鈴木の行方 公演情報 鈴木の行方」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★★

    随所で懐かしさ炸裂
    人の名前と顔が一致しにくくなってきた身(爆)としてドキリとする出だしだったが、状況の極端さに何やらフシギなナニカだと思い直す。
    そうして展開するのは懐かしき「少年時代あるある」的な。随所で懐かしさ炸裂。
    また、街なかや集合住宅戸口など様々な場に対応できる装置も◎。

  • 満足度★★★★

    鈴木の行方は?
    現実と回想と白日夢?的なシーンが入り混じり、独特な不思議な空間が出来上がっていました。いくつかのコトは感じたのですが、どれを伝えたかったのか、それとも観た人がそれぞれに感じてくれれば!?っていうことなのでしょうか…
    子供の頃の記憶の曖昧さ、そのときの想いのギャップ、色々考えてしまいました。

  • 満足度★★★★

    面白かったです
    事前にここのクチコミを読んで、ある程度わかりにくい話なんだろうと心構えができていたので、面白く見ることができました。

    私も実体験で、FBを通じて四半世紀ぶりにつながった友人たちと小学校時代の思い出話をしてあまりの記憶のあいまいさに驚くことがありました。
    例えば、私は自分を富小(学校)出身だと知っているのですが、ある友人が「門小だったよね」と何度も言うので、一瞬、そうだっけ?とか思いました。その上、その友人と同じ小学校で遊んでる記憶まで浮かんだりして。

    このお芝居の、曖昧さ奇妙さはそのまんま、ひとの記憶の不確かさを現わしているように思えました。

    主人公の男が惑い過ぎているのは、四十という年齢以上に作家という性質にある気もします。

    あと、犬、どう見ても犬じゃないけれど、かなり犬らしかったです。

    ネタバレBOX

    ひろみっちゃんは、死んじゃったのですか?



    最前列に座ったので、ある場面で、ピンポン玉がかなり激しくぶつかってきて、痛かったです。
    「イデッ!」と小学生みたいな声が出ました。
    そういう咄嗟の時に「イタッ」と可愛く言える大人になりたいものです。
  • 満足度★★★★

    人間の存在の拠り所は...
    初めて見させて頂きました。不思議な世界で,どこまで行くのだろうか?どこに連れて行かれるのか?少しドキドキしながら追っていった感じです。人間,存在の拠り所は昔住んだ家とかだったりするのかも知れません。自分はたまたま家が残っていて地域もあまり変化ないわけですが,主宰が当日パンフレットに書いてたように,家がなく地域も全く変わっていたとしたら...自分の来た道は自分の記憶の中に,ということになるのでしょうか?その記憶さえも時間の波に洗われて,日々風化してくという事実に,何だか言い様のない寂寥みたいなものを感じました。人間,所詮そんなものなのか。

  • 満足度★★★

    独創的な世界
    とにかく独創的な世界観であった。
    ちょっと観念的で伝わりずらいかな・・・とも思えた。
    上演時間115分。

    ネタバレBOX

    公演前に脚本/演出の横田修さんから挨拶があった。
    私は劇団主宰や脚本/演出家の人が、公演前に挨拶してくれると嬉しい。
    どんな人が物語を作っているのかが分かるからである。

    40歳前後に見えたので、もしかしたら自身の体験も交えているのかと
    思いながら観劇。
    すると、主人公が40歳の作家であった(笑)。

    <内容>
    一言でいうと、、過去を懐かしむ主人公の記憶が曖昧で、
    まるでファンタジーのような、パラレルワールド仕立ての物語になっていた。
    40歳でこんなことは有り得ないはずだが、それはそれ(笑)。

    40歳の主人公が、久しぶりに田舎へ帰った。
    記憶が曖昧となっており、旧友を鈴木でないのに鈴木という苗字と
    思い込んでしまう。

    芝居では、主人公の回想シーン(小中高の頃)と現実がごちゃごちゃに
    入り乱れ、展開していく。
    コミカルなシーンも所々散りばめられているが、
    物語が断片的な流れの組み合わせであり、分かりずらい。

    良く言えば、「過去を振り返った時の、人の記憶の曖昧さ」を芝居に
    取り入れているのかもしれない。

    物語は静かに、そして唐突に進んでいった印象。
    楽しめるところもあったが、それも鮮やかな感じではなく、
    人の頭の中を覗き込んだ感じであった。
    きっとこんなことを表したいのだろうな・・という推測をしながら。

    断片的でありながら、繋がりをもった作品であるが、
    観念的で、作り手の独りよがりになっている面もあると思えた。

    しゃぼん玉と最後の魚の演出は好きかも。
  • 満足度★★★★

    しみじみしてみて
    どこかの段階で心の洗濯をすることが大事ですね。

    ネタバレBOX

    作家として都会で何とか暮らしているものの、男40歳、将来に不安を覚えた主人公が帰省して立ち止まってみた話、ですかね。

    主人公は盆と正月に実家に帰っていても級友には会っていなかったのですが、今回帰省して会ってみました。

    白日夢の中で病気で死にかけていると聞いた級友が元気だったり、どろどろした恋愛が幸せな恋愛だったり、鈴木と名乗っていた級友がきちんと苗字を名乗り出したり、主人公のマイナス思考がリフレッシュされ、前向きになれたということなんでしょうね。

    それにしても、白日夢で少しぼんやりした記憶の象徴なのか、なぜみんなが鈴木姓を名乗ったのかはよく分かりませんでした。

    色々なお芝居で犬を見掛けますが、それぞれ表現の仕方は異なっても犬らしいのが不思議で、かつ納得してしまいます。
  • 満足度★★

    友情の確認再生作業
    出演者一人一人にそれぞれ見せ場があり、それがちょっと全体的に長く感じてしまった。
    舞台に客席との仕切りがなく、駅前劇場内の狭さを無駄に拡げてみせてた感じ。
    あらすじとは別の内容を考えてたので、実際見たら不思議な話だった。

    ネタバレBOX

    ある程度生きていけば、都合の悪い思い出や記憶も良いように解釈して変化して記憶したりして、この舞台の場合、それが「鈴木」になってしまったってことか?
    ショートストーリー寄せ集めみたいに話が進んでいくが、唐突に妹を殴ったのは幼かった子供故の無邪気な悪意の行動によるものだったのか?
    鈴木ひろみっちゃんを探しながら記憶の断片も探っていくけど、辻褄あわせてるような勢いで、後半ごちゃ混ぜに見えてしまった。
    登場人物達と世代的に近いんだけど、同学年男子の懐古話を酒の席で聞いているような奇妙な観劇だった。
  • 満足度★★★

    なかなか
    チケットプレゼントにて観劇。

    「おもしろさ」としては、なかなか、楽しめました。
    いろんな箇所に散りばめられた小道具を使って、捨てていったり。
    カラダ張ってるなぁ、と。

    でも結局、なにが言いたかったのか…???
    役者が割とシッカリとしているのに、本にブレが感じられるような…??
    内容自体の感想に触れるのは、なんだか難しいです。

    勝手な感想、すみません。

    ネタバレBOX

    くるくると場転していくのは面白かったのに、途中から暗転が入ってしまったのは残念に感じました。

    犬くんは面白かった。
    でもやはり、みなさんおっしゃってるように最後しゃべっちゃうのはもったいない。
    あっけないキーパーソン、のような。
  • 満足度★★★★★

    まるでおもちゃ箱
    主人公の作家は自分の辿ってきた道のりを回想する。それは中学生、小学生へと戻る旅だ。その回想たる意識がはっきりしてくると作家は過去を思い出す。物語は作家が本の中に迷い込んだような態。その中身は、玩具箱のようにキラキラと輝いていた。

  • 無題399(12-142)
    19:30の回(曇)。19:05会場着、受付(指定席)。入る前に靴の汚れを落とすように…奥にも座席がありスタッフにお聞きすると「奥です(G〜I)」と。自動車教習所みたいなツクリ。車止め、横断歩道、信号。砂場、階段に坂道、人の背丈ほどのパイプフレーム、木。床は、ます目の黒、灰、緑。白い線と黄色い線。卓球のラケット、ペットボトル、虫かごなんかが置いてあります。奥3列、入口側4列のパイプ椅子席(座布団あり)。BGMは雑音だらけのラジオから聞こえてくるような曲。19:34開演、男がひとり、犬を連れて登場〜21:28終演。日常の風景や佇まいが気がつかないうちに変っている…眉村卓さんってそんな作風だったかなと思いながら観劇。白く見えていたモノが瞬きしたら黒になっていた、みたいな。でも、観劇中、それなりの違和感があったことも事実。

    ネタバレBOX

    日常の、気がつかないくらいのずれがだんだん大きくなるようですとお話について行けるのでしょうが、初っ端から違いまくっているので違和感の方が強くなってしまいました。

    男は何をしたかったのでしょう、そこをつかみ損なったのかもしれません。当パンに各章のタイトルが記されてありますが、単に並べてみました…とみえてしまうし、積み重なってゆく様もみえず。

    犬は何を現し…鈴木とは自己の領域?卓球のボール、シャボン玉、水鉄砲、自転者のハンドル、たくさんのガラクタっぽい道具たち、出演者も多い。

    人が動物を演じるのはダメなのでゴメンなさい。

    「遥かな町へ」(谷口ジロー)、「リテイク・シックスティーン」(豊島ミホ)みたいな後味が欲しかった。
  • 満足度★★★★

    記憶の四つ角で惑う男
    忘れていたことさえ忘れてしまう年齢が四十なのかもしれない。
    子どもが大きくなるのに反比例するように小さくなっていく自分。
    そんな四十男の存在の頼りなさが出ていた反面、
    彼の記憶と事実とのギャップが、登場人物の言動に反映されないもどかしさが残った。

    ネタバレBOX

    売れない物書きの桂木が久しぶりに故郷の友人鈴木を訪ねてみると、
    肝心の鈴木浩道はどこへ行ったのか判らない上、
    同級生たちが何故かみんな“鈴木”だと名乗る。
    覚えていること、覚えていないこと、そして間違って覚えていたこと…。
    それぞれの記憶の曖昧さと思いこみ、どうしてみんな鈴木なのか、
    この辺りの桂木の混乱ぶりが可笑しい。

    序盤の謎が興味深いし、何より桂木が連れている犬役の向原徹さんが秀逸。
    前足の感じ、小さい吠え方などホントにリアルで一気に集中させる。
    この犬が桂木の手を離れると過去の記憶がフラッシュバックのように再現される。
    さっきまで「おー、久しぶり!」と言い合っていた男たちが
    ランドセルを背負って出てきたり、学ランに太いズボンの学生服になったりして
    判り易さと違和感がないまぜになって妙におかしい。
    帽子をとったら学生頭薄いし(笑)

    桂木の記憶と過去の出来事が呼応して、ひとつずつ真実が明かされ、
    その結果鈴木の行方に近づいて行く…という展開を期待していただけに
    最後で外された感じが否めないのはちょっと残念な感じ。
    犬は犬のまま喋らずにいた方が魅力的だった気がする。
    エピソードが多くて“鈴木浩道の行方を探す”という本筋が霞んでしまった。
    全ての道は鈴木に通ず、という展開の方が集中できたかもしれないと思う。
    麻雀のエピソードには笑ったけど。

    友人のひとり真也ががんであることや、大地の妹が駆け落ちした事などが
    現実の彼らの言動に反映されていないことも魅力を削いだかもしれない。
    それによって優しさや哀しみ、相手を大切にする姿が伏線として見られたら
    もっと登場人物に感情移入出来るのではないか。

    客席を二手に分けた舞台の使い方がとても面白かったが、
    通路の確保などをもう少し優先した方が良かったと思う。
    桂木が妹をラケットで殴るエピソードがなぜ必要なのか、私にはよくわからなかった。
    鈴木浩道役の奥田洋平さん、待っていた男のクールな感じが素敵。

    出演者の熱演と初期設定はとても良かったと思う。
    誰にでも記憶違いや、記憶の欠落はある。
    それはまるで“鈴木”という名字のように、そこらじゅうに埋もれている。
    ふと思い出してその記憶を掘り返すのが、惑い続ける四十男なのかもしれない。
    人生の折り返し地点に記憶の四つ角で立ち止まる
    ちょっと切ない男たちの話だった。
  • 満足度★★★★★

    不思議
    不思議な感覚になるお芝居でした。

    内容の理解度50%くらいでしたが、観劇後にパンフレットの主宰挨拶を読んで80%くらいまで持ち直しました。
    でも、内容なんて消化不良くらいがちょうどいい。

    いやー時間あったらもう一回見に行きたかった・・・。

    ネタバレBOX

    フライヤーの煽り文から勝手な期待をしてしまったのは良くなかったな、と思いました。「青春の門を開ける」という表現は果たして・・・。(これも意図的なのかもしれませんが)

    自分は40にはまだ程遠いのでなんとも共感しかねる部分がありましたが、桂木の感覚を想像してみたら虚しい気持ちになりました。
    そうやって忘れて、忘れたことも忘れて、いろんなものが消えていくのを知らずに小さくなっていくのだろうか。と。

    各所の演出が緻密でした。(緻密って表現が合っていない気もするが)
    後半のパラレルワールド感が増していく感じ、怖かったです。いい意味で。
    役者さん、皆さん上手かったんですが、犬役の方、完全に犬でした。びっくりしました、演技の細かさに。あと、高木役の方の演技が好みでした。
  • 満足度★★★

    鈴木
    チケットプレゼントにて鑑賞。
    男40くらいの感覚ってこんな感じなのか。不可思議というか、漂うというか。

    ネタバレBOX

    売れない物書き・桂木巧海(青木柳葉魚)が地元に戻り、なんとはなしに旧友と会うが、皆苗字が「鈴木」であるという…。

    パラレルワールドに迷い込んだような世界で、自分の記憶と違うことに戸惑う桂木の気持ちが客席まで伝わるよう。途中途中に回想シーンが挿入され奥行が生まれる。舞台のつくりも一見ゴチャゴチャしているようで、こんがらがるような感覚にさせられる。犬とかもいいスパイスだった。

    ただ、もう少し尖った演出でも良かったかなと。照明とか控えめに感じたし。シャボンの演出ももっと派手にして良かった。やや平坦な印象だった。

    安直な友情とかでなく、人生の半ばに差し掛かった「男」の感覚みたいなのを静かに描いた作品で、その点面白いと思った。長く生きていると大抵の物事が「鈴木」になっちゃうんだろうかしら。
    いろいろな経験をして、色々と忘れながら時間が過ぎていく毎日に、はたと立ち止まって眺めて気がつくことの素晴らしさみたいなものが舞台にあった。
  • 満足度★★

    何を描きたいの
     よほど深刻な精神の病でも抱えていない限り、内容的に芝居にならない。もし、深刻な疾患を抱えているならば、せめてそれを匂わす演出が舞台上であっていい。鬩ぎ合いは表面的で訴えかけてこず、笑いにも工夫が感じられない。良く言えば、お茶漬けのようにさっぱりしているのかもしれないが、それは、脂っこい物を食べた上での話だ。茶漬けばかりでは、よほどの工夫がない限り高い評価は望めまい。
     話がうわっ滑りなのは、頭だけで辻褄合わせをしているからではないか? 演劇をやっているならもっと身体性への思慮が必要である。

  • 満足度★★

    最初はよかったけど…
    今までに何度か駅前劇場には行ってますが、こういう使い方をしているところは初めてで、新鮮でした。最初は笑えて面白かったけど、なんだか後半になるにつれて…『男、四十にして惑う』っていうのは、残念ながら私は見ていて感じられなかったです。あと、音響はなかなか良かったと思います。

  • 満足度★★★★

    中盤までは
    結構笑えたけれど、それ以降はズルズルとメリハリがなくなっちゃった印象で、結末もさらっと終えてしまいちょっともったいない感じ。 個人的には、犬の鳴き声が妙にリアルで気にいって見ていたのに、終盤しゃべっちゃったのでガッカリ(笑)。

  • 満足度★★★★

    不思議な空間
    舞台の使い方が、面白かった。
    最後はどうまとめるのだろうかと楽しみにしていましたが、
    直球できましたか。外人さんもちらほら来ていましたが、
    わかったのかなぁ(^_^;)

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