花束を渡すのは誰だ? 公演情報 花束を渡すのは誰だ?」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    よかったです
    会場に入ると、床に横たわるショートカットの美女。期待が高まります。物語はその印象のままの近未来SFストーリー。ちょっと不安定で、透明感があって、切ない。1時間程の作品でしたが、十分楽しめました。

  • 満足度★★★★

    20130316
    チケプレにて鑑賞。二人芝居の醍醐味が味わえた。

    ネタバレBOX

    「生殖」を望むジョージがハンドメイド(アンドロイドのようなものか?)故に「生」を叫ぶシーンがとても印象的。中盤が笑えたらもっと良かったかも。
  • 満足度★★★★

    二人芝居の醍醐味が味わえる作品
    設定が良く、展開が合理的で楽しめました。

    ネタバレBOX

    最初はハンドメイドが分からなかったのですが、ロボットみたいなものと理解して見ました。途中までは何故人間と同じものが食べられるのか不思議だったのですが、終盤の種明かしで伏線になっていたことが分かり、驚きました。ただ、食事が出来るレベルであれば生体に近い気がして、生殖機能もありそうな印象でした。

    あとは、終盤に、シェルターが地下の隔離施設と言った気がして、空が見えたりピクニックに行ったりしたエピソードとの辻褄が合わないように思いました。何か聞き違えてたらすみません。あと、紅茶は茶色というより、文字通り赤のイメージなので、少し引っかかりました。細かく気になる点はありましたが、話としては意外性があり、素晴らしかったです。最後に「アルジャーノンに花束を」が出てきて、内容は違うものの、作風に共通する空気感を感じました。

    劇場としてはとても狭い空間を上手く生かしていたと思います。ただ、2人がドアのガラス越しに別れを惜しむ場面が見えない席があったようです。とても感動的な場面なので、勿体無く感じました。小道具の使い方や動きは無駄がなく、素晴らしかったです。最後にメイが階段を上がって来るシーンが効果的でした。

    役者さんは、二人とも素晴らしかったです。ジョージは動きが自然で、メイの成長を見守る場面の愛情表現が見事でした。終盤、メイと口論になる場面で、突然キレたので少し驚きました。もう少し予兆があったら嬉しかったです。顔汗がスゴくて、熱演が伝わりました。上手く拭き取ってくれた点も好印象です。メイも整った顔立ちが人間臭さを感じさせなくて良かったです。

    序盤の太宰や落語家になるシーンのストップモーションも見事でした。膝周りに痣が目立ちましたが、隠してくれたら、より人間味が薄れると思います。成長につれて、子供から女性らしくなる様子が素晴らしかったです。

    衣装を少しずつ変えることで季節感を出していたのが素晴らしかったです。照明、音響も工夫されていて、劇場の狭さを感じさせない舞台でした。劇場も洒落た作りで洗練された舞台でしたし、受付も待機スペースを用意して頂いたり、暖かい心遣いが感じられて、気持ちよく拝見しました。

  • 満足度★★★★

    20130313
    優しさがぎゅっとつまった小品でした。唯一無二の作品ではないけれど、居心地が良くて、3月の忙しい時期に観に行って良かった。

  • 満足度★★★★★

    初日
    「コマイぬ」のひと吠えめ(第1回作品)ですが、芝原さんの出演作品は記憶によると過去に4作品観劇している。

    いづれも印象に残るお芝居をされているが、今回も好印象な演技をみせてくれた。

    大塚さんはモデルもされているとのことで成長するハンドメイド役がぴったりで魅力的です。

    南さん作演作品、やはりいい作品だったし私は好みのようだ。上演時間も65分ほどでちょうどよい。

    知り合いがいるわけでも関係者でもない私だが、OPパーティに参加させていただいた。 そうしたいと思わせるいい雰囲気がお芝居のあともそこにあったからだろう。

    ネタバレBOX

    近距離での二人芝居ではあったがコミカルなシーンを前半にもってくることでリラックスして観劇でき、緊張感を強いられることもなく楽しめました。
  • 満足度★★★★★

    無題634(13-059)
    20:00の回(少し曇り、のち雨)。ここは初めて。19:25会場着、受付(整理番号券あり)、19:45開場。外階段から2階へ上がります。長方形の部屋、入って左に客席。奥には階段。19:58前説(南さん、65分)。20:01開演~21:08終演。やはり南さんの作品はいいな、好み。タイトルに関連した本がさりげなく置いてある。単行本を買ったのは78年です。南さんが「ジュブナイル」とおっしゃっていました。この言葉をお聞きし、想いは一気に「そのとき」に戻り、何十冊も読みあさった毎日が甦るのでした。

  • 満足度★★★

    チェスな生き方
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。

    ネタバレBOX

    個別のシェルターで過ごすジョージ(芝原弘)がハンドメイド・メイ(大塚友里衣)を創り育てる。成長したメイに、この世が壊滅状態にあることを告げると、メイは種を残せない自分らも死ぬべきだと主張し、ジョージの首を絞める。ここでジョージは自分もハンドメイドだと告白する…。

    ジョージは政府?の目的のため隔離施設での生活を余儀なくされていて、自分のコピーであるメイを創ることで種を残すことを実践する。その目論見通り、ジョージより秀でたメイは、施設から脱出し、ジョージなきその部屋へ花束を置きに帰ってくる。
    途中途中に入るジョージの語りが、独白でなく脱出後のメイへ宛てたものとわかる終盤。「種を残す」ってことをそうそう考えたりしないだけに、人間でないジョージ(とメイ)のどうしようもない苦しさとメイを残せた喜びがくっきり分かる。
    死ぬという答えを出したメイに対して、感情的に「生」を叫んだジョージを思い出してグッとくる構成が上手い。

    中盤がちょっと魅力に欠けたかなと思う。つまんなくないけど。
  • 満足度★★★★

    二人芝居
     登場人物の数からいうと、演ずるのが最も難しいと言われる二人芝居に、よい感じで立ち向かっていた。二人のうち、一人は、モデルを職業にしている。その為か、メイという女性型ヒューマノイドはやや中性的な感じが出ていて、それが、この作品にマッチしていた。
     ジョージを演じていた男性が役者稼業である。中々、力のある役作りであった。緩急を上手くこなし、メイの居場所を創りだすだけの力を発揮している。

    ネタバレBOX

     設定は2058年。核戦争後、シェルターに避難しているジョージは、孤独と孤立に耐えかね、自らハンド・メイドと称される女性型ヒューマイドを制作、成長型のプログラムを組み込んで、その後1年をメイと名付けたヒューマノイドと暮らす。但し、成長型と言ってもメイの成長は身体的なものではない。身体的な変化はなく、知性や精神の成長である。そして、そのスピードは人間の約20倍だ。1年後にメイは既に大人の女性の精神性を具え、知性でもジョージを遥かに凌駕する。
     遂に彼女は彼に質問する。なぜ、自分達しか居ないのか? 父や母、他の人たちは居ないのか? と。仮に人間は、ジョウ-ジだけで、あとは生殖機能を持たないメイしか存在していないのであれば、子孫を残すことができない。子孫を残すことのできない生き物に、生きる意味はあるのか? と。
     無論、この議論を通じて「二人」の間にコンフリクトが生ずるのだが、思い掛けないラストが待ち受ける。それは観てのお楽しみだ。
  • 満足度★★★★★

    初日!
    ユニット立ち上げの初日でなんとなく気分もいい。

    なんとも居心地がいい芝居だった。ちょっとSFワールド。流れが素直なのでわかりやすいかも。
    時間の流れに「行間」があるので、それがなんとなくふわっとした感じになって居心地がいいのかな、と思った。

    二人の役者さんも、濃すぎず、軽すぎず、かといって印象が薄いわけでもなく、やっぱり居心地のよさの源泉になっていた。

    おまけ:時折頭の中で、「おはよう、フェルプス君。」という声が聞こえた。(意味がわからないと思いますが、また一人よがりです)

    ネタバレBOX

    イヌではなくネコだった。

    入るとメイが眠っている。
    (余談だけど、自分だと10分寝たふりをしているとそのまま寝てしまいそうで、いつも開場して寝ている役者さんがいると心配してします。)

    オープニングが、いい意味で「先入観」を与えてくれるので、最後のサプライズにつながっていると思った。

    最後は結構サプライズ。少し設定がわからないところもある(たとえば、ジョージはなぜ脱出できないのかとか)けど、それはそれでいい。

    メイの成長スピードがいい感じだと思った。ただ、8歳かだったと思うが、英語はこの年齢では普通はわからないとかは思ったが、それも設定なのかも、とも思う。

    青い稲妻は面白いと思うが、ちょっと意図が読みづらかった。
    ホワイトデーの話は、南さんらしいなあ、と。ベタなんだけど、なんか軽い香辛料が入っている感じ。チープにも見えるし、そうでもないように見えるし。


このページのQRコードです。

拡大