがぴったり。
    流れるような江戸弁も心地よく、若い役者さんも驚くほどはまっていた。
    五臓六腑が天狗組と河童組の二手に分かれて対立する様が面白い。
    人間の相反する気持ちの葛藤がそのまま描かれている。
    行きずりの蛤が、双方に働きかけて和解させるというシンプルなストーリーも良い。
    自己犠牲の理由が“母の情愛”という古典的なテーマであることが活きてくる。

    清水泰子さん演じるトコヨミが味わい深い。
    どうしようもない生き方をして来た蛤を突き離さずにチャンスを与える。
    スレていてもいいはずなのに、包容力と艶のある蛤を演じたささいけい子さん、
    天狗が惚れるだけのことはあって、唄声も優しく美しい。

    黄泉の世界と体内世界、芝居になったらどんな風になるだろう。
    上演時間が2時間超というのはちょっと長いかな。

    それにしても、芝居の動作が朗読の“ト書き”で説明されると、
    一気に想像力が刺激され、風景が広がる。
    キレの良い江戸弁が素晴らしく、異世界を堪能して楽しかった!


  • 満足度★★★★

    B
    坂本さんの「夏の夜のアバンチューる」、黒川さんの「ロミオ的な人とジュリエット」ともに面白かったし、客席でも好評でした。
    本公演が楽しみです。

  • 満足度★★★★

    以前みた声優さんの朗読劇思い出しました
    (B)『夏のひと夜のアバンチューる』作 坂本鈴(1時間弱) /『ロミオ的な人とジュリエット』作 黒川陽子(80分ぐらい)を観劇いたしました

    自分的には『夏のひと夜のアバンチューる』が笑えて受けたかな?

    なんか全作品観たくなりましたデス

    ネタバレBOX

    素舞台に昔の小学校で使っていたような木の椅子を壁際に配して時々持ち出して小道具として利用しての台本読み上げ芝居でありました。各1時間ほどで休憩は5分ほどあります。

    客層は年齢も性別も結構バラけていましたが、やや女性層が厚かったでしょうか?=ほぼ満席でした。

    『ロミオ的な人とジュリエット』は何とギターの生演奏付きミュージカルな場面が一押しでしょうか(^^)

    衣装は先の『夏のひと夜のアバンチューる』が役者さんの稽古みたいなジャージなどの普段着でしたが『ロミオ的な人とジュリエット』の方はしっかりとした当時風の衣装が見れてゴージャス観あります。

    『夏のひと夜のアバンチューる』は副題で「パックとキャリバンの美味しんぼ」って付けたくなりました(^^)観に行く前には空腹では行かないことを薦めます!

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