公演情報
温泉ドラゴン「長生炭鉱――生きたかった」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★
温泉ドラゴンに清水直子さんの参戦!そりゃ観たい。
1942年2月3日、山口県宇部市の瀬戸内海に面した海底炭鉱・長生(ちょうせい)炭鉱で天盤が崩落し坑内にいた183名は溺死。内、朝鮮人が136名。炭鉱会社は救助活動を一切行なわず、すぐに抗口(こうぐち)をコンクリートや木材で塞ぎ情報統制を敷く。事故は隠蔽され、遺族への補償もなかった。海上に突き出た2本のピーヤ(排気・排水筒の役割を担うコンクリート柱)だけが今も残る。
事故直後の炭鉱内に閉じ込められた8人。
現場監督の佐藤(筑波竜一氏)は元学校の教師。木刀を片手に炭鉱夫を統制する。
電気技師の工藤(五十嵐明氏)。
南方戦線で地獄を見てきた戦場帰りの山本(内田健介氏)。
新入りの小林(京極洋太氏)。少し働いてすぐ辞めるつもりだった。
右脚が不自由なジョンチョル(パク・ホンスン氏)は拉致のような形で無理矢理日本に強制連行されて来た。非常に反抗的。
ビョンド(キム・ジェウン氏)は盗まれることを恐れて5年間働いた伝票(通帳)を肌身離さず身に付けている。
ドンリム(イ・ジョンウォン氏)は留学生として日本の大学で勉学していた為、日本語が堪能。両親の死によって生活の為に働かざるを得なくなった。
ヤンへ(ユ・シヒョン氏)は16歳、子供と大人の違いが分からない。
もう一つの物語は「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」の活動模様。清水直子さんといわいのふ健氏がそれを語る。ソ・ドンガプ氏演ずる韓国人側の遺族の存在がリアリティを生む。この話は政治的なものではなく、もっと人間と家族の話だということを。手向けた一本の花。
吊橋のような美術が上下に動くことで二つの時代の変化を表現。
日本語と韓国語の字幕がステージ左上に投映される。工夫されていてほぼ遮られることもなく読めた。何処の席でも読めると思う。どう足掻いても死ぬしかない現実の中で8人は何を思う?個人的MVPは内田健介氏。
是非観に行って頂きたい。