鈴木の行方 公演情報 タテヨコ企画「鈴木の行方」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    独創的な世界
    とにかく独創的な世界観であった。
    ちょっと観念的で伝わりずらいかな・・・とも思えた。
    上演時間115分。

    ネタバレBOX

    公演前に脚本/演出の横田修さんから挨拶があった。
    私は劇団主宰や脚本/演出家の人が、公演前に挨拶してくれると嬉しい。
    どんな人が物語を作っているのかが分かるからである。

    40歳前後に見えたので、もしかしたら自身の体験も交えているのかと
    思いながら観劇。
    すると、主人公が40歳の作家であった(笑)。

    <内容>
    一言でいうと、、過去を懐かしむ主人公の記憶が曖昧で、
    まるでファンタジーのような、パラレルワールド仕立ての物語になっていた。
    40歳でこんなことは有り得ないはずだが、それはそれ(笑)。

    40歳の主人公が、久しぶりに田舎へ帰った。
    記憶が曖昧となっており、旧友を鈴木でないのに鈴木という苗字と
    思い込んでしまう。

    芝居では、主人公の回想シーン(小中高の頃)と現実がごちゃごちゃに
    入り乱れ、展開していく。
    コミカルなシーンも所々散りばめられているが、
    物語が断片的な流れの組み合わせであり、分かりずらい。

    良く言えば、「過去を振り返った時の、人の記憶の曖昧さ」を芝居に
    取り入れているのかもしれない。

    物語は静かに、そして唐突に進んでいった印象。
    楽しめるところもあったが、それも鮮やかな感じではなく、
    人の頭の中を覗き込んだ感じであった。
    きっとこんなことを表したいのだろうな・・という推測をしながら。

    断片的でありながら、繋がりをもった作品であるが、
    観念的で、作り手の独りよがりになっている面もあると思えた。

    しゃぼん玉と最後の魚の演出は好きかも。

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    2012/06/10 18:14

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