満足度★★★★★
完全に参りました
いや、凄かったです。
この劇団の公演は毎回クオリティが上がっていくようで、驚異的ですらあります。
まず最初に思うのは、よくぞこれだけの役者さんを集めたな、ということです。迫力が違います。皆さん凄い存在感です。
そもそも相当難しい台本で、ただ単に演じていると非常につまらない芝居になるのではと思われるのですが、2時間という上演時間を全く飽きさせないのは、ひとえに役者さん方の力量によるものと思います。舞台装置など無いに等しく(ちょっと変わった構造はしていますが)、とにかく役者の表現力のみで勝負しています。参りました。
満足度★★★★★
凄まじい舞台でした。
終盤に近づくにつれ、身体が痺れ身動きできなくなりました。史実に基づいているからかなりハードで、全員が身を削って取り組んでいるのがよくわかりました。
ありがとうございました。
満足度★★★★★
ずしっときた
いやすごい芝居であった。明治時代の天皇が唯一無二の時代において、それを否定するグループに対する裁判劇。
法の正義とは何か、民衆の自由とは何かを考えさせられた。
舞台の設定も中央に構えて、周囲から役者が登場する形にしていたので、どの座席からでも見やすかったと思う。
役者さんもみな、その役になりきっていて心の葛藤などうまく表現されていた。
さすがチョコレートケーキ渾身の作品であった
満足度★★★★★
血が通う
歴史の授業では2行くらいで終わり知識として覚えていたとがこの2時間で血が通った人間がやってしまったことなんだなーと心で理解できた。
満足度★★★★
自由とは!
人として生きる。人として…。自由に…。歴史嫌いな私でも十分に楽しめました。脚本、演者、照明…それぞれ無駄な動きなく、舞台に登場人物に惹きつけられた2時間でした。
満足度★★★★
本当の裁判
四方から舞台を囲む座席とその周りにも廊下状の舞台があって、観にくいなと思ってたけど、途中から気にならなくなるくらいの面白さ。充実の120分。
満足度★★★★
裁定
刑法73条。企んだだけで極刑。無法で権力の暴力で有罪のみ。この闇を知っただけでも観劇してよかったと思う。今も有るであろう国家の名の下での闇。見えないのか見ないのかそれも罪。
俳優の熱演もあって2時間は長く感じないが観辛さは感じる。
満足度★★★★★
重厚な構成と卓越した演技力
私のブログで「今年観た中で、劇団アニマル王子「近松ジュリエット女庭訓」が一番良かった」旨の文章を書きましたが、それに負けず劣らずの劇を観せてもらいました。
当然ながら、単純に比較することはできませんので、私にはどちらも「今年最高」という評価にとどめます。
「チョコレートケーキ」という劇団名からして、やや軽い劇団の印象で、演題からして「あの事件か」ということは分かりましたので、一抹の不安(重いテーマを茶化されるような)を抱きながら会場に赴きました。
折しも、この事件については、週刊金曜日で、鎌田慧氏が「坂本清馬」について連載をしていましたし、過去にも多少なりともかじったこと(学生時代も関心があり、「橋のない川」を読んだり、事件を調べたこともありましたし)があったことも、この劇を観る前の「不安」を増長させていました。
結論から言いますと、そんな不安は、最初の数分で吹き飛んでしまうくらいの、すばらしい劇でした。
重苦しい、息苦しい時代にあって、個々の人間は、国家と、時代の流れと、どう折り合いをつけて生きていけばいいのか。それを、過去の事件を引き合いにして、私たちにつきつけてくれました。
テーマは、今の時代にも(いや、今の時代だからこそ)有効なものです。
劇を観ながら、命と引き替えとまではいかないにせよ、似たような葛藤を日々繰り返している私の仕事について考えていました。
俳優の面々は、誰もが主人公を受け持つことができるだろうと思われるほどの、優れた演技力の持ち主。それも、みな個性的です。
王子劇場という、50人程度しか収容できない箱で上演せざるを得ないことが、心から残念に思えるほどの迫力でした。
このような劇を観たあとは、私の方から劇団に感謝を言いたくります。
本当に素敵な劇を、そして私の生き様すら問い詰めてくれる劇を、ありがとうございました。
※1つだけ・・・舞台の四方を囲んだ観客席。なかなかのアイデアでした。しかし、王子劇場の広さの会場では、私にとっては、やや観にくさの印象がありました。私の対面に座った女性は、劇が終わったあと、しきりに首を揉んでいました。(笑)
満足度★★★★★
とても!とても!とても!
素晴らしかったです。私も、今年のアワード入り決定です。期待以上の意味と価値のある作品でした。
この事件自体の意味の深さの、あぶり出しが見事ですが、実力ある役者さん達が醸し出す、人間の心情表現が見事でした。題材は、重さや切なさが絡むが、それに潰されることのない、人の正義や愛の描き方が、良かったです。とは言え、決して甘さで濁らすのではなく、むしろ現実が突きつける厳しささえ感じるのだが、人を信じたいと、思えました。
劇場の使い方に、まず、驚いたが、見えない場面があっても、濃厚な空気感があるので、満足です。椅子だけのセットが活きる、キャスト力や佇まい、挿入曲や音響、照明による影、時代観のある衣装や髪形、とても良かったです
ゲストのJACROWの中村暢明さんも、とても良かったです。作品の魅力を活かす、ゲストの魅力が、相乗効果を上げてました。
満足度★★★★★
どこで観るか・・・
四方を客席と通路(兼舞台)で囲まれた舞台、どこで観るか悩む!
真ん中の舞台にぽつんと置かれた椅子にわくわく。
お話は、もちろんあの事件を題材に作られていて重い。
それでも目を逸らせない。
当日パンフレットと一緒に資料(ネタバレ含)がありますが、読んでから観ても充分楽しめると思います。
当日は日澤さんが演じた日替わりゲストの役、他の方がどう演じるのか気になる。
満足度★★★★★
素晴らしい!
素晴らしい作品です。開場してまず驚くのが舞台設定。どんな芝居になるのだろうと期待が高まります。そしてその内容は・・・はっきり言って重たいです。でも,観ておくべきものがあります。この芝居を観た後では日々の悩みなんてつまらなく思えるほどです。最近のチョコレートケーキの芝居はますます良くなっていき,今回の舞台は自分の今年見た芝居の中でも超上位に位置するだけの感慨がありました。その興奮醒めぬままDVDを2枚購入(受付と物販の販売は菅野佐知子さんでした)。今晩はこのまま楽しめそうです。なお,12月12日の毎日新聞夕刊にこの芝居のことが取り上げられていました。この芝居は多くの人に観てもらいたい作品と思います。