しゃぼん玉の欠片を集めて※無事公演終了致しました!ありがとうございました! 公演情報 しゃぼん玉の欠片を集めて※無事公演終了致しました!ありがとうございました!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-18件 / 18件中
  • 満足度★★★★★

    魅了される
    毎回難しいテーマを取り上げる劇団、今回も老いた親と家族との絆、葛藤について描かれている。大袈裟な表現もドラマチックな展開もないが、登場人物の心情を丁寧に描くことで一人一人に感情移入ができた。エンディングに物足りなさの声もあるが観る側に「考える」事を喚起させる、表面だけの感動を押し付けない作品に、九州から観に来た友人も「虜になる劇団というのが判った」と納得していた。次回は時期的にも厳しいがなんとしても観たい、でないと後悔するだろうから。

  • 満足度★★★★

    満足
    いつもながらの大西作品。しかし、今回は、従来とチョット違ったテイストだったように感じた。もちろん方向性は変わっていないが、「蟻の巣」のときのような激しさがなく、あくまでソフトに、やんわりと表現していた。もちろん悪いことではないし、十分に訴求する無いような秘めていたが、大西氏も歳を重ねているんだなぁ、と。(笑)

  • 満足度★★★★★

    涙がながれていました
    ドラマティックな展開ではない、という感想がいくつか見られましたが、
    そう、ドラマティックかと言われるとそうではないのかもしれません。
    しかし、途中から、なみだがながれて止まりませんでした。
    なぜ泣いているのかも分からず、なにに心を揺さぶられているのかも分からず、
    一緒に行った友達も泣いていることをぼんやりと意識しながら観ていました。

    久松夕子さんの存在感は余りにも大きい。
    舞台に現れた瞬間から目が離せません。
    しかしその他の役者さんたちも決してかすむことなく、味のある演技。
    (個人的には、元先生役の方の演技がとてもとても好きでした)

    心の奥底を大きな手でつかまれるような
    精一杯生きるひとりひとり、みんなが愛おしくてたまらなくなるような
    そんな芝居でした。

    また、すぐにTOKYOハンバーグさんの舞台を観たい。
    そう思わせてくれる芝居でした。


    落ちをつけなくても魅せる芝居って、究極の形ではないでしょうか?


  • 満足度★★★★

    日常を切り取る
    平日昼にしてはすごくいっぱいのワーサルシアター

    ネタバレBOX

    おばあちゃんと、ハウスクリーニング業者の心の交流、みたいなものが見えました。かと思えば喫茶店でそのおばあちゃんの受け入れ先(?)を押し付け合う姉弟たち。これが現実なんだろうな、と思いながらもでも殺伐とはならなくて良かったです。
  • 満足度★★

    老いと別れ
    こちらの劇団はこのようなテーマの作品が多いように思う。本作はハウスクリーニング屋と老女とのなにげない機微を坦々と描く。少し平板で、シャボン玉にかけた思いがもう少しのような気がした。

  • 満足度★★★★

    シャボン玉
    突飛な展開が、あるわけではないが、心に沁みる作品でした。それぞれの立場での、理想、現実、過去の郷愁、言い訳、日常の中での些細な事の意味の大きさ。触れることはできなくても、確かな温もりを感じる、優しさに包まれた作品でした。相変わらず、魅力的な役者陣でした。

    ネタバレBOX

    登場人物達の背景が映し出す現実は、決して甘くはない。たとえ家族や友人でも、入れない領域や、力になれないこともある。致し方無い中でも、どうにかしたい想いや切なさに潜む、温もり、優しさの視線が、大西さんの本の魅力だと思いました。

    正代幸子役(久松夕子さん)の肩で息つく姿も、首の傾げ方にも、一言では、言い表すことのできない思いが溢れていて、素晴らしかったです。

    幸子の孫の優香役(光藤依里さん)も、とても良かった。笑顔も曇り顔も、言葉に出さない想いが溢れでます。瞳が饒舌!
    そして、やはり相原さんは、魅力的でした。島村真理役(相原奈保子さん)会社経営の現実の厳しさも知りながら、人の痛みがわかる優しさ女らしさが、輝いてました。又、ぜひとも、ぜひとも、出演して頂きたいです。
  • 満足度★★

    ☆☆
    まず、チラシのスチール写真が良い!

    御年80歳とは思えぬお婆ちゃんの機敏な動き、存在感に元気をもらった。

    妹役、女子高生役の子も良い。

    ネタバレBOX

    脚本にそう書いてあるから、演出にそう言われたから、と消化できずに演じている振りをしている方々が残念だった。

  • 満足度★★★

    想像していた話と違ってたかな
    でもなかなか面白かったですよ~

  • 満足度★★★★★

    ドラマティックだけが演劇ではないな
    と実感した公演でした。
    素晴らしい作品だと思います。

  • 満足度★★★★

    登場人物背景などキチンと設定しているのだな
    と感心できる出来でした。
    ただ日常を切り取った感じが強く、
    ドラマチックな展開はあまり表現なさっていなかったなぁ・・・。と

    (約90分)

    ネタバレBOX

    「紅の豚」さんのラストよろしく、結末は観客の自由な想像で。
    って感じですかね。
    まぁ明るい感じでは思えたが、暗く発想すればBADENDでもあるかしら。

    中心にいた祖母さんが良い感じでありました(^^)
  • 満足度★★★

    うーん淡い
    よく練られた話でした。
    でもあまりなか淡々と淡い描写が続くので眠くなりました。映画をそのまま舞台に倒したみたいな印象でした。上手いけど、舞台じゃなくてもいいなあと思いました。遠くでドラマが淡々と進行してるなあ感が最後まで消えませんでした。

  • 満足度★★★★

    初日に観劇。。。
    スタイリッシュで面白かった。久々に「女優」の本気をみた。震えた。芝居してなかった。

  • 満足度★★★★

    レクイエム
     多摩川の土手沿いの一軒家に去年夫を亡くした未亡人が一人で暮らしている。彼女の現在の愉しみは、地元の優秀で善良な清掃会社に掃除の仕事を発注すること。

    ネタバレBOX

     プロの掃除屋に発注するのは、通常であれば、半年に一回でも充分なのだが、深まる彼女の孤独感は、その頻度を上げてゆく。1か月1回になり、毎週になり、終には毎日になって、既に、綺麗な所を掃除するような状態だから、自然、家での雑用や散歩のお伴、話相手というのが、清掃会社に課された仕事になってゆく。
     一方、社員自らも、仕事に誇りを持ち、それなりの金額を請求するのに、対価を貰う本来の仕事でないとの不満も渦巻く。おまけに、顧客の孫が、老人を食い物にする悪徳業者だとの先入観から、スタッフに嫌味を言い、難癖をつける。だが、家族経営の会社としては、顧客からは一件でも多くの仕事を貰わなければ、社員の給料も払えないというアンヴィヴァレンツに苛まれている。
     被植民地で暮らす我々、誰にも納得の行くシチュエイションを実に的確に切り取って主題とし、シャボン玉を象徴として使うことで、詩的で奥行きの感じられる、沁み入るような舞台にしている。
     言い換えれば、アメリカだけに追隋することで自分だけの利権を守り、己の足下に民衆を踏みつけ乍ら、その愚かさを増長させているこの被植民地の為政者の無能に対し、優秀で善良な庶民の抱え込まざるを得ない矛盾を、小さな清掃会社の日常で描き、孤立する老人の孤独感をその発注回数で示唆しつつ、人としてのふれあいを心に沁み入るように描きながらシャボン玉という象徴を用いて孤独な魂の寂莫を描いた秀作。
     惜しむらくは、冒頭、喫茶店のシーンでウェイトレスの使う言葉が、最近、多く聞く誤用、「アイスコーヒーになります」「アイスレモンティーになります」などが使われていたこと。無論、演劇が生き物である以上、演出がわざと誤用を用いて現在を表そうとしたのかも知れない。アイスコーヒーやアイスレモンティーとは別に、ガムシロップを供していなかった点や、アイスコーヒーにミルクを供していなかった点も含めて、本格的な喫茶店とはいえないこと、好い加減な時代を表象しているのかも知れないが。大筋が、とても詩的に仕上がっているので、勿体ない気がした。
     役者陣の演技レベルも高く好感が持てた。おばあちゃま役の久松 夕子さんの品のある演技もとても気に入った。
  • 満足度★★★

    淡々と
    どっちが本音だったんでしょうね。

    ネタバレBOX

    自分の子どもと暮らすことを怖いと言い、一方で長男と一緒に暮らしている嫁方の両親のことを羨ましいと言う、どちらが本音だったのでしょうね。

    で、結局は老人施設に入ることになってしまいました。ハウスクリーニング業者にいいように食い物にされていると、子どもたちが判断したのでしょうか。確かに、母親本人からの要請であったとしても、頻繁にハウスクリーニングするのは異常で、そう思われても仕方ありません。本格的に悪徳商法に騙される前に施設に入れちゃえと思ったのかもしれません。

    そうなると、長男家にいる義理の両親の心境は如何ばかりかと、漏れ聞こえてこないので何とも言えませんが非常に気になるところです。

    さて、まだ元気でちょっとした支えがあれば十分一人で生活できるにも拘わらず施設に入った背景には、起業した次男が資金難に陥っていて、資金援助を頼み込まれた母親が自宅を売却する決心をしたことがあるのではないでしょうか。そんな気がしました。

    お芝居は、淡々と、淡々と、孫との交流も心が感じられず、淡々とし過ぎる印象でした。
  • その シャンボン玉は、どこへ向かうのか?
    日本で今、大きな社会問題と なっているのが高齢者の単身世帯である。
    今作は、多摩川河川沿い築50年以上の家に独り住む当事者の老女を、街のクリーニング屋を通して 見守る舞台だった。


    “シャンボン玉”なるものは、膨らませ、空中へ飛ばす時点まで を笑顔で過ごす、無責任な遊び だろう。そうしてコンクリートの地面へ落下し破れた頃には 、次のシャンボン玉を製造するのだから。

    だが、たとえ無責任の遊びであっとしても、公園で幼女が続々とシャンボン玉を飛ばす姿は 昭和の原風景かもしれない。


    経営困難な街のクリーニング屋へ、一ヶ月に一回、一週間に一回のペースで「窓や浴室をキレイに」を注文する老女がいた。
    もっとも、彼らクリーニング屋は 透明でしかない窓ガラスを磨くだけではなく、老女の 買い物や散歩を手伝う。
    作業員からは、「私たちはヘルパーではない」という声も聞かれる。

    その関係の中で、老女の子供、孫など親類家族も 加わる。


    だが、私が感じたのは、冒頭の高齢者単身世帯問題ではない。
    個人経営で、多摩川の家々をキレイにしてきたクリーニング屋の家族経営力だ。
    老女の住宅のシーンは、舞台の前方にてビニールシートを広げ、洗浄する作業員の姿が いつも ある。

    バッグの音響さえ掛けられぬなか、作業道具を使って、窓ガラスをキレイにする姿を 誰も見逃すことはなかった。

    この、何の変哲もない作業内容は、観客を飽きさせてしまう一面も 当然ながら 存在する。


    そして、それは今作が「シャンボン玉×老女」の紹介をしておきながら、家族経営の応援歌であることを控え目に表す。


    世の中、高齢者単身世帯を狙った違法なクリーニング業者、リフォーム業者等 いることは間違いない。
    一方、そうではない事業者が多数おり、高齢者の側からも「コミュニケーション」を求めてるケースは多い。

    新聞、テレビ、雑誌は世の中の点をルーペで拡大して、それを広める役割がある。
    逆に、無数の面は そもそも拡大しない。

    こうした、「メディア•ギャップ」で「私たちは、一定の方向へ誘導させれているのではないか」という不安を改めて感じた。

    作業員が、上記の「メディア•ギャップ」に陥る老女孫=女子高生に責め立てられ、社長へ「注文を断わったほうが いいのではないですか?」と訴える場面は、非常に 物事を重層的な観点から捉えた場面だった。


    訴えた作業員が是か、社長が是か という是々非々を超えた、答えのない舞台が そこには あった。

    ネタバレBOX




    日本で今、大きな社会問題と なっているのが高齢者の単身世帯である。
    今作は、多摩川河川沿い築50年以上の家に独り住む当事者の老女を、街のクリーニング屋を通して 見守る舞台だった。


    “シャンボン玉”なるものは、膨らませ、空中へ飛ばす時点まで を笑顔で過ごす、無責任な遊び だろう。そうしてコンクリートの地面へ落下し破れた頃には 、次のシャンボン玉を製造するのだから。

    だが、たとえ無責任の遊びであったとしても、公園で幼女が続々とシャンボン玉を飛ばす姿は 昭和の原風景かもしれない。


    経営困難な街のクリーニング屋へ、一ヶ月に一回、一週間に一回のペースで「窓や浴室をキレイに」を注文する老女がいた。
    もっとも、彼らクリーニング屋は 透明でしかない窓ガラスを磨くだけではなく、老女の 買い物や散歩を手伝う。
    作業員からは、「私たちはヘルパーではない」という声も聞かれる。

    その関係の中で、老女の子供、孫など親類家族も 加わる。


    だが、私が感じたのは、冒頭の高齢者単身世帯問題ではない。
    個人経営で、多摩川の家々をキレイにしてきたクリーニング屋の家族経営力だ。
    老女の住宅のシーンは、舞台の前方にてビニールシートを広げ、洗浄する作業員の姿が いつも ある。

    バッグの音響さえ掛けられぬなか、作業道具を使って、窓ガラスをキレイにする姿を 誰も見逃すことはなかった。

    この、何の変哲もない作業内容は、観客を飽きさせてしまう一面も 当然ながら 存在する。


    そして、それは今作が「シャンボン玉×老女」の紹介をしておきながら、家族経営の応援歌であることを控え目に表す。


    世の中、高齢者単身世帯を狙った違法なクリーニング業者、リフォーム業者等 いることは間違いない。
    一方、そうではない事業者が多数おり、高齢者の側からも「コミュニケーション」を求めてるケースは多い。

    新聞、テレビ、雑誌は世の中の点をルーペで拡大して、それを広める役割がある。
    逆に、無数の面は そもそも拡大しない。

    こうした、「メディア•ギャップ」で「私たちは、一定の方向へ誘導させれているのではないか」という不安を改めて感じた。

    作業員が、上記の「メディア•ギャップ」に陥る老女孫=女子高生に責め立てられ、社長へ「注文を断わったほうが いいのではないですか?」と訴える場面は、非常に 物事を重層的な観点から捉えた場面だった。


    訴えた作業員が是か、社長が是か という是々非々を超えた、答えのない舞台が そこには あった。


    こうしたらよかった内容は、台風暴雨のなか消えた老女がいて、次のシーンでは老人ホームだった(そのことはラスト判明)点である。
    切替が解りにくいのと、あの作業員は老女を気付いてほしかった。その展開こそ 適切であり、私たちが期待する展開だったのだ。


    親類家族の人物設定は、登場シーンの少なさが原因でよく出しきれてなかった。
    孫兄は 本当に勉強目的で老女の自宅へ通ったのか、子供同士の考えの違いも 前半、後半で変わったか分からず、疑問を抱かざるを得ない。

    シャンボン玉を たくさん吹かせるシーンは、ぜひ欲しかった。
    題名からして必要だったはずだ。
    セットに描いただけでは物足りない。

    色々 あげさせて頂いた結果、やはり上演時間を長くした方がいいのではないか。

    もっと、遠くへ飛んだシャンボン玉が観たい。














  • 満足度★★★★

    無題781(13-209)
    晴。前作から4ケ月、相原さんはちょうど1年ぶり、会場前は風が通らず蒸す、スタッフの方にお茶をいただく。「髪結う時」からで7作目、色使いを抑えた素に近い舞台、全体に「円」が描かれているのはタイトルの「しゃぼん玉」を現しているのでしょうか。14:31〜16:02。女の家、喫茶店、ハウスクリーニング業者の事務所、そして。決してハッピーではないが救いのない悲劇でもない、人の哀しさと暖かさが舞台を動かす、真っ直ぐな人たち。

    ネタバレBOX

    久松さんを中心に、家族と家族ではない業者、心とお金、が編み込まれていくようにみえました。「強い人」はひとりもいない、しゃぼん玉のように美しいけど弱さを持った人たち。人の「一生」、親と子、家族と孤立、それぞれの生き方。

    最後の「気づかず行ってしまう」シーン…どのように受け止めましょう。

    目の前に立つ相原さん、学生服姿の光藤さん、1年前が昨日のことのように思えます。

    しゃぼん玉…儚さ、綺麗、自由、風まかせ、漂う。

    気になった点:掃除のシーン、(他の劇団でもたまにあります)箒で客席側に掃き出すのはどうも…。正村さんが霧吹き(?)をきちんと装着していないので下に落ちる。アイスコーヒーを注文するとガムシロップとフレッシュはついてくるか、訊かれると思う(追加分かな?)。

  • 満足度★★★★★

    期待通りです!
    大西さんの切なく優しい物語を楽しみにしていましたが、期待通りです。
    東京ハンバーグの役者さんたちの幅広さが、今回も現実の世界へと融合させていきます。しばらく相原さんの演技も見られないのかと心配しておりましたが、変わらずの安定したすばらしい表現でほっとしています。
    介護とか身の回りの問題を考えさせられる作品でした。

  • 満足度★★★★

    心が喜んでました
    素敵な劇をありがとうございました。
    久しぶりに、俳優さんの役に惚れこんだといえる劇を観せていただきました。あまり私にはないことです。
    登場人物は、どこにでもいる市井の人たちです。しかし、その誰もが素敵な表情をしている。誰もが、一日一日を真摯に精一杯生きている。それが伝わってきました。
    おそらくは多分に脚本の力強さにあるのでしょうが、どの役柄も個性的で、重みを感じました。
    個人的には、相原さんの魅力的な演技、表情、山岡さんの表に出さない隠れた演技を、じっと観ていました。
    年寄りくさい言い方ですが、人生とは、なんと重く、切なく、それでいて素晴らしいものなのでしょうね。
    少し褒めすぎかもしれません。
    脚本と演じるものとが、うまくマッチした今回の劇。次回での更なる発展に期待。

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