NOVEL lie’s 公演情報 NOVEL lie’s」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★

    気合は凄いけど…
    ただ勢いばっかりにしか感じられず、
    客としては観てて疲れるし苦痛。
    内容はたくさん盛り込んでるようだが、
    演出や演技がムダに煽るだけ煽って
    内容はそれが逆効果に表面的なものしか伝わってこない印象。
    悪い意味でのスポーツみたいな感じで
    もうとにかく熱量命なだけみたいに思える。
    台本自体は悪くないと思ったので
    緩急さえ効果的になれば全く見違えるようになるのではと感じた。

  • 満足度★★★★

    終盤までは
    いろいろな謎がちりばめられて、面白かったのですが、
    ラストに「?」が残るところがあったのと、おもったよりもあっさりな幕切れだったのが少し残念でした。

  • 満足度★★★★

    少し盛り込みすぎ
    かなとも思いましたが、作家さんに力があり、良く練られたストーリーだと思いました。

    ネタバレBOX

    伝説の大悪党と小悪党、大悪党一味を真似た劇団員たちや大悪党を調査している人たち、それに探偵等々…、登場人物が多く複雑です。

    作家さんの原稿用紙に夜な夜な小説が書かれていきますが、これは中国マフィアの手先として小銭を稼ぎ、今は作家と称して日本に潜伏しながら伝説の大悪党を探して上前をはねようとでも企んでいる男への警告のような意図で、大悪党の娘が書いていたものでした。

    主人公は要するにセコいチンピラ野郎なのです。大悪党の方も、本来の大泥棒が盗んだお金をその養子が美術品に変えて公共機関に寄付し、さらにその子供がそれが面白く無いとして今度は盗み返しているということです。そしてお芝居に出てくるのはその娘ですから、現在の大悪党本人が登場する訳ではありません。

    潜入記者だっていましたし、雑誌の編集者も走り回っていましたが、ホームズ的推理力のある探偵が一応事件を解決します。そういう王道の構図ではありますが、探偵が主人公とも言い切れません。

    結局、チンピラ野郎と大悪党の娘の、チンピラ野郎の恋心が少し混じったようなつばぜり合いの心理戦がメインだとすれば、何かを盗むシーンも無ければ、大悪党が見得を切るシーンも無いのは当然ですが、『黒蜥蜴』のような探偵と大悪党の対決といったすっきりした華はあり得ません。色々盛り込み過ぎて複雑にしすぎたのかなとも思います。

    ところで、女性編集者が追っかけて行って戻って来たときには服装も異なる大悪党の娘に変わっていましたが、あれは別に女性編集者に変装したという設定でも無いと思いますが、警官など誰も不思議に感じず、作家さんだけが大悪党の娘の名を呼んでいたのには違和感を覚えました。

    上演時間は2時間20分近くになっていたでしょうか、急ぎ気味のせいか、半音高いような喋り方は気になりました。
  • 満足度★★★

    謎解きと間
     2時間10分と、かなり長い作品で、登場人物名にそれぞれ、意味を担わせる感じもあり、更に、それらが交錯した人間関係を乱反射させる中で、貴族という社会的遺制が絡まってかなり複雑な内容であるにも関わらず、観客を巻き込む為の工夫が足りないと感じられた。実際には、間の取り方に問題があるように思われる。推理劇なのだから、特に、推理を展開する場面では、役者が一方的に科白を述べるのではなく、ちょっと間をおいて、観客自身が考える暇を与えれば、もっと観客を巻き込むことができたはずである。これができなかったゆえに、演劇的なインパクトが薄弱になった。演出に難があるというべきだろう。それでも無理が生じるのであれば、シナリオをもう少し明快にすべきである。何と言っても、話し言葉だけで、演劇は進行してゆくのだ。瞬時に観客に届く言葉が必要である。

  • 満足度★★★

    一回じゃ難しい…
    台詞で繰り広げられる登場人物の名前を、聞きながら観ながら整理するのが大変でした!情報量が多いので、残念ながら一度の観劇では理解できず(>_<)でも、テンポよくストーリーが展開するので、2時間を越える舞台でしたが、飽きませんでした。もう一回観たら、きっとよりストーリーを掴めて、面白さを実感できたのかな!?舞台セットも衣装も華やかさがあって良かったです。

  • 満足度★★★★

    ドラマ1クール分のボリューム
    初めての劇場は、舞台に幕があり小劇場とはまた違った雰囲気、客席の年齢層も幅広い。
    ミステリーとしては最後まで謎を引っ張る力があって面白かったが
    饒舌な台詞による説明でキーワードが埋もれてしまいそうな危うさも感じられた。
    主役2人の緩急ある台詞が生き生きしていて2時間以上を飽きさせない。

    ネタバレBOX

    雨宿りしていた男2人が、その家の芸者置屋に上がらせてもらう。
    一人は小説家の野良犬先生(清水勝生)、もう一人は友人の民俗学者(石田滋)だ。
    置屋の芸者が親切にもてなすうち、男たちは徳川の埋蔵金の話など始める。
    このあたり、野良犬先生の江戸弁と芸者阿璃栖(ありす・金村美波)の口調がそれらしくて古き良き時代劇を観ているような感じ。
    民俗学者の話し方が、言葉は古風だが比較的現代風のさらりとした台詞回しなのも心地よい。

    やがて居候が集まる謎の洋館に場面が移ると、レトロとはまた違う”違和感”を覚えた。
    屋敷に居候している人々、留学先から戻った息子や友人の探偵など総勢十数人が入れ替わりたち替わり登場するのだが、声良しなのは素晴らしいとして、声を張ったまま大仰な長台詞は少々キビシい。
    野良犬先生の、寝ているうちに自分でない誰かが原稿を書いている…という悩みや、どうやらその原稿に出てくる面々が、実際の洋館に集まっている人々を指しているらしいことなど、謎やら伏線やらを全てその長台詞からくみ取るのが難しいのだ。
    演出の方針かもしれないが、常に歌舞伎のような朗々とした話し方だと
    キーワードを聞き逃すまいとするには少し疲れる。

    それにしてもストーリー自体はとても良く出来ていると思う。
    美術品ばかりを狙う怪盗「アマツキツネ」や、思いがけない血のつながり、
    上海を舞台にした意外な過去、徳川幕府の埋蔵金など
    テレビの連続ドラマにしたら1クール十分に持ちそうなボリュームだ。

    ちょっと残念だったのはラスト、肝心な事件の発端である阿璃栖の心情が
    「愛を確かめたかったから」みたいな一言で説明されていたこと、
    それと全てが明らかになった後、野良犬先生が自分の言葉で語らなかったこと。
    そこが一番聴きたい、と思ったのは私だけだろうか。

    働く女性の権利主張などに時間を費やすよりも
    2時間ドラマの崖のシーンみたいに、“まとめの時間”が欲しかった。
    要はそれだけ複雑な登場人物と謎解きの面白さが満載だったということだ。
    良く出来た「ピカレスク小説」のようでとても楽しかった。

    野良犬先生役の清水勝生さん、情けない小説家も良いが
    上海でブイブイ言わせていた頃も、もっと見たかったなと思う。
    硬軟どちらも素敵な役者さんだと思う。
    阿璃栖役の金村美波さん、あだっぽい姉さんの存在感大。

    奇想天外な話だからこそ、私たちは日常を離れて芝居の中に遊ぶことができる。
    ダイナミックなストーリーが楽しい舞台だった。

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