満足度★★★★★
哀愁漂う
伯爵に感情移入しました。好きな人達との別れ。
最初、無機質だった伯爵が徐々に人間味を帯びていく様子が面白かったです。相楽樹さんは可愛い女子高生を演じると「まんま」ですね。
「すべての夜は朝へと向かう」を思い出しました。衣装は豪華で華やかでした。
満足度★★★★★
優しく壮大な物語。
ロココのドレスが目に麗しく始まった物語でしたが、現代・近未来・遠い未来へとどんどん物語が進んで行き、あまりの展開の読めなさにワクワクし通しでした。中嶋さんの決め細やかでずっと温かい空気に満たされている脚本、そして岡野さんの人間味溢れる情緒豊かな演技。今村さんの出番が多くなかったのはちょっと残念だけれど、fictionsの良さを2時間超という長い時間堪能できてとても幸せな気分でした。あの年月の中で伯爵が心を寄せた人達との愛の日々・そして別れを目の当たりにして・・・大切な人を大切にしたい、好きな人とずっと一緒にいたいと思わされて。思うに、恋人にプロポーズをと考えている人は、是非お相手とこのお芝居を観るといいんじゃないかなと思います。きっと永遠の愛を誓えると思いますよ*
満足度★★★★★
大好きでした。
チケットプレゼントでいただきました。単独公演は初めて観劇いたしました。
観て、何日か経ったいまでも思い出してじんわりとした気持ちになります。
ずっと死ななかった彼のこと。 というチラシの言葉も好きです。
全部素敵でした。
満足度★★★★★
あなたに逢えてよかった。
不老不死。大昔から語られてきた永遠のテーマ。誰もが一度は想像をめぐらせたことがあるけど、誰も経験したことはない境地。
ずっと死なない伯爵のことばは、流されてきた後悔に苛まれてか少し陰をおびているけど、天然入ったとぼけっぷりは、やっぱりクスリと笑わされます。
暗転で細かく切り替わる場面も、伯爵のボケをとても引き立ててくれたと思います。
人との優しいつながりを手にしても、誰も伯爵のように永くは生きられず、気がつけば56億年。でも、そのあいだ「伯爵」はずっと「伯爵」で、「先生」や「アニキ」や「宇宙人」になったりはしませんでした。もっと愛してくれた人も、もっと永い時間を一緒に過ごしてくれた人もいたかもしれないけど、ブルボンと過ごした時間は特別だったんだね。
そして最後の呑み会。
そこでは、創り手の方々の、観ているぼくたちの「そうあって欲しい」という望みが結実していました。きっとみんな後悔なくお別れすることの難しさを知っているから。あのラストシーンでは、自分のこれまでの不実までも赦されたような、そんな救われた気持ちになれました。
すべての出会いに「ごめんね」よりも「ありがとう」が交わされてたら嬉しいな。
公演パンフで中嶋さんは「きっともうこんな楽しさと苦しさがパンパンに詰まったお話は書かないと思います」と書いていましたが、また書いてください。
『伯爵のおるすばん』を、ぼくは涙よりも笑顔でうけとることができました。どんな寂しさもユーモアと優しさで包んでぼくたちに届けてくれる、そんな作品を待っています。
満足度★★★★★
面白い。巧い。また観たい。
今週は非常に当たりの作品ばかりです。Mrs.fiction。前回に引き続き、楽しませて頂きました。伯爵の矛盾を抱えたキャラクターが非常に巧く描かれていていますね。様々な人間を巧く描ける脚本家は素晴らしい。最も複雑でとらえがたいものを書きとどめることは、技術だけでは困難だからです。人というもの(感情や行動など)に良くも悪くも敏感で、その微細な変化をよく観察することが必要だからです。
実によくできたドラマでした。自然に流れるようなセリフとボケツッコミのコント技という全く異なるものを巧く混ぜ込む演出も素晴らしい。セリフの言葉選びは、さり気ないのですが、なかなかこう上手くは書けない。身分や性別や道徳を越えた普遍的な愛を、こうも見事に表現した作品はなかなかお目にかかれない。
満足度★★★★★
観終わった直後ですが、
どんなふうに書いていいかわからないのですが、でも良かったです。自分なりに感じたことは確かにありますが、うまく言葉にできません。でも観て良かったです。ありがとうございました。
満足度★★★★★
(*^▽^*)ワロタ
人にはいつも傍らに誰かがいるし、いなければならないんだなと思った。
たくさんの感情を知るために。一人では心は動かない。
一人でいたいと思う、幸福なのか不幸なのか解らない願いを持った自分にはちょっと煩わしいけど。
すごく面白かった。見に行って良かった。
死なないということは、いつまでも労働しなければならないことだと思い至って切ない。
満足度★★★★★
不老不死
望む話はあるけれど、欲望と快楽だけを望むのであれば良いかもしれないけれど、ちゃんと人と向き合うと、必ず見送らなければならない宿命!壮大な時間軸にシリアスになりすぎない演出で、重くならないせつなさを感じました。伯爵の愛した女性がタイプはちがうけれどもそれぞれに魅力的で、伯爵への愛は逆に共通の母親的な見守る愛を感じました。
満足度★★★★★
無題855(13-294)
17:00の回(曇)。16:10会場着、受付は始まっていて、チケット裏に整理銀号。当日券の列は別にできていました。16:30開場。舞台は暗幕でみえず。楽日だからかガンガン詰めてお客さん満杯、真ん中の通路にも客席。17:00上演(暗幕にアニメ「1611」年をカウント、たぶん1秒ごと)。テーブルとイスとベット(基本形)~56億年を経て19:07終演。「15 Minutes」を除いて2作目。あと7千万年待てば弥勒が現れたかもしれないし、「エマノン」は30億年、「オーランドー」(バージニア・ウルフ著、映画版「オルランド」は1992年)は300年、バンパネラはもう少し短いのか。いずれにしても出会いと別れ。笑いと悲しみと慈愛、「時間もの」としてよくできたものだと思いました。
満足度★★★★★
誰かと出会うために生きている。
静かで切なくて、でも穏やかで優しい終末のおはなし。
心に残るような台詞が沢山で、それを口にする役者さんたちも皆素敵だと感じました。
世界が愛おしくて仕方なくなる。
とても良い時間を過ごさせてもらいました。観に行ってよかった。
満足度★★★★
巧みな言葉といい役者さん
セリフの表現が面白い。
それ以上に、役者さんの雰囲気がとてもよかった。
(一番アクセントになっていたのは、メイドさんかなあ)
いつくかの時期に分かれたお話だが、どれもWitに飛んでいる。
かなり笑った。とっても笑った。
全体を通して、強い何かを感じたわけではないのだが、観終わった瞬間なんかちょっと放心する感じだった。
満足度★★★★
不老不死
笑いの中に哀しみが横たわっていて。強烈に惹きつけられるわけではないがなぜか目が離せなくなる、そんな舞台でした。前半の2つは素晴らしかったですが、その分、後半が気持ち弱く感じましたね。
満足度★★★★
長編を初観劇
ソワレ観劇。
15minutes made vol.11「お父さんは若年性健忘症」、師匠の部屋「花柄八景」と、ご縁があって短い作品を拝見していて、今回はで長編を上演するということで、こりゃ逃しちゃならん!と行ってきました。
ちらほらと評判を見て、せつなくてどうしようもなくなっちゃうのかと思って身構えていましたが、そんなことはありませんでした。
せつないのは少しだけで、あとはあたたかくて空気よりも軽いいとしさと優しさが胸いっぱいに詰まって、気持ちが沈むこともしぼむこともありませんでした。
伯爵にとっては一瞬だったかもしれないけど、その一瞬もこんなに鮮明に、しっかりと質量を持って二人の前にあったんだっていう記憶が、ぎゅーーーっと圧縮されて宝石になったみたいな。とっても心地よい時間をすごせました。
満足度★★★★
涙止まらなくなった
置き去りにされることが怖くて、在り続ける事が苦痛で、でも。。。という不死ものの定番なのだが奇を衒う事がない演出と役者の上手さで涙止まらなくなった。時系列にストーリーを繋いで行く中でいい役者を贅沢に使っているのも素晴らしい。