鏡ヶ池操松影―江島屋騒動- 公演情報 「鏡ヶ池操松影―江島屋騒動-」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 5.0
1-10件 / 10件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    闇夜、狭い座敷に蝋燭を灯し、語りに耳を傾けた聴衆。日本の伝統芸能である「語り」を見事に再現した空間、尺八奏者による篠笛や拍子木も交えた効果も加わり、更なる臨場感を乗せて脳内は完全にその世界にもっていかれました。
    三方の語りが醸し出す波のように時折襲ってくる感情と情景に、心臓を弾ませながらしっかり没入させていただきました!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    リーディング公演のイメージを覆す、語りの技術の高さに圧倒。これぞプロの役者、プロの仕事と言えるものを見せてもらった。語りだけでここまで観客に情景をありありと見せられるものなのか!と驚く。台風の接近する鬱々とした天候であったが、本当に観て良かった!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白い、お薦め。
    三遊亭圓朝作の「鏡ケ池操松影」の中にある「江島屋騒動」を中心に「怪異」の物語を紡ぐ。迫力ある語りによる心情表現、圧倒的な情景描写が 観て/聴いている者の心を捉えて離さない。怪異の世界観であるが、その奥底には人間の欲望やエゴが渦巻いている。それは一面 人の本質であり 生きている限り持つであろう感情、それを十二分に引き出したと言っても過言ではない。

    当日パンフによれば「鏡ケ池操松影」は、膨大な登場人物とエピソードが交錯する長編で、公演では「江島屋騒動」を中心にコンパクトにまとめ上げたとある。遊戯空間は、前作「牡丹の花は匂えども」で 三遊亭圓朝の人物像を描いており、今回は彼の創作ものを上演するという妙。勿論 本作は妖話会stage-6として独立しているから、この朗読だけ聴いても十分楽しめる。物語(脚本-構成・演出)の面白さは言うまでもないが、登場人物と情景描写は語り手による表現力、それを生演奏(和楽器)による音楽・音響が効果的に支える。拍子木やツケで場面転換を表す。
    見(聴き)応え十分。
    (上演時間1時間50分 休憩なし)

    ネタバレBOX

    舞台美術は 入口の反対側に雛壇を設え、横並びに4人。語り手の前に譜面台があり台本を置く。上(右)手から演奏の設楽瞬山サン、加藤翠サン、中村ひろみサン、篠本賢一サン、全員和装である。特に女性2人は 留袖に金帯という祝い事に着るようなもの、それが物語の中で重要な役割(幽霊)を担う母親をイメージさせる。天井からは半透明のビニールの切れ端が垂れ下がっている。
    客席はいつも演技をする板上に椅子が置かれ、映画スクリーン(雛壇)を見上げるような感じ。それによって 脇目も振らず集中して聴くことになる。全体的に薄暗く、怪異な雰囲気を漂わすと同時に 語り手へのスポットライトという効果をもたらす。雰囲気作りに このサブテレニアンという会場選定がよかった。なお、語り手は 登場人物の性差に関係なく、場面ごとに交代して朗読する。

    倉岡元仲という大悪党と怪異の中心となる江島屋を紐付け、後々 江島屋の養子となる野口安次郎 のち治平の仇討ちといった3つの話を凝縮して構成し直している。中心となる「江島屋騒動」は、江戸にある大店の古着屋が舞台。見た目は綺麗だが「偽物(イカモノ)」と呼ばれるまがい物を売り、暴利を得ている。下総国・大貫村のお里という娘が、名主の倅と婚礼を挙げることになり、この江島屋で着物を購入する。婚礼の当日、その着物が 雨に濡れていたこともあり腰から下が破けてしまう。恥をかいた娘は悲観して身投げしてしまう。その母が江島屋を呪い破滅へ といった物語。

    闇と業の深さ そこに人間の心が映し出される。きれいごとだけでは生きられない、逆に言えが欲望とエゴを浮き彫りにすることによって人間の心底が立ち上がる。社会(世間)的に悪と思われていることと 怪異を切り結ぶことによって、現代的で人間の業や社会の闇をあぶり出す物語になっている。そして人が抱える葛藤や願う平穏 それが奇妙なリアリティをもって表出する。そこに舞台ならではの面白さ醍醐味を感じる。

    少年の頃、大金を奪われ父をも殺された野口安次郎が倉岡元仲を鏡ケ池の畔で仇討ちすることになるが、元仲の悪行を記した紙を拾い上げるところは唐突で それ以降は急転直下の展開。パンフには3つの因縁が鏡ケ池へ流れ込むように構成したとある。語りに 尺八や能管といった楽器で情景などを効果付けるが、音楽に負けず劣らず声量に力がある。驚き叫びといった語り 同時に顔を歪めたり目を剥く、といった豊かな表情。そこにこの公演の魅力ー圧倒的な没入感ーを感じる。狂気は人の人生を狂わすが、その因果は巡り回ってくる。その戦慄と興奮の坩堝が堪能できる公演。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    三人三様の語り部たちから紡ぎ出される物語りに酔いしれました。耳で聞いているはずなのに、身体のほかの感覚が揺さぶられるような不思議な感覚でした。ハラハラドキドキする語りの演劇体験に大満足!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    三人の語りと、はやしだけで紡がれる舞台でしたが、不思議なほど情景が目の前に浮かび、まるでその場にいるような感覚になりました。
    音と語りだけで、あれほど豊かに風景や人の情念を感じられることに驚きました。
    そして、舞台を観終わったあと、知らず知らずのうちに「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と唱えていました。
    怖さだけではなく、人の業や悲しみ、残された想いが深く心に残る舞台でした。
    とても不思議で、そして忘れられない余韻の残る時間でした。

  • 実演鑑賞

    入魂、迫力の朗読劇。落語好きとしては「死神」や「文七元結」等のポピュラーな演目より圓朝と言えば怪談。聞き手の脳内に形成された恐怖の像によって完成する怪談は、話芸に相応しい。サブテレニアンに入るといつもは右側に雛壇客席、左の平場が演技エリアだが、縦長に作り替え正面奥に高く設えた壇上に演者が4人並び平場の客席が見上げる形。
    和装の4人の内右端に尺八篠笛、左端が篠本氏、中の2人が女性。講談調に口跡鮮やかな読みが、始まる。しんと静まった場内。飫話会の快楽。数時間に亘る大作を圧縮したものだとか。後刻また。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     今年拝見した舞台の最高峰! 尺は約110分。必見の作品だ。華5つ☆

    ネタバレBOX


     レイアウトが一風変わっている。Subterraneanには既に20回以上は伺っていると思うが今回のような会場の使い方は初めてであった。分かり易く言えば映画館のような趣である。つまり劇場に入って入口正面のスクリーンの位置に語り手たちが椅子に座っており、その上手隅に音響担当者が居る。出演者全員が高く組まれた台座上に居るという構図だ。語りと銘打たれた独自の表現方法にうってつけのレイアウトである。物語の原作は江戸末期から明治にかけてその天才を遺憾なく発揮し近代落語の祖と称される三遊亭圓朝。今回上演されるのは「鏡ヶ池操松影」という長編だが、通常の公演では膨大な登場人物がおり様々なエピソードが錯綜して居る為、余りに長い上演時間となるので「偽物買い」の「江島屋騒動」だけが切り取られて上演されるケースが殆どだという。
     だが、演技空間の上演では、現代を生きる人々の心にキチンとヴィヴィッドに作品の内実が届くよう、長編をコンパクトに纏めると同時に、何処に焦点を当て過去に書かれた作品の本質を現代に蘇らせるかに絞って演出し、結末部分には独自の解釈とアレンジを施して上演している。
     結論から言えば、演出の狙い通り、作品は語り手個々人(中村ひろみさん、加藤翠さん、篠本賢一さん)が独立しつつ他の語り手と交響し、そこに鋭く
    呼応する設楽瞬山さんの音響が冴えわたる。プロの鍛錬の見事な成果を実体験できる稀有の舞台でる。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    「語り」を初めて見ましたが、ヤバイです。
    こんなにも話の世界観が楽しめて、後半のスピード感は観てる側も演者に引き込まれ、エネルギーを消費しあっという間に過ぎました。
    大舞台や映像では得られない衝撃と感動を味わえました。次回作の舞台が楽しみです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2026/09/18 (金) 19:00

    演者の皆様の声や表情、全ての迫力に圧倒されました。"語り"の凄さを堪能。知らないお話なのに情景が頭の中でどんどん展開していました。
    特に最後の方の3人の掛け合いの場面、スピード感が素晴らしくて感動的。めちゃくちゃ面白かったです。最高の舞台を見せていただきありがとうございました。
    (興奮してて、全然眠れない、、😅)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2026/09/18 (金) 19:00

    初日観てきました!とにかく素晴らしい!
    リーディング劇、語り劇、落語、なのかそれは一言では言い表せない。言うならば「魂の語り劇」です!演者3名、音楽もすばらしい。情景が浮かびます。ぜひ観てほしい。

    ネタバレBOX

    語り劇にあまりにも入り込みすぎて目が痛くなるような感覚でございました。そのくらい迫力もあります。

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