満足度★★★
こういうのだったかぁ。
イメージしていたより、なんか真面目で堅い感じでした。
ちょっと肩凝ったかな。もっと破天荒な雰囲気を勝手に期待していたので、
「あれ、普通」と思って拍子抜けしてしまいました。
刺激を求めすぎるのは自分の良くないところかもしれませんけど。
それはそれとして、役者さんの力演と、真摯な台詞。評判が良いのも納得。
満足度★★★★★
セットが圧巻
説明に「大海をめぐり、難をのがれ、鮭たちは生まれた川に帰ってくる。」とあるが人間も同じような生きざまを見せつける。人の一生とは残酷でもあり正義でもある。そんな彼ら一人ひとりを愛しくも感じた舞台であった。
満足度★★★★
胸が詰まるラストシーン。
早船聡さんのお話は、父と子、母と子、夫と妻(特に離婚した夫婦や、子どものできない夫婦)など、家族のモチーフが必ず出現する。人間の関わり合いの原点だからだろうか。
鮭が川を遡るように、人生のさまざまなシーンを遡っていく。
どうしようもない、人生の理不尽や挫折、日常などがさまざまに絡み合っていく様が、美しく紡がれていく。
ラストシーン、絶望なのか、希望なのかわからないけれど、胸が詰まった。
満足度★★★★★
切なくてあったかい。
期待通り。
不思議な世界の中、だんだん見えてくる話の残酷さ。
とっても切ない。
でもあったかくて。
最後は涙してしまいました。
あ~~~サスペンデッズ、すきーー!!!
吉祥寺シアターだから出来る空間?
照明の素敵さは毎回テッパン!
満足度★★★★★
闇に光明を見る想い
早船さんのお芝居を観る度、そう思うのです。
早船さんのような演劇人が存在する限り、私はまだ演劇に絶望はしないぞと思います。
ヒトの感情の流れを奇をてらうことなく、細密に、それでいて、一切の無駄なくシンプルに表出できる、類稀な劇作家の筆力と、その世界観を見事に体現できる役者さん達。その連携プレイの秀逸さに、何度も涙し、心身の震えが収まりませんでした。
まるで、私にとっては、小劇場界の希望の星のような劇団です。
もしも、私が、もっと早く、この劇団に出会っていたら、我が家の歩む道も、もっと別にあったかしら?とか考えて、胸がはち切れる想いがしました。
息子の養成所同期の間瀬さんのご出演は、嬉しい反面、そういう個人的な思いも重なり、複雑な心境でした。
どうか、サスペンデッズは、このままであってほしい!
この劇団の役者さんは、本当に、恵まれていると感じます。
これだけ、脚本と演出が的確だからか、演じる役者さん達の魅力も炸裂。
芝居の登場人物全員に、絶え間なく好感を覚え、劇場を後にするのが、心残りでなりませんでした。
満足度★★★
ドラマを越えていくこと。
親から子への遺伝と、そこに生じる想いを綴った普遍的で良質なドラマであると思います。
ただ、それ以上でもそれ以下でもないというのが正直なところです。それはこの作品でわたしは生身の人間を感じることができなかったから。
満足度★★★★
これは芸術的な良作である
人間の一生を、鮭の一生と重ねて描いた作品。
芸術的な作品でありながら、とても分かり易く描かれている。
これはオススメしたい作品。
特に観劇初心者が、ステップアップする作品としてもオススメできる。
舞台美術も工夫に溢れており、目を惹いた。
上演時間1時間50分。
満足度★★★★
ぐっときました
三途の川を渡るまでの回想録。最期はやっぱり故郷に帰る。泣けましたね。シリアスとコミカルが絶妙にブレンドしていて唸らされます。しかし世代を超えるアルコール依存症はやはりリアルに怖い。
満足度★★★★★
曼荼羅のような死生観
舞台美術の美しさとスケールに圧倒される。
BGMは終始川のせせらぎだけ。
舞台美術に魅せられ、川を遡るような構成に魅せられた2時間。
私は川のほとりで鮭たちの一生を見た。
満足度★★★★
美しい舞台美術にまず
心を奪われる。吉祥寺シアターの地下まで利用した舞台は初めてみました。鮭の生と人間の生をシンクロさせながら紡がれる物語は、まるで香気ある文学作品のようだ。生や輪廻、人間の業といった形而上学的なものを上手く舞台化していたと思います。ライトの使い方も印象的。この作品に他の劇団には見られない芸術的な品格を添えていた。なんだか、「THE 舞台芸術」とでも呼びたいような作品だ。演出家の意図が明確で分かり易く、きれいに一つのトーンにまとまっている。欲を言えば、まとまりすぎて破綻が無いのが寂しいところ。これだけの舞台と役者さんなら、もう少し暗示的なシーンとか幻想的なシーン、イメージのみのシーンなど、本筋に関係ないシーンを入れても十分に鑑賞に耐えたと思う。
ラストは感動的。まさに文学。