効率の優先 公演情報 効率の優先」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★

    クールな石橋けいさん。でもやっぱり…
    イケてる会社で目も当てられない珍事続出、生々しいタブー炸裂。笑い過ぎて苦しい!(笑) 人間なんて所詮こんなもの。たまりまへんわぁ~(笑)。超大人向けの約1時間50分。

    ネタバレBOX

    山内ケンジさんは東日本大震災以降の現実を常に描かれていて、そこもとても信頼しています。
  • 満足度★★★★★

    石橋けい、吉田彩乃、松本まりか、絶妙のキャスティング。
    とある企業のオフィス。
    上司、部下、取引先、元恋人、陰口、セクハラ、パワハラ、ケンカ…よくある?仕事風景…だったはずが、あることをきっかけに狂い始める。

    抑えた演技でエロい 石橋けい さんら、絶妙のキャスティング。
    他には特に、情緒不安定??な吉田彩乃さんがすごい。

    私の好きな、囲み舞台でした。

  • 満足度★★★★★

    初観劇
    普通の人たちのリアルな感じのやりとりが展開されるお芝居かと思ったら、かなりの狂いっぷりで面白かった。専務役の丸谷才一のくだりなどは本当に上手い。また観に行きたいです。

  • 満足度★★★★★

    いいね
    近作の中では一番分かりやすいというか見やすい。
    城山羊の会入門編として最適。

    ネタバレBOX

    終盤の松本まりかが声優丸出しなのは如何なものか(笑)
  • 申し訳ないけれど
    私には合いませんでした。
    結局何がしたかったのかがわからず…。笑いどころでもいまいち笑えず…。
    リアリティを出すためだったのかもしれませんが、声が小さかったりしてセリフが聞き取れない部分が結構あったのも残念でした。

  • 満足度★★★★

    自然な中の事件
    初めて城山羊の会を拝見しました。
    各社員のリアリティーが良かった。
    すごく安心して観れた。
    ストーリーの中でちょっと強引なカ所もありましたが、
    それすらも「この先、どうしてくれるんだろう」という期待感で
    観入ってしまいました。

  • 満足度★★★★★

    どうなってるの?この会社!
    まともだと思っていた人が次々と狂っていく。
    またひとり、もうひとり、そして転がるふたつの…

    ひっどい!ひどすぎるよ!
    散らばって散らばりまくってるのにうまくまとまった感じがすごく面白くて。
    あんな最後なのに笑いが止まらないカーテンコール。

    どんどんどんどん面白さが増し、次回作が楽しみでならない。
    次回公演 11/29〜12/8 三鷹が待ち遠しい!

  • 満足度★★★★

    不思議な面白さ
    オフィスの一室で繰り広げられる、極々日常的なオフィスラブや事件があったりと多事積み重なって通常業務は進む。他人にとっては些細な事でも本人にしてみればものすっごく悩む事で。世の中、メンタルクリニックや心療内科の看板を街中で目にする機会が増える訳だ、と妙な感心を覚えた。でも社会人なら職場行ってタイムカード押せば仕事するよなー。ああ、でも、みんな仕事しようよって、何度口からでそうになった事か。終始苦笑いで見てしまった。
    役者さん達が実際にどっかの会社員として仕事してるんじゃないかっていう雰囲気で上手かった。
    約1時間45分。

    同時に会話が進むので、自分の席から奥まった場所での台詞は聞き取れなかったが、さほど気になる場面でもなかった。ただ、最後の場面は近場で見る事になったので、目のやり場に困った(苦笑)。
    それにしても、山内氏の奥様の当日パンフの御挨拶文面は、どこまで本当なんだろうか。

    ネタバレBOX

    メーカーの商品開発部のオフィスが舞台、取引先にはその業界では有名な広告代理店が連なっているらしい。
    専務の社内報のコラム、「丸谷才一」に妙なおかしさと親近感が湧く。
    成り行きで起こった事件も、事が起きればボーゼンさが先立ち緊急時の蘇生処置まで気がまわらないらしい。咄嗟の時の行動に対して、多分企業内研修とかやっていそうな会社なんだけど、それより念頭に浮かんだのは業務の円滑さが優先したようで、この舞台見てたらなんとなくその行動も理に叶っているかも、と思ってしまった。頭抱えて苦笑いするしかない終り方でした。
    ごくごく一般的な社会人達が活躍する舞台、(活躍の方法は置いとくとして)面白かったです。
          ****************
    当日アフタートークのゲストは映画監督の吉田大八氏。
    司会者が居るのかと思ったら、本当に2人だけでトツトツとした会話のゆったりトークだった。作演の山内氏とは、山内氏がCM業界に居た時からのお知り合いだとか。

    以下、覚えてる部分の箇条書き。(主に山内さん、( )内は私見です)
    トークショーなんて初めて。本当はトークショーなんてやりたくない。この(東京芸術)劇場はトークショーやるのが条件らしい、やるとお金安くなって(本当か嘘かわからないが)劇場借りやすくなるから。殆ど初対面に近い人もいる、明日のトークショーは岩松了さんとだが、何話せば良いんだろう、と悩みながらスタート。
    業界の話は自分がいたから。会話重視になっているが、プロジェクトXみたいなモノは出来ない。
    キャスティング→チラシコメント→戯曲シナリオ書くの順、今回タイトル決めたら案外早く書けた。書くのは大変だが今回は無理なく納得して書き終えた。
    自分が作品を創る基準は岩井秀人、前田司郎、柴幸男。彼らに無くて自分にある物を考えたら(彼らもバイト経験とかはあるかもしれないが)会社しかないので。
    役者の顔を思い浮べながら適当に。稽古で動いて台詞が出来る事もある(だったかな、この辺あやふや)。
    劇中の仕事内容と神崎、小松、部長のそれぞれの最後の場面。3.11の時、現実社会でも欠勤やサボる事も出来たのに、ちゃんと仕事していた。それを考えたら、彼女の事は笑えない。(ここで思考が纏まらなくなったのか、話すのがヤになったと言ってこの件は終り)でも、ラストは笑ってもらわないと困る、とも。

    吉田さんが今度初めて舞台演出をするが、映像の監督?演出家が舞台の演出をやる場合の違いについて。例えば舞台上にコップ置いたとして、映像の人はカット割りがあるからその時に無くなる、(舞台だと)暗転しない限り消えないのに、コップ(の存在)が無くなる事が不思議に思わない。そこら辺が違うのではないか、とか。最近はそう思う人も居ないが〜ワンシーンワンカット〜音楽で〜とか、色々言葉は出てたけど「この続きは居酒屋で話ましょう」と途中切れ。
    吉田さんの初舞台演出を手がけるキャストはほぼ決定している、本はこれから出来上がるらしい。そのチラシの「〜演劇やるってよ」は自分がつけたモノじゃありませんから、と。
    客層について。立ち上げ当初に比べると、ここ数年は演劇好きの人にも見に来てもらえるようになった、来年で始めてから10年になる、とか。

    ここから質問形式になるが、質問が出るとは思っていなかったらしく、何人か手を挙げた姿に「えっ、嘘っ」と驚かれた。
    Q:最近見てよかったものは?
    A:吉田→大根仁監督の「恋の渦」大変面白かった、ポツドールの舞台は見ていないが見たかった。/これには山内さんも頷いてた。
    山内→「ニーチェの馬」
    Q:今回の出演者についてどう選んだのか→質問者は知り合いが出演していたので驚いたらしい。
    A:オーディションで「メガネ夫婦〜」の台本の1pを読んで?演じて?選んだ。どんな役者を求めたかというと、古館寛治さんや、ハイバイ、ポツドールの人のナチュラルに芝居出来る人達とやって来たので自然とそういう人を選んだ(というようなニュアンス)。
    Q:最後のHなシーンの演出はどうやった?→男子高校生の質問について「良い質問だ」と。
    A:石橋けいさんとは長い付き合いだが、書く前に話し合う。あの場面(役者として)わかっている2人だから細かく指示せず2人に任せた。分りづらいがセシボンタ?(誰か分らない‥)みたいに色々やっているんです、と。見る位置によっては分りづらいが実際下着脱いでやっている〜他所の舞台でも裸になったり実際やっている劇団あるよね〜(幾つか、聞いた事ある名がチラホラと出たが割愛)。

    覚え書きのため、正確ではありませんがこんな感じのアフタートークでした。
  • 満足度★★★

    ドロドロからのヌチャヌチャ
    全体の2~3割の台詞が聞き取れなかったなあ。型破りな展開がおもしろかった。

    ネタバレBOX

    演出家は会場の通常席の最後方席で確認しただろうか。変則客席によくありがちな台詞の聞き取りにくさ(役者が背中を向けてるとき)はやむを得ないとしても声が聞こえないのはどうなのか?無理に声をおさえる(くぐもらせる)のはよい。しかしちゃんと声は届いているのに何言ってるのか分からないのは、役者の声質によるにしてもそこは当然演出家の責務。(滑舌悪いからあの役者ダメって勘違いする客もいるだろう。)確かに自然な会話のようでありさもどこかのオフィスのようではあったが、私は聞き取ることに神経を費やしまた聞き取れない場面で客がうけたりしてイライラしてしまった。この会場は不向きだったしここでやるならもっと客席を中央に寄せるべきだったし、もっと言うならあごらでやるべきだったしあごらで観たかった。
  • 満足度★★★★★

    職場にて
    面白い。当日パンフ挨拶文もいい。

    ネタバレBOX

    秋元(金子岳憲)…新婚だけど高橋が好き。佐々木を絞め殺す。
    神埼(松本まりか)…部長が嫌い。小松課長と不倫する。うそつき。
    田ノ浦(岡部たかし)…離婚したので給料upを望んでる。一番リーマンっぽい。
    佐々木(松澤匠)…総務から異動。高橋の元彼。けっこうDVっぽい。仕事に命をかける男。
    添島(白石直也)…高橋の彼氏。佐々木より優しいけど、暴力的な男。
    高橋(吉田彩乃)…ナチュラルに病んでる系。
    部長(石橋けい)…仕事を優先し、職場にいらないものを排除しようとする。専務と不倫してたっぽい。
    小松課長(鈴木浩介)…部長の腰ぎんちゃくな男。けっこうリアルか。
    専務(岩谷健司)…客観的に、色々理解のある男。

    「効率」を優先する職場で、水面下の「恋愛」感情が交錯しては笑いのおこる快作。職場独特の微妙な人間関係のもつ空気を醸して、時にピリっとさせてもくれる。金子とか岡部はここんとこ上手い。みんなナチュラルに上手かった。

    んで、添島が不慮の事故で死んで、混乱する高橋をよそに、平穏を保とうとする面々。しまいに、佐々木も死んで、死体が二つ床に転がる。それでも高橋へ見た目いやらしく接する秋元とか、仕事が優先だと言い切る部長とか、こえーってなる。なんか監獄的な。職場って監獄だったのかとね。

    死体が専務にバレて、心が折れそうになる部長は、専務にここで抱いてとせがみ、デスクでSEXをはじめる。面食らう課長をよそにラストまで行き着く二人の声が響く…。
    SEXしながら課長に電話出てって指示する部長は仕事人なのか。ATで、部長の不倫経験と神埼への同視、仕事一筋の姿勢についての言及があったけど、なるほどと。地味ながら面白いポジションだったなと思った。あと、震災後も普通に会社へ行ってた一般の人らも部長のようだってコメントもなるほどと思った。
    恋愛も仕事も自分のためにしかやらんものだから。
  • 満足度★★★★

    山内式ピタゴラスイッチ
    ピタゴラスイッチのようにひとつひとつの積み重ねが効いてくる、構成の妙。

    会社勤めの人は観るべき。
    笑いながらも笑えなかった。社畜おそるべし。
    社畜のアンチテーゼは愛欲ということか。

  • 満足度★★★★

    多少ネタばれ
    読んでも問題ないネタばれ

    ネタバレBOX

    城山羊の会の【効率の優先】を観劇。

    この劇団を観劇するのは今作で五本連続で、もう観るのを止める事が出来ないほど面白い劇団なのである。

    今作は会社内での出来事で、相変わらず物語らしい物語が存在せず、話は進んで行く。
    その物語の無さは、まさしく普段の日常で起こっている事そのものと言うべく、人生とは、物語ではなく展開で動いているだ!と作・演出の山内ケンジが言っているようでもある。
    これこそが城山羊の会の面白さであり、現代口語演劇を真骨頂ではなかろうか。
    今作に関しても粗筋を説明するのがはばかれるほど、個人の小さな、小さな出来事が大きく膨らんでいき、会社内の人間関係、日本人の在り方など日本社会の縮図を丹念に描いている。ただ流石に五本連続となると、会社関係の話という事もあるが、展開に予想がついてしまい、観客に想像力を植えさせるまでは行かなかったようだ。
    前作【あの山の稜線が崩れてゆく】が観客の想像力を刺激させてくれたかなりの傑作であっただけに残念でならない。まぁ、五本連続で新作を観て、傑作を目撃してしまっただけに、今作もそれを超える事を期待するのは観客の贅沢な注文であろう。でも初めて観る観客には相当面白いと思える。ただ今作のラストシーンを尤も物語らしい大団円で終えたというのが何故か???だったのだが。今まではこんなラストシーンは一度も無かっただけに、演出家の思考が変わり始めたのかもしれない。ただ気になったのは、その大団円が昨年のブス会【女のみち2012】と同じ匂いがしたのは考え過ぎだろうか?

    今作はお勧め。

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