効率の優先 公演情報 城山羊の会「効率の優先」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    不思議な面白さ
    オフィスの一室で繰り広げられる、極々日常的なオフィスラブや事件があったりと多事積み重なって通常業務は進む。他人にとっては些細な事でも本人にしてみればものすっごく悩む事で。世の中、メンタルクリニックや心療内科の看板を街中で目にする機会が増える訳だ、と妙な感心を覚えた。でも社会人なら職場行ってタイムカード押せば仕事するよなー。ああ、でも、みんな仕事しようよって、何度口からでそうになった事か。終始苦笑いで見てしまった。
    役者さん達が実際にどっかの会社員として仕事してるんじゃないかっていう雰囲気で上手かった。
    約1時間45分。

    同時に会話が進むので、自分の席から奥まった場所での台詞は聞き取れなかったが、さほど気になる場面でもなかった。ただ、最後の場面は近場で見る事になったので、目のやり場に困った(苦笑)。
    それにしても、山内氏の奥様の当日パンフの御挨拶文面は、どこまで本当なんだろうか。

    ネタバレBOX

    メーカーの商品開発部のオフィスが舞台、取引先にはその業界では有名な広告代理店が連なっているらしい。
    専務の社内報のコラム、「丸谷才一」に妙なおかしさと親近感が湧く。
    成り行きで起こった事件も、事が起きればボーゼンさが先立ち緊急時の蘇生処置まで気がまわらないらしい。咄嗟の時の行動に対して、多分企業内研修とかやっていそうな会社なんだけど、それより念頭に浮かんだのは業務の円滑さが優先したようで、この舞台見てたらなんとなくその行動も理に叶っているかも、と思ってしまった。頭抱えて苦笑いするしかない終り方でした。
    ごくごく一般的な社会人達が活躍する舞台、(活躍の方法は置いとくとして)面白かったです。
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    当日アフタートークのゲストは映画監督の吉田大八氏。
    司会者が居るのかと思ったら、本当に2人だけでトツトツとした会話のゆったりトークだった。作演の山内氏とは、山内氏がCM業界に居た時からのお知り合いだとか。

    以下、覚えてる部分の箇条書き。(主に山内さん、( )内は私見です)
    トークショーなんて初めて。本当はトークショーなんてやりたくない。この(東京芸術)劇場はトークショーやるのが条件らしい、やるとお金安くなって(本当か嘘かわからないが)劇場借りやすくなるから。殆ど初対面に近い人もいる、明日のトークショーは岩松了さんとだが、何話せば良いんだろう、と悩みながらスタート。
    業界の話は自分がいたから。会話重視になっているが、プロジェクトXみたいなモノは出来ない。
    キャスティング→チラシコメント→戯曲シナリオ書くの順、今回タイトル決めたら案外早く書けた。書くのは大変だが今回は無理なく納得して書き終えた。
    自分が作品を創る基準は岩井秀人、前田司郎、柴幸男。彼らに無くて自分にある物を考えたら(彼らもバイト経験とかはあるかもしれないが)会社しかないので。
    役者の顔を思い浮べながら適当に。稽古で動いて台詞が出来る事もある(だったかな、この辺あやふや)。
    劇中の仕事内容と神崎、小松、部長のそれぞれの最後の場面。3.11の時、現実社会でも欠勤やサボる事も出来たのに、ちゃんと仕事していた。それを考えたら、彼女の事は笑えない。(ここで思考が纏まらなくなったのか、話すのがヤになったと言ってこの件は終り)でも、ラストは笑ってもらわないと困る、とも。

    吉田さんが今度初めて舞台演出をするが、映像の監督?演出家が舞台の演出をやる場合の違いについて。例えば舞台上にコップ置いたとして、映像の人はカット割りがあるからその時に無くなる、(舞台だと)暗転しない限り消えないのに、コップ(の存在)が無くなる事が不思議に思わない。そこら辺が違うのではないか、とか。最近はそう思う人も居ないが〜ワンシーンワンカット〜音楽で〜とか、色々言葉は出てたけど「この続きは居酒屋で話ましょう」と途中切れ。
    吉田さんの初舞台演出を手がけるキャストはほぼ決定している、本はこれから出来上がるらしい。そのチラシの「〜演劇やるってよ」は自分がつけたモノじゃありませんから、と。
    客層について。立ち上げ当初に比べると、ここ数年は演劇好きの人にも見に来てもらえるようになった、来年で始めてから10年になる、とか。

    ここから質問形式になるが、質問が出るとは思っていなかったらしく、何人か手を挙げた姿に「えっ、嘘っ」と驚かれた。
    Q:最近見てよかったものは?
    A:吉田→大根仁監督の「恋の渦」大変面白かった、ポツドールの舞台は見ていないが見たかった。/これには山内さんも頷いてた。
    山内→「ニーチェの馬」
    Q:今回の出演者についてどう選んだのか→質問者は知り合いが出演していたので驚いたらしい。
    A:オーディションで「メガネ夫婦〜」の台本の1pを読んで?演じて?選んだ。どんな役者を求めたかというと、古館寛治さんや、ハイバイ、ポツドールの人のナチュラルに芝居出来る人達とやって来たので自然とそういう人を選んだ(というようなニュアンス)。
    Q:最後のHなシーンの演出はどうやった?→男子高校生の質問について「良い質問だ」と。
    A:石橋けいさんとは長い付き合いだが、書く前に話し合う。あの場面(役者として)わかっている2人だから細かく指示せず2人に任せた。分りづらいがセシボンタ?(誰か分らない‥)みたいに色々やっているんです、と。見る位置によっては分りづらいが実際下着脱いでやっている〜他所の舞台でも裸になったり実際やっている劇団あるよね〜(幾つか、聞いた事ある名がチラホラと出たが割愛)。

    覚え書きのため、正確ではありませんがこんな感じのアフタートークでした。

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    2013/06/11 03:45

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