満足度★★★★
手話版・通常版ともに観劇
6番シードの短編作品の中でも特にお気に入りの作品が手話劇になるということで楽しみにしていました。
通常版は6Cでおなじみの亜音さんと藤堂さんのコンビです。
まずは手話版を観ました。こちらは音声通訳のラジオを受付で借りて観ました。音声通訳は通常版のメインキャストが全ての声をあてています。
ラジオは開演前に音がちゃんと聴こえるか確認するのですが、その時まずどこを操作すれば聴けるようになるのか分からず困りました。それも最初にちょっと案内してほしかったです。
結局ラジオの調子が悪く取り替えてもらいましたが、開演中も雑音がひどくなる時が何度もあって、そのたびにラジオの位置を動かしながら観ていたので、そこに煩わされてしまったのは残念でした。
手話版も良かったです。晴くん役の前田さんがイメージにピッタリでした。
手話版は通常版とは違った演出もあり、それも効果的でした。お天気のお姉さんのセリフに割り込んで叩かれるひかるの恋敵・乱子さんが面白かったです。
ストーリーは分かっているので、音声通訳なしでも1度観てみたかったです。
そして通常版。こちらは手話通訳がついての舞台です。
乱子を演じるのは本倉さつきさんでした。初めてお芝居を観ましたが、本倉さんの乱子も素敵でした。
亜音さんのひかると藤堂さんの晴くんは6Cの時にも観ていますし大好きなコンビだったので楽しめました。
手話版・通常版どちらも楽しむことができました。この試みは今後も続けてほしいと思います。
満足度★★★
最終日、手話版観劇
当日の観劇スタイルは、歌舞伎や海外舞台公演でおなじみのイヤホンガイド付き。
日常会話程度の手話なら理解出来るため、自分の耳に合わなかった事もあり、イヤホンは結局未使用。
言葉を発しないパントマイムとは違い、豊富な日本語手話に合わせて物語が進行するちょっと少女漫画ぽいハッピーエンド展開だったけど、面白い舞台でした。
乱子の動きの活発な事、デフォルメが効いてて面白かった。
森山さん役の手話、綺麗で読み取りやすかった。流石お天気お姉さん。
満足度★★★★
通常版観劇
まずはとにかく椎名亜音がいい。6番シードの公演ではあまり記憶にない(申し訳ない,ほかの役者さんやストーリー,舞台技術等がおもしろいので)が,次からは注目して観てみよう。50分という短い時間ではあるが,シンプルでストレートなストーリー,笑いの要素も盛り込んでおり,楽しく観劇できた。終演後のちょっとした乾杯も楽しい。通常版にも手話通訳の方2名が端で通訳していたが,ハンディのある人にも舞台の楽しさを味わってもらう,素敵な試みだと思う。
満足度★★★★
大変良かったです。
劇団BOOGIE★WOOGIEの本倉さつきさんが客演するので、観て来ました。"手話"と聞いて初めはもっと暗い感じの話を想像していましたが、良い意味で裏切られました。あんなに明るく・楽しく・激しい(?)作品だとは思っていなかったので、芝居に引き込まれて夢中で観ていました。今まで手話には殆ど縁が無かったので、手話での台詞・動作の表現方法を興味深く拝見もしました。
願わくは上演時間が約50分というのは、短過ぎた様な気がします。役者・演出・会場設備どれも大変良かったですが、敢えて悪い所を挙げるとすればそこです。
主役の椎名亜音さんが非常に良かったです。私は本倉さんを目当てで行きましたが、その本倉さんが霞んでしまう程の弾けっ振りでした。劇団6番シード所属という事ですが、機会があればこの公演も観て観たいと思っています。
公演終了後の"ちょい呑み"コーナーも良かったです。客席に劇団BOOGIE★WOOGIEの別の役者さんもいて、短い時間ではありましたが、本倉さんを交えて色々とお話する事が出来ました。非常に有意義な時間を過ごさせて頂きました。
満足度★★★★
全体的な優しさ
手話バージョンと通常バージョンがある。通常バージョンを拝見。舞台は、5層のホリゾント構造になっており、最奥部以外は、左右シンメトリカルに配置されている。最奥部と奥から2層目までは、雨の流れた跡が、赤、青、黄の3色で描かれ、客席側3層は、同じ赤、青、黄の水玉模様。地は総て白である。通常バージョンでは、無論、音曲も普通に使われ、科白は下手の手話通訳が訳す形だ。
シンプルな内容のストーリーだが、設定がちょっとコミカルで同時にストレートである。このような設定が、愛の強さを嫌味なく表現することに役だっているのが、好印象を齎す原因だろう。
手話バージョンと通常版の2種の表現形態を採っていることから明かなように、ハンデを負った方々にも楽しめる内容になっている。手話版では、役者自身が、手話を用いて科白表現をするような形を採るのであろう。ハンデの無い方々からもハンデのある方々からも、想像力をどのように具現化するのか、の具体的問いかけが為されるはずである。できれば、どちらのバージョンも見て比較したい作品である。
両タイプの作品を見れば、ごっこではない、優しさを考える縁になると思う。