超訳古事記 やまとたける 公演情報 超訳古事記 やまとたける」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★

    蝙蝠
     設定されたエルマフロディットとしてのやまと たけるは、いわば蝙蝠の立場である。鳥でも無く獣でも無い。薄気味悪いとされ、忌み嫌われ、恐れられ、蔑視もされる者の代表格だ。
     
     古事記をベースとしているということもあろうが、物語の文法をキチンと踏まえたシナリオと、出口なしのエルマフロディットが、自身納得できる人生航路への出口としてのアイデンティファイの方法を発見した点に、作家の才能の芽と方向の正しさを見る。役者陣は若く、まだまだ修練を積まなければならない者も多いが、一所懸命に役に体当たりしている姿勢に好感を持った、主役の女優は、変幻するヲウス・たけるを好演。

    ネタバレBOX

     やまとの大君に子が生まれる。ヲウスと名付けられた子は、予知能力を持ち、異様な力を持っていたが、肉体的には、男でも女でも無いと同時に男でもあり女でもあった。所謂、エルマフロディットである。
     大君は兄のオオウスに長の地位を譲り、ヲウスは、兄を助けて統治せよと命ずるが、オオウスは、特別の力、能力を持たず、神の血を引いただけということがコンプレックスとなって、男として育てられたヲウスを妬み、大君の主催する会議を無断欠席し続けた挙句、ヲウスを襲うが、逆に殺されてしまう。大君は、ヲウスに、西に住み、大和にまつろわぬ熊曾討伐を命ずる。ヲウスは父母からも国からも追われ、女の衣装を身につけて熊曾の地へ向かう。偶々、彼の地で難渋していた折、熊曾の王、タケルに気に入られ、預かりの身となるうち、ひょんなことから、具合の悪い民を助けた。このことが幸いして、皆の信頼を得、タケルの求愛を受けるが、ヲウスは半陰陽の身、タケルの子を産むことはできない。初めて愛した男に、初めて愛された身でありながら、愛する男の子を宿すことのできないヲウスは、熊曾の因習である名を魂とする風習に従い、己を己として生き抜く道を選ぶ。
     それを実行するのは、婚礼の宴。この席でタケルの腰の剣を抜いて舞うヲウスは、その剣でタケルを殺し、タケルの魂を自らの名とする。但し、苗字は大和だ。こうして大和 尊が誕生する。
     
  • 満足度★★★★

    いい緊張感
    「祭氏」というだけあって、場が古代の神聖な空気を醸し出していました。舞台美術が好みです。
    舞台との距離が近かったのがよかったか悪かったかは分かりません。コロス的な要素が採り入れられているので、集団で一つとして見るために舞台と客席の間に距離がほしかったところ。
    動きも古代らしく様式にこだわっていて好感を持ちました。

  • 満足度★★★★★

    無題620(13-045)
    13:30の回(よく晴れている)。プレビュー公演、12:35会場着、誘導のリハーサル中。開場10分前あたりで受付付近は落ち着くものの、衣装をつけた役者が表で雑談するのはやめた方が…と思う。

    昨年11月、某楽園の前で開場待ち。と、スタッフ(菅原さん)の方に声をかけられ…「祭氏」旗揚げのお話を聞き、横浜まで来ました。横浜は今月2回目、先月も1回、どちらもダンス公演で芝居は昨年3月の「趣向」以来。読みました「古事記」の入門書。12月、Tokyo Dolores(ポールダンス)の「Kojiki」をみて、あらためて「古事記」のことは何も知らないことに気づく。「柱」は神だったのか…。

    13:00受付、開場。横に使った舞台、桟敷+椅子席。中央に4本の垂幕(?)。赤2本、左は紺、右は茶(照明の具合で微妙に変わる)。その下に四角い台、ゼブラ模様、客席まで同じ模様で1本の路。両サイドに太鼓が控えている。そして、舞台全面に10cm幅くらいの紙(墨で濃淡ムラをつけたような色合い。)が垂れている。※サイトに写真がアップされています。

    BGMに笛、弦、今風の和風調。13:30前説(70分、5分おし)、13:35開演〜14:44終演。終演後、菅原さんにご挨拶。

    みなさん学生さんとのこと、確かにお客さん含め数世代違う気がしていた。「古事記」は面白いかと聞かれるとちと困りますが、某楽園の数分間の偶然から始まったこの物語、旗揚げに立ち会うことができ、来て良かったです。

    ネタバレBOX

    巻物仕様の当パン、登場人物=キャストで紹介してほしい。菅原さんはわかるけど、ヲウスはどなただろう...となる。どこか他のお芝居に出演しても気がつかず見逃すことになってしまいます。

    古事記の印象では、女性は「巫女」的、男性は勝手気まま、やりたい放題、美しい女性とは即行で結婚。本作の男性が今風なのは仕方がないけど、振る舞いが猛々しくないのは演出なのでしょうか...

    なかなか太鼓の音を聴く機会はなく、響きと振動がとても新鮮。

    セリフはよく聴き取れ、表情もよかった。

    (最前列)桟敷席、慣れていますが、もう少し(舞台との)余裕があるとありがたい。

    両性具有的な作品では…「闇の左手(LeGuin)」「インターセックス(帚木さん)」「11人いる!(萩尾さん)」、他にもあったような気がするけど。

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