「ギブミーテンエン~昭和29年のクリスマス~」(6月) 公演情報 「ギブミーテンエン~昭和29年のクリスマス~」(6月)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★★

    あのトラウマ作品が再演
    初演も観ています。当時コメディを得意とするトムさんが初めて完全シリアス劇を上演するというので期待して観に行き、その救いのない物語がトラウマになった作品です。賛否両論真っ二つだった作品で、私は受け入れることができませんでした。

    まさかこの作品を再演することはないだろうと思っていたのに、6ヶ月連続公演のラインナップに「ギブテン」が入っていたので驚きました。そして、もう1度この作品を観て耐えられるのだろうかと心配でもありました。

    ですが、今回は大幅にリライトされ、初演の時は分からなかったガクとスミレの想いも伝わってきました。
    そしてラストシーン。あの想いを込めた叫びを聞くことができて良かったと思います。
    再演を観て、「ギブテン」も好きな作品になりました。

  • 満足度★★★★

    物足りなさはあったが
    最初の展開から、ラストあんなにキャラが死んでしまうと思わなかった。
    ただあらすじからは、引かれ合う2人がドデカイ事件を起こすのかなと思ってたので、あのような展開になったのは、ちょっと物足りなさが残る。
    とは言え、ラストにはガッツリ世界観に引き込まれてましたが。面白かったです。

  • 満足度★★★★

    確かに「異色作」
    60年代のモノクロ日本映画(それも東映や日活ではなく大映か東宝?)的なニオイで進行しつつ、結末は70年代アメリカン・ニューシネマ風。
    混乱期をとにかく生き抜こうとする=生きるためには手段を選ばない人々のザラリとした物語が次第に悲劇に転じて行く切なさよ。
    初演に比べてややマイルドにしたというラストもイイ感じ。

  • 満足度★★★★★

    真剣な方の奴ですね。
    6番シードでも真剣な方のやつでした。
    笑い、まったくなしでした。

    思ったんですけど、本当はこういう芝居の方が得意なんじゃないでしょうか6番シード。

    すごくよかったです。

    役者さん達の能力の高さがよくわかりました。

    映画にでもできそうな作品だなと思いました。

    ネタバレBOX

    まったく飽きずに観れはしたんですけど、やっぱり2時間20分?は少々長過ぎかなと・・・芝居後の予定もありますので。

    というか腹減りました。

    ギブミーディナー的な話です。
  • 満足度★★★★★

    なかなかに
    骨太なお話。戦後のあの時代、男も女も必死に生きていた。人を蹴散らしの仕上がったもの、それを利用して勝ち組になろうとしたもの、家の為に身体を売られたもの、誰かの役に立ちたくてむちゃをするもの。それぞれの人生だけど、なにが正しく間違っているか。彼のあの最後の言葉は本心以外の何者でもない。その気持ちを押し殺して生きていたのだと思う。6番シードさんを初めて観ましたが、この舞台でよかったです。また違う作品も観て観たいです。

  • 満足度★★★★

    シリアスドラマ
    興味深く観れました。ちと長いとは感じましたけれど。
    テネシーワルツは江利チエミさんのが好きです。

    後日Youtubeで昭和27年と思われる江利チエミさんのテネシーワルツを聞きましたところ、劇中のも江利さんのかもしれませんね。失礼しました。

  • 満足度★★★★

    レトロなムードがよかったです
    最初から最後までほとんど笑いの無い、ド・シリアスなお芝居。
    却って新鮮でした。
    昭和のムードと、男と女。昔の少女漫画(森川久美あたり)を見ている気分で堪能しました。

    私には、クサい台詞を聞くと自分が恥ずかしくなってお尻がムズムズしたり、照れ隠しにヘケモラホニョニョロとか意味不明の呪文を心の中でつぶやいたりするところがあるのですが、こちらのお芝居では役者の皆さんがハマッていたので、そういうこともありませんでした。
    とにかく、役者の皆さんが達者だった。それに尽きます。

    ネタバレBOX

    ただ、後半、あまりに銃撃が続き、バンバン人が撃たれていくのには焦りました。

    トーキー役の女の子が可愛かったです。
    あと、社長役の妹尾伸一さんと刑事役の土屋兼久さんが、キャスト紹介の写真と全然違うので、やっぱり役者ってすごいなと思った次第です。
  • 満足度★★★★

    確かに異色作かも
    これまで観た6番シードの作風とは異なり,観劇後感はしっくりとはこない。とはいえ,芝居自体は十分な出来で,さすが6番シード,最初から最後まで途切れることなくストーリーの中に引き込まれてしまった。リアルな時代感と切なさがたまらない一作であった。6か月連続公演のまだまだ続く,最後まで頑張ってください。次の公演も期待しています。

  • 満足度★★★

    私が不真面目なのかもしれないが
    劇団6番シードさん初観劇。よいシーンもあったし、グッとくる場面もありましたが、気になるところもあってやや辛口の評価にさせてもらいました。ネタバレを含めた感想は別枠で。

    ネタバレBOX

    とにかく気になったのがドンパチシーンのコント感。
    例えば、頭を平手で叩いたら、相手はグーで叩く。スリッパで叩いたら、一斗缶で叩き返して、上から金たらいが落ちてきたら、最後は消火器を振り回してみんなで粉まみれ。往年のドリフのコントでよくあるシーンです。
    乱闘シーン・銃撃シーンでどうもそうした面影を見てしまって、終盤、パン、パン、という銃声のあと「ズキューン」という銃声とともにライフルを抱えた男が入ってきた時には「おまえ、ソレどっから持ってきたんだ」と思わず心の中でツッコミをいれてしまった。ライフルを奪い合っている間、もし次にバズーカ砲を担いだ奴が乱入してきたら…なんて雑念まで芽生えてしまった。それくらい私にはあのシーンが軽く映ったのです。
    せっかく戦争を生き抜いた人たちが一発の銃弾で命を落とす。それは、哀しくもあり、空しくもあり、時には滑稽でさえあるのかもしれないが、あのシーンに関しては、ベクトルが滑稽の方向に向き過ぎているという印象を持ちました。
    ラストシーンで主要人物がみんな死んでしまう話は、気持ちが乗り切らないと付いていけないので、今回は、感動の半歩手前で振り落とされてしまったというのが正直な感想です。長文失礼しました。
  • 満足度★★★★★

    リアルさが好い
    予定調和的でなく、不条理で理屈の通らない現実をリアルに描き出しつつ、筋に違和感を持たせない構成は見事。

    個人的には、面白い芝居は数あれど、脚本が面白いという芝居はなかなか見当たらない中、元々の脚本が面白くできていて、それに役者や美術や衣装や音楽が肉付けをして出来上がった、リアルな本物の面白さを感じる力強い作風。

    個人的にはラスト一点だけ、登場人物の言動に気に入らないところがあったけれど、厚みと深みがありながら乾いた作風が好き。

  • 満足度★★★★

    リアリティ
    まさに目の前に昭和29年が再現されていた。フライヤーのイメージどおり、シリアスなテイストの作品に仕上がっている。SEに使われている懐かしい楽曲もノスタルジーを感じさせるにはピッタリ。音楽ってのはタイムマシーンの役割も果たすものなんだと再認識。それにしても惜しいのは、後半になって喧嘩というか言い争いの場面になると、大声&早口になるために、セリフが聞き取れないことが何度かあった。緊迫感を出したいのはわかるが、何を言ってるのかわからない客の立場も理解して欲しい、と。

  • 満足度★★★★★

    まさに感動歴史巨編!
    劇団6番シードさん初めてでしたが、昭和29年にタイムスリップしたみたいで、すばらしい作品でした。初日ということもあり、緊張されたでしょうが、これも楽しみのひとつですね。終演後の舞台挨拶良かったです。役者さんの名前とコメントは非常にうれしいです。松本さんからもひとことお話を聞きたかったです。

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