10station  都合のいい記憶〜凌霄花〜 公演情報 10station 都合のいい記憶〜凌霄花〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    楽しめました
    SFの設定をとっていますが、これは切ないラブストーリー。過去の記憶に溺れてしまうのが悲しいですね。ビジュアルに凝ってましたが、最前列の席だと上とか横が見づらかったです。女優さん達皆キレイでした。

  • 満足度★★★★

    オトナ向けジュヴナイル的?
    一言で表現すれば「オトナ向けジュヴナイル」?
    記憶操作アプリというSF的ネタに恋愛も絡め、「思い出」「記憶」とは?と問い掛ける90分弱、終盤での映像と演者の「共演」を筆頭とした映像の使い方も含めてなかなかの出来。
    「世にも奇妙な物語」や「笑ゥせぇるすまん」のようなダークな終わり方にもできそうだな、などとも思う。

  • 満足度★★★

    SFではなかった
    思った以上に、センチメンタルな恋愛青春ドラマでした。
    あいにく、そういうので泣けないたちで、脚本は私には合わなかったという感じです。
    恵役の女優さんの笑顔が素敵でした。それで☆一つプラス。
    仲間が集まった時の会話は、むずがゆかったです。

    ネタバレBOX

    MOBというアプリがすごい発明だけに、その使われ方があの程度かという肩すかし感はありました。

    しかし、記憶を消去したり書き換えられるなら、色々な矛盾が出てくるだろうし、精神疾患も多い世界になるだろうな。犯罪にも使えるよね。
    こわいこわい。

    私が観た回では、オープニング時の幕(映像用の)がちゃんと外れず、半分垂れ下がった状態で、登場した女優さんがそのまま演技していましたが、あそこはカーテン開ける振りでもしてさっさと外した方がよかったと思います。
    立ち位置も、そのカーテンの後ろあたりで、声だけ聞こえてきてモヤモヤしました。
  • 満足度★★★★★

    号泣する準備はできていた。
    人の感動ってその人の経験によって大きく違ってくると思うんですけど、こういった話は自分にはどうしようもなくドンピシャでした。

    途中からもうすっかり号泣する準備ができていました。

    ネタバレBOX

    けれど愛する人が死んでしまったことはまだいいなと、生きていて他の誰かと幸せになっていることはなんだかとても辛いのです。けれど、彼女が幸せであればそれはそれでいいのかなと。なんだか自分の恋愛に照らし合わせながら色々と考えてしまいました。

    MOBというアプリのアイデアがとてもよかったですし、舞台上すべてに映像を流す手法もとてもよかったです。

    なにしろ役者女性陣がみんな可愛かったので見ていてまったく飽きませんでした。男性役者人に嫉妬してしまいました。

    ところで号泣する準備はできていたのですが、実際は一番大事な場面が映像で流されてしまったことで感動が薄れてしまった気がします。

    彼氏が亡くなった電話を受ける場面と、ケーキのくだりの二回目のところは実際に演技で見せてもらった方がやっぱり泣けた気がします。

    なんにしろとてもおもしろかったです。
  • 満足度★★★

    リアリティ
     どうも、溺れているようである。メンタルなレベルに。自己憐憫やナルシシズムに毒されているように思うのだ。演出上、絶対にあってはいけないようなミスもあり、細部のリアリティーにも乏しい。原因は甘えか観察力の不足である。その結果、作家本人が自らに課す荷が軽い。だから哲学と言えるほどのものが無い。あるのは移ろう心情だけであるが、それを根拠づける体系が無ければ、ものは見えてこないだろう。
     この舞台の原作は、記憶アプリを題材にした自主製作映画だということだが、恋愛物として仕立て上げる中で、マッチングが上手くいっていない。結果、焦点がぼけてしまった。これも、価値観の体系も持たず、物語を重層化することのできないレベルでITなどの技術を表面的に使った結果だろう。
     

  • 満足度★★★★★

    原作がいい
    記憶編集アプリが登場するとそうなるだろうなと、原作に説得力がありました。

    ネタバレBOX

    無料版記憶編集アプリMOBは記憶を保存するだけですが、有料版になると記憶を消去することも可能で、他人や社会との関係で不都合が生じるようになります。認知症の人を相手にするような感じです。

    楽しかった思い出だけを再生し続ける行為は引きこもりとも言えます。

    恋人の死をきっかけに、主役の彼女は死を知ってからの記憶を消去して、死を知るまでの記憶を再生し続けるようになり、引きこもりで認知症的な、完全に社会性を失ってしまいました。

    記憶を消去したという記録が残されているのがこのアプリの救いでしたが、時の経過が苦しみを和らげるという効果が効かないので、復活させる度に強いショックを受けまた消去してしまいます。

    記憶の欠如に対する違和感を認識し、事実を受け入れる決心がついたとき、彼女は記憶を復活させ、つらい思いに耐えながら社会に戻りました。

    MOBの社会に与える影響は計り知れないものがあったはずです。アプリ制作の是非についての議論や規制の動きが全くなく、メーカーの研究チームに勤務する友人が何の表明もしなかったことに対して少し物足りなさも感じました。

    舞台は喫茶店、正面の椅子席の背後になぜ仕切りが置かれているのだろうとずーっと思っていましたが、そこに彼の姿が映し出されたのを見て納得しました。他にも、奥、左右、天井にもプロジェクトによる映像が映されました。誰も座ってはいませんでしたが、最前列の数席だと映像に包まれたような味わいになっていたかもしれません。

    初っ端に前面のスクリーンが一部残ってしまった際に彼女が即座に外さなかったことや、舞台の照明が落ちてしまったことなどちょっと詰めの甘さはありました。
  • 満足度★★★★★

    優れた文明批評
    準備中にブレーカーが落ちて開場が少し遅れるというアクシデントがあったので、いつまた電気が止まっちゃうか心配しながら見ていたのですが、本番はつつがなく済みました(と思う)。プロジェクターを複数使用した演出は一見の価値あり。ピアノの名曲があれだけの音量で流れながら、セリフの邪魔にはなっていなかったのもグー。

    人間がますます小さな電子機器に生活を支配されるようになってきている昨今なので、この作品は極めてタイムリー(都合の良い記憶を買えるという映画も話題ですね)。力作。

    ネタバレBOX

    登場人物が、最終的に、アプリに頼らず、自らの努力と周囲の人の手助けによって自分の問題を克服するというポジティブなストーリーもステキでした。

    危険なアプリの開発チームの一員で、それを親友にすすめてしまった男が、あっけらかんとしてたのは気になりましたが…。

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