長生炭鉱――生きたかった 公演情報 長生炭鉱――生きたかった」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-7件 / 7件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    日韓共同制作の演劇。歴史を体感できて良かったです。ドキュメンタリー作品が好きな方にはオススメ。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    この題材をやると聞けば観るっきゃないか、と自分に言い訳しつつ劇場へ。
    シライケイタ氏は事故後の坑内を舞台上に再現。そこからドラマが始まる。
    現代の場面は歴史事実としての長生炭鉱(事故も含め)を発掘し、遺骨問題の解決を模索する人たち。両者が最後に出会う。
    事故のことを詳しく知らない自分は、事故後に坑内で会話をしたり救出を待つことができたのかどうか、についてあまり疑問を持たなかった(海底炭鉱での事故ならアッという間に海水で穴は埋まったのでないか)。従って彼らが「死者である」予感も特に抱かず、日本人と朝鮮人のやり取りを興味深く見た。
    しかし史実上彼らが助からない運命にあることは知れており、物語の展開的にワクドキは無い。韓国人俳優四名(炭鉱夫三名、潜水夫一名)のネイティブ韓国語と日本語が行き交い、中央上部に映される字幕は見やすかった。この字幕を追いながら物語を追うテンポは観劇としてちょうど良かったという事かな。
    ドキュメントの要素を帯びる演劇は、とりわけそれが現在進行形のイシューである場合、観る者をある使命へと動かす圧を持ち得るが、それは事実のディテールの持つ説得力も手伝う。本作は坑内でのドラマの比重がどちらかといえば大きく、現代の発掘取り組みの部分は不足感を覚えるほどではなかったが、「事実」のインパクトという面ではもう少し描けたのでは・・と思わなくもない(欲張りな注文の類とは思うが)。
    日韓関係そして国内の外国人差別、戦争そして植民地という「時代のせい」にできそうだがそれだけで終らせられないテーマが、交錯して熱を発するスポットでもある。だからこそ現代における日韓協力の側面を「事実」として描いたのが、本作の攻め処であったかも知れないが。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    2回目。
    筑波竜一氏のドスの効いた声に千葉ちゃんを感じた。
    五十嵐明氏の台詞回しにも『仁義なき戦い』の絶妙な口上、千葉ちゃんや三上真一郎とかのカッコ良さを。

    韓国側を何役も兼ねるソ・ドンガプ氏。極真会館の第一回全日本空手道選手権大会で優勝した山崎照朝氏に似ている。彼は『あしたのジョー』の力石徹のモデルとなった天才空手家で東スポの記者でもあった。

    ネタバレBOX

    今作に一番よく似た感触の作品は去年やったドキュメンタリー映画『よみがえる声』。公開当時90歳、現在91歳の朴壽南(パク・スナム)さんと娘の朴麻衣(パク・マイ)さんの共同監督名義。パク・スナムさんが1985年から撮り続けた50時間に及ぶ16ミリフィルムでのインタビュー、作品化出来ないまま経年劣化でデータ消失の危機。クラウドファンディングにより10時間分デジタル化に成功。映画としてまとめた。

    パク・スナムさんは現在も視力を失いながら全国の映画館に出向きトークイベントを敢行している。(何も知らず観に行ったら目の前でイベントが始まって慄いた)。

    14歳で朝鮮半島から強制連行され、長崎の軍艦島の海底炭鉱で地獄を見た徐正雨氏(ソ・ジョンウ)氏。重労働、劣悪な食事、私刑。何人もの朝鮮人がその日々に耐え切れず海に身を投げた。その後、三菱重工業長崎造船所に強制動員され被爆。2001年に亡くなる。フィルムには彼が軍艦島の岸壁に立ち、死んでいった同胞達に花を手向けるシーンが記録されている。そして朝鮮半島の方に跪き「オモニ(お母さん)!」と泣きながら絶叫。亡くなった父の在りし日の姿、公開されなかったフィルムを今になって観賞する息子。泣いている。父親の自分の前では見せなかった姿。「あったことをなかったことにはできない」。この言葉こそが全て。

    1976年、山口武信氏の論文「炭鉱における非常/昭和17年長生炭鉱災害に関するノート」の発表からこの事件は世間に知られることとなる。元高校教諭の山口武信氏は個人的に長年独りで調査を続けていた。彼が何故そこまでこの事件に拘ったのかが重要な点。そこを一つの主軸にすべきだった。足りないのはその部分、彼の原動力。(今作では5歳の時、海上のピーヤから噴出する水柱を見た原体験が語られる。それが事実か虚構かは不明)。彼の独りぼっちの行脚が暗闇に押し潰された連中の魂を解放していく。これこそ人間の歴史だろう。(彼のような人間が少なからず世界にはいる。理不尽に惨めに圧し殺された無名の連中の魂はいつかきっと救われる)。

    最年少のヤンへ(ユ・シヒョン氏)の語る記憶。朝鮮で鯨を捕らえ解体する仕事を家族でしていた。動けず苦しむ鯨はポロポロと泪を零す。そんなもの見なければよかった。見なければよかった。今の自分はあの時の鯨のよう。誰も救けてはくれない。ただ身動き取れず泣いている。

    ドンリム(イ・ジョンウォン氏)が日本人達の胸倉を掴み怒声を上げる。(この演出は前回なかったような)。
    死を受け入れられた者と受け入れられなかった者。とっくの昔に死んでいる現実に取り残される二人。

    2025年8月25日26日の潜水調査によって二柱の遺骨を発見、回収。それで二人が見付かるラストに。

    ※筑波竜一氏がちょこちょこ台詞をトチってたような。

    ※ヘッドバンギングみたいに頭をずっと貧乏ゆすりしている客がいて心配になった。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2026/06/09 (火) 14:00

    戦争はしてはいけないという教訓を感じた舞台でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2026/06/11 (木) 14:00

    座席1階

    先人の皆さんの評判がよく、急遽チケットを取り高円寺へ。その期待が大き過ぎたか。予想を超える展開はなく、まあまあかな、という印象だ。

    期待を寄せたポイントは他にもある。温泉ドラゴンの舞台であること。日韓共作であり、日韓の俳優たちが母国語を使って演じたこと。これは長生炭鉱を知れば知るほど重要なことだと考えたからだ。
    長生炭鉱を扱った演劇は、新宿梁山泊の舞台を既に拝見した。これはこれで梁山泊らしい舞台でよかったのだが、今作はやや、テイストが共通している感じもした。劇団としての特徴を出しきれていない感じもした。

    長生炭鉱の犠牲者の遺骨探索は、台湾人ダイバーの事故を機に中断している。事実を舞台の物語と同一視してはいけないかもしれないが、舞台として中途になってしまった空気を感じた。
    今作は梁山泊よりも犠牲者の人間物語を深掘りしていてひきつけられた。いずれにしても、日本政府は遺骨収集を先頭になって進めなければ、長生炭鉱の戦後は終わらない。今回の2作品が政府の及び腰を変えるきっかけになってほしい。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    温泉ドラゴンに清水直子さんの参戦!そりゃ観たい。
    1942年2月3日、山口県宇部市の瀬戸内海に面した海底炭鉱・長生(ちょうせい)炭鉱で天盤が崩落し坑内にいた183名は溺死。内、朝鮮人が136名。炭鉱会社は救助活動を一切行なわず、すぐに抗口(こうぐち)をコンクリートや木材で塞ぎ情報統制を敷く。事故は隠蔽され、遺族への補償もなかった。海上に突き出た2本のピーヤ(排気・排水筒の役割を担うコンクリート柱)だけが今も残る。

    事故直後の炭鉱内に閉じ込められた8人。
    現場監督の佐藤(筑波竜一氏)は元学校の教師。木刀を片手に炭鉱夫を統制する。
    電気技師の工藤(五十嵐明氏)。
    南方戦線で地獄を見てきた戦場帰りの山本(内田健介氏)。
    新入りの小林(京極洋太氏)。少し働いてすぐ辞めるつもりだった。

    右脚が不自由なジョンチョル(パク・ホンスン氏)は拉致のような形で無理矢理日本に強制連行されて来た。非常に反抗的。
    ビョンド(キム・ジェウン氏)は盗まれることを恐れて5年間働いた伝票(通帳)を肌身離さず身に付けている。
    ドンリム(イ・ジョンウォン氏)は留学生として日本の大学で勉学していた為、日本語が堪能。両親の死によって生活の為に働かざるを得なくなった。
    ヤンへ(ユ・シヒョン氏)は16歳、子供と大人の違いが分からない。

    もう一つの物語は「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」の活動模様。清水直子さんといわいのふ健氏がそれを語る。ソ・ドンガプ氏演ずる韓国人側の遺族の存在がリアリティを生む。この話は政治的なものではなく、もっと人間と家族の話だということを。手向けた一本の花。

    吊橋のような美術が上下に動くことで二つの時代の変化を表現。
    日本語と韓国語の字幕がステージ左上に投映される。工夫されていてほぼ遮られることもなく読めた。何処の席でも読めると思う。どう足掻いても死ぬしかない現実の中で8人は何を思う?個人的MVPは内田健介氏。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    1991年に結成された市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」が行なった2025年8月の潜水調査で初めて遺骨が回収された。井上洋子共同代表が清水直子さんのモデルだろう。初代代表の山口武信氏はいわいのふ健氏演ずるカメ先生。水中探検家・伊左治佳孝氏もいわいのふ健氏が演ずる。
    国が協力的でない為、市民から寄付を募り自分達で坑口の掘り起こし工事、潜水しての遺骨収集を敢行。

    ラストの潜水シーン、吊橋や椅子が上空に昇っていく。深く深く深く何処までも深く。80年以上掛かったが救けに来たぞ。

    韓国語の「シーバル」=「FUCK」=「糞が!」。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    号泣です。これが映画だったら講演後数分間スタンディングオベーションですね。私のまわりでも声をつまらせ嗚咽している人が少なからずいました。ほんと私は最後のところで完全に涙腺崩壊しました。長生炭鉱水没事故というか長生炭鉱水没事件については個人的にいろいろ調べていたこともあり、舞台の再現性の高さにビックリです。あと、轟音、いいですね。ちょっとした4DXですね。戦後処理問題というか戦後未処理問題について深く考えさせられました。日本国民、全員見るべき舞台ですね。最高の時間をありがとうございました。知人に「観たほうがいいよ!」のアナウンスしまくってます。

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