手話版「天気と戦う女」 公演情報 長内まゆこプロデュース「手話版「天気と戦う女」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    全体的な優しさ
     手話バージョンと通常バージョンがある。通常バージョンを拝見。舞台は、5層のホリゾント構造になっており、最奥部以外は、左右シンメトリカルに配置されている。最奥部と奥から2層目までは、雨の流れた跡が、赤、青、黄の3色で描かれ、客席側3層は、同じ赤、青、黄の水玉模様。地は総て白である。通常バージョンでは、無論、音曲も普通に使われ、科白は下手の手話通訳が訳す形だ。
     シンプルな内容のストーリーだが、設定がちょっとコミカルで同時にストレートである。このような設定が、愛の強さを嫌味なく表現することに役だっているのが、好印象を齎す原因だろう。
     手話バージョンと通常版の2種の表現形態を採っていることから明かなように、ハンデを負った方々にも楽しめる内容になっている。手話版では、役者自身が、手話を用いて科白表現をするような形を採るのであろう。ハンデの無い方々からもハンデのある方々からも、想像力をどのように具現化するのか、の具体的問いかけが為されるはずである。できれば、どちらのバージョンも見て比較したい作品である。
     両タイプの作品を見れば、ごっこではない、優しさを考える縁になると思う。

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    2012/09/05 06:02

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