幸せを運ぶ男たち【たくさんのご来場ありがとうございました!】 公演情報 幸せを運ぶ男たち【たくさんのご来場ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    男たちの正体
     男たちは、皆100歳を超える童子であった!

    ネタバレBOX

     座敷童子5人が応援する唐沢は、冴えない。女にもモテナイし、目覚ましが故障して起きられず、駅迄自転車でゆこうとすれば、タイヤがパンクしていて乗れず、而も電車が遅れて、急ぐ途中では犬のフンを踏んでしまう、といった塩梅だ。大きな不幸こそ殆ど無いものの、小さなアクシデントや不運には見舞われっぱなし。最近、会社を馘にされたのが、最も大きな不幸である。
     だが、これには訳があった。5人の童子の内の1人が、実は間違って配属された疫病神だったのである。そんな彼にもどんな具合に賽が転がったか、彼と付き合いたいという女性、松島が現れる。然し、運勢が好転しそうになるや否や、除霊オタクの女が現れ、へんてこなアンテナを使って霊がいることを突き止めたばかりか悪霊を祓うと言って文言を唱え出す。この時は、途中で切り上げることになったが、その後、この女の元カレが嫉妬の余り、彼のアパートに乗り込んでくる。一旦は追い返した。が、再びアパートを急襲、押し入れに隠れて女が現れるのを待っていると、女が再び現れ、強い気を発している押し入れの前で経を唱え出すと、たまりかねた疫病神と元カレが飛び出して来た。逆上した元カレは唐沢に襲い掛かるが、女は元カレをストーカーだと言い、唐沢を現在の彼だと言いつくろってこの場を逃れた。運悪くこの現場を松島が目撃、好きな人には、彼女が居た、と勘違いして立ち去ってしまう。
     一方、童子達の所へ研修生として来た童子は、仮の姿で、本当は任務で来ていた。疫病神の疑いがあると言う、5人のうちの1人がホントに間違って配属されたのか否か、その真偽を確かめる為に来たのだと。だが、童子として如何にドジな疫病神とはいえ、チームを組んで一緒に仕事をしてきた仲間達は、簡単に仲間意識を捨てられない。そこで1週間の猶予を願い認められたが、丁度1週間目、件の男がやって来て、またもや元カノと彼のことを疑い、終には包丁を持ち出して住人に襲い掛かった。助けを求められた童子達は、本当は人間界に関与してはならない掟を破り男の包丁を取り押さえると同時に疫病神に真実を告げ出て行くよう、促す。傷つきながらの疫病神は出てゆく。
     勘違いの一件があって以来、唐沢と松島の連絡はつかなくなっていたが、どういう塩梅か犬に追い掛けられて松島が唐沢のアパートに飛び込んでくる。唐沢は直ぐに犬を追い払い、事情を聞くと、唐沢が、会社に遅れた時と全く同じことが彼女の身の上に起こっていた。疫病神が、どこへ行ったか、これで観客に分かる仕掛けだ。こんなわけで、めでたくカップルが誕生する。
     ところで、疫病神は、人を幸せにしようとする意志を買われ、チャンスを与えられて、もし彼女を彼の所に戻すことが出来たら、疫病神から童子に変えるという約束を交わしていた。こちらも首尾よく行ったので、彼は、終に本物の座敷童子になり、恋も実って幕。

  • 満足度★★★★★

    素直に面白かった!
    タイトル通り素直に楽しかったです。
    バランスの良さを感じました。

    芝居を観終わって、小屋を出た時に、見終わった人たちが口々に「おもしろかった」という感想を述べているお芝居も珍しいのではないのでしょうか?

    以降はネタバレBOXにて。

    ネタバレBOX


    色眼鏡無しで、久々に「素直」に楽しいと感じる良いお芝居でした。彼等のことはなんとなく知ってはいたのですが、観劇自体は初めてす。

    私自身は結構ひねくれ者で劇場で笑ったり泣いたり殆どしないたちですが、今回は観劇しながら不覚にも笑ってしまいました。

    兎に角、小屋・役者・見せ方・芝居の内容のバランスがとても良いと感じました。演出家さんの腕でしょうか。

    もちろん、演技や音、照明など細かく探せばアラがあるのでしょうが、それがなんだと言う様なエネルギーある演技で若々しくて良かったと思います。

    一点、客入れ及び客席案内の方の言葉に指示語が多く気になりました。「こちら」「そちら」等。普通の人は気にしないかもしれませんが、「列の一番奥の席」や「入口近く、会場内から見て右手がわ」などの言葉を使っていただきたかったですか。

    でもとっても面白かった、楽しかったです。
    満足でした。
  • 満足度★★★★

    シンプルに楽しい
    上演時間90分で気楽にコメディーを楽しめた。満足度の時間経過;★2から徐々に5へ。

  • 満足度★★★★

    五人の男たち、よかったです
    アフターイベントで、劇中の曲を手がけた方が登場して、トークしたり、歌ったり。でも、劇中の歌ってなんかあったかなあと思って。印象に全然残ってなかったのです、曲は。
    芝居のほうが濃かったですからね。

    コメディって、ぼくの希望としては、途中笑かして、最後にほろっと泣かせて欲しいなあと。途中の笑かしはオーケーなので、今後の課題は、最後にほろっとさせることでしょうか。欲張りでゴメンナサイ。

  • 満足度★★★★

    声の大きさ注意!
    脚本、演出、オリジナルの音楽、舞台セットとも良く面白かった。
    人並みの幸せで、人より上の幸せを運ぶのではないのですね。
    気になったことは、前半の間のとりすぎ(客が何かを期待してしまう)と
    役者の声が大きすぎる傾向あったこと。劇場の大きさと聞きやすい大きさを考えてほしかった。

  • 満足度★★★★★

    笑かしてくれた。
    いい時間。笑えましたよ。5人の男たち、最初はなんだろうと?ところがこの5人プラス1人がいいことするんですね~。味があって楽しかったです。あっという間の1時間30分でした。

  • 4時間だって耐久できるトーク
    ボロボロ アパート一室の会話である。しかし、まるでトーク番組出演者のような一体感、笑いの方法だった。

    単なる内輪の会話ではなく、5人それぞれに「役割」が用意されており、舞台の大部分を占めるだけの「面白さ」がある。


    ここ最近、若い作家の書いた脚本は、若い世代しかない感性へ訴えかける傾向をもつ。それが、昔流の表現でいえば「ナウい」わけだ。中年世代からすると違和感かもしれない。


    本作はシチュエーションコメディという枠組みながら、若い世代限定「ナウい」を連発した。そこに、一種のトーク番組が登場してしまうことは、決して無関係ではないはずだ。



    上演中、主人公・唐沢(山下 征志)が、幾度となく液晶テレビを視聴する。その顔を座敷童たち が「幸せそうだ」といいながら、実は退屈な、非生産的に沈む表情を意図して浮き彫りにする。
    彼は、観客と同じ立場だろう。
    「観る」ことには変わりない。
    ところが、その虚しい日常を、「見えない客観性」である座敷童たちに意見させたところが、メディアをえぐる演出効果を感じる。

    劇場空間で「観る」「笑う」特権性を観客側へ問う、卓越した窓だろう。

    ネタバレBOX

    和式トイレに入り、水が流れない元同僚の女性・松島(関戸 梓)に水道水が入った2lペットボトルを差し出す唐沢…。
    ドアの開けすぎが、「キャー、見ないで!」という叫び声を生んだ。
    今度は、唐沢が和式トイレに入り、なんとトイレットペーパーが切れていたため、松島が ドアを開ける。

    この場面で暗転だ。


    私は暗転中、唐沢か坂下の「キャー」を聴きたかったのだが。
  • 満足度★★★★★

    爽やかー
    軽薄そうで真面目そうな劇団員が素敵でした。

    ネタバレBOX

    テレビのお笑い見てヘラーっと笑う主人公、可憐でおとなしそうで地味目な元勤務先の後輩女子社員など、軽くて若い劇団員にぴったりフィットするいい役者さんを客演に選んでいるなと感じました。

    他人より5倍不幸な男の恋が成就するラブコメであり、共に活動してきた座敷童の一人が実は疫病神と分かったものの、人を思いやる優しい気持ちを持っていたが故に正式に座敷童になれたというあっち方面の業界のちょっと心温まるお話でもありました。

    最後は男の方から彼女に告白するきちっとした態度も爽やかでした。

このページのQRコードです。

拡大