満足度★★★★
胸が詰まるラストシーン。早船聡さんのお話は、父と子、母と子、夫と妻(特に離婚した夫婦や、子どものできない夫婦)など、家族のモチーフが必ず出現する。人間の関わり合いの原点だからだろうか。鮭が川を遡るように、人生のさまざまなシーンを遡っていく。どうしようもない、人生の理不尽や挫折、日常などがさまざまに絡み合っていく様が、美しく紡がれていく。ラストシーン、絶望なのか、希望なのかわからないけれど、胸が詰まった。
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2012/06/21 11:59
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