満足度★★★★
楽しめました
Mrs.fictionsの単独公演観るのは初めて。短編でのキレの良さがそのままで、長編でもタレるところがありません。時空を超える壮大な物語なのに、かなり卑近で庶民的。シニカルに笑えて、ホロリときます。相楽樹さん演じる女子高生のキュートさがいい。出演者全員の正装もゴージャスでした。
満足度★★★★
爽やかの中に懐かしさ
何故、こんなにも懐かしいような感じがするのだろう? 確かに爽やかな中にも心に沁みる作品ではある。然し、それだけでこれ程、懐旧の情を催すだろうか? 無論、そのようなことは無い。
満足度★★★★
非常に良かったです!
終始バカバカしさと愛しさで溢れている作品でした。中嶋さんの作品を見るのは15分の作品を合わせて三度目ですが、観ていて愛したくなる人間の描き方が非常に上手い。過去から未来に変わっていくとき、舞台スペースと限られた小道具の中でどのような世界を表現していくのか期待しながら拝見していましたが、見事にそれに答えてくれた。バカバカしい瞬間を絶妙に入れることにより可笑しな設定をこちらに飲み込ませる技術が素晴らしい。楽しい時間でした。
満足度★★★★
評判通り素敵な芝居です。
不老不死という主人公、そして出生も解らない子供のような存在。
そんな子供が遥かな時を経て、清々しくも最後を迎える事が出来るなんて
序盤からは想像が出来ない、しかもこんな切なくも優しい舞台で
あんなに笑の要素が盛り込まれているなんて、絶妙な匙加減とテンポ
イケメン?の伯爵の誕生期・思春期・自暴自棄・家住期・そして解脱
そんな弥勒のような長い時をキュンと笑と悲しみを持って見る舞台。
それぞれの時代の大事な人が豪華リレーです。
(彼女が邪魔で☆コロリ)
満足度★★★★
「百万回生きたねこ」の「その先」?
言わば「伯爵クロニクル」。
不老不死の主人公が愛した相手に関する5つの挿話。それぞれに味わいが異なり、後半ではスケールもアップ、そうして迎えるラストはて思いきりロマンティックかつ「もののあはれ」も漂うという…お見事♪
途中では「百万回生きたねこ」の「その先」を描いた気もしたし。
ただ、初日のためか暗転が微妙に長く、時として流れが切れかねなかったのは惜しい。
なお、この日のマチネでコワい女子高生たちを観たので、こちらの二場でピュアな女子高生を目にして救われる。(笑)
満足度★★★★
愛と生を讃歌しなくちゃな
小泉さんに招待状は出しただろうか?小泉さんは観に来ただろうか?彼女が観たら号泣したんじゃないだろか?小泉さんの歌ををこんなに感動的に聞いたことはかつてない。(ちなみに私はそれほど小泉さんのファンではない。)この歌を初めてて聞いたわけではないので脚本あってこそはもちろんのこと。ひとつひとつの言葉が良かった。ただし、前半の暗転の多用は私には耐えがたかったな。
満足度★★★
ウルヴァリン:HAKUSYAKU
長いね。
もっとすっきり見せられる腕はあると思うんだけど、
その辺が苦闘の跡なのかな。
各パートのヒロインはそれぞれ魅力的で、もっと見たかった。
満足度★★★
時を超える「ありがとう」
不老不死の男とその恋人達の長い年月に渡る物語が、押し付けがましさの無い笑いと切なさでスマートに描かれた、ウェルメイドな作品でした。
18世紀のフランスの貴族の家から話が始まり、現在より少し前の時代の高校、現在より少し未来のヤクザの事務所、1000年後の人類が滅びた時代、56億年後の宇宙消滅の日を舞台に、それぞれの時代で恋人との出会いと別れが描かれ、「ありがとう」を伝えることの大切が優しく表現されていました。
各時代で主人公の職業が異なっていて、歴史物、学園物、任侠物(ボーイズラブ風味)、SF物、と様々なテイストを盛り込んでいたのが楽しかったです。
後のシーンで活きてくる台詞や、時代設定をネタしたジョーク等、言葉の流れが巧みでありながら自然で心地良かったです。
「宇宙が終わった後に行われる、生まれて死んで行った人全員が集まる飲み会」というイメージが素敵で、ラストにその場面が演じられ、そのままカーテンコールに繋がって行くのが洒落ていました。
学園物の場面は連作ショートコントの様な仕立てだったので、暗転がテンポ感を出していて気になりませんでしたが、他のパートでも時間の経過を示すのに暗転を多用していたのにはしつこさを感じました。
脚本と役者が良かったので、それをしっかりと見せるオーソドックスな演出にしていたのは、それはそれで良かったと思いますが、個人的には、映像や文章では出来ない、生の舞台ならではの表現をもっと見せて欲しかったです。
満足度★★★
後半のボリュームがもう少し
いやー壮大(笑)ここまで壮大とは思わんかった。話はわりと淡々と進むのだがナゼか目が離せなかったなあ。後半のエピソードのボリュームがもう少し欲しいなとかは感じましたが、面白かった。
圧倒的な短さで編む大河ドラマ
手塚治虫氏の『火の○』に劣らない、壮大な物語を造ってしまった。
ツッコミの炸裂する「笑い」が暗転を効果的に生かしてリピートし、全編で いつの時代も変わらない「愛」を映す。
身分だとか、社会的なモラルだとか、男だ女だという性差だとか、人種だとか…。
生涯5人の人間を愛した、1800年代生まれ の男爵には、時代ごとで愛すべき対象との大きな障壁があった。