劇読み!Vol.5   ご来場ありがとうございました。 公演情報 劇団劇作家「劇読み!Vol.5 ご来場ありがとうございました。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    五臓六腑色懺悔を拝見
     何より発想が奇想天外で見事なシナリオ。展開も面白ければ、結末も古代の神話に近いような骨太で普遍性に繋がる物語。(追記2014.1.30)

    ネタバレBOX

     演劇は役者の身体を通して表現するが、この作品のテーマが、臓器に依って劇化されている点に注目したい。それも各臓器に一人の役者があてがわれ、恰も独立してでもいるかのような動きを見せるのだ、が各臓器は一人の人間の各々の臓器であり、それが、いがみ合うことによって、この臓器の主である男は昏倒し続けているのである。この諧謔が何とも言えない。殆ど漫画のようなこの諧謔は、然し乍ら、決して諧謔たるに留まらない。その対立が二項を為しているが為に、解決には弁証法が有効である。
     その弁証法を行使するのが、性に己を見失い、夜鷹をして息子を捨てた母である点に、この物語の真骨頂がある。何故なら、非論理の神話・古代的世界を今もその底流に潜ませるこの文化エリアで弁証法を用いる為には、その主体たるべき者は没主体化しなければならないからである。今、彼女の居る所は冥界、主体は朧である。そして、朧に到達する為に曖昧な世界を流離う必要があったのだ。その典型が、色である。一方、色は空に繋がる。色即是空である。更に空が、臓腑を経巡ることに由って経緯の何をも捨て去ることなく腑に落ちたのである。

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    2014/01/30 02:45

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